なんであんな鬼畜なことが僕にできたのだろう。
彼女に振られた直後で気持ちがすさんでいたのは確かだ。
でも10歳以上も年下の高1の少女にした行為は無論許されるものではない。
彼女はもう僕の前には現れないだろう。
警察に行っているかもしれない。
僕は諸々覚悟した。
しかし翌日の部活に彼女はやってきた。
「コーチ、こんにちは!」
他の部員と同様元気に挨拶し、いつも同様元気に練習に励んでいた。
昨夕、僕から受けた酷い所業の影響など感じさせない、健気な態度だった。
だから僕は却って戸惑った。
流石に彼女のユニホームはいつものと違い、自前のものだった。
「すみませんコーチ、ユニホームが洗濯機の中で引きちぎれっちゃったので…」
彼女はそう言ったが、それは他の部員への間接的言い訳、乃至は僕への当て付けだ。
ユニホームを引き裂いたのは、誰でもない、昨夕の僕なのだから。
練習が終わった。
僕は彼女と視線を合わせることができず、逃げ出すようにコーチ室に篭った。
30分ほどして辺りが静まったころドアがノックされた。
彼女だった。近寄ってくる。薄暗く表情は分からなかった。
僕はどう反応してよいか分からず失語した。
「コーチ…」
彼女の呼びかけに僕は堪らなくなり土下座した。
「すまない、昨日は…すまなかった…」
すると彼女も僕に膝をすり合わせるように跪いた。
「コーチに伺いたいことがあるんです」
「…?」
「私の、身体…、どうでした?」
「え…?」
「正直に答えてください」
「え…、よ、よかった。美味しかった。とても…」
僕は自分が何を言ってるのか自分でも分からなかったが、嘘ではなかった。
僕は昨夕の所業を思い出した。
大きな瞳から零れる涙、引きちぎられるユニホーム、剥ぎ取られる下着。
抵抗し暴れる汗だくの若き肢体、大きくは無いが引き締まった乳房、弾力のある太腿、薄い陰毛、ピンク色の綺麗な秘部。
全てが素晴らしかった。
そして自分のモノが吸い取られるように感覚された潤いのある狭い膣。
僕がそこを貫くと彼女は反り返って悲鳴を上げた。
「あああああ!痛い!」
彼女は処女だった。そんな彼女に僕は非情にも発射したのだ。大量に。何発も。
自分の犯した行為にただただ驚き呆然とした。
「舞美の身体、すごく、よかった…」
僕はまた反復した。自分を軽蔑しながら。
「よかった…」
彼女は意外にもほっとしたような表情だった。
「え…?」僕は聞き返した。
「だって、私、経験無かったし、どうしたらいいのか分からなくて…。あんな恥ずかしいことされて、そのうえ身体がショボイとか思われていたら、なんか悔しいじゃないですか。コーチは私の身体に満足してくれたんですね?」
彼女は恥ずかしげに答えた。
「あ、ああ…すごく…満足した。だから何発も発射してしまって…。舞美は僕を恨んではいないのか?」
「恨んでいますよ、とても」
彼女は表情を少しきりっとさせた。
「でも…満足してくれたのなら、許してあげます、コーチ」
彼女は僕の頬にキスをすると、あっという間に部屋を出て行った。
僕はまだ諸々分からないままだ。