私には、高2の時からつきあっている彼氏がいる。
ひとつ年下のイケメン…付き合いはじめの頃は、かなりの美少年だった。
私は、容姿は十人並みだが、小学生から空手一筋の格闘技女。
そんな不釣り合いな私たちを、友達は『少女マンガに出てきそうなカップルだ』とからかった。
しかし私たちの出会いは、そんな爽やかさとは程遠いものだった。
私の通ってた高校は、家から電車で30分くらい。同じ路線で通う生徒も結構いたが、通勤のサラリーマンも多く、そのせいか、よく痴漢に遭った。
見ず知らずの女子の尻を勝手に撫でまわして興奮しているオヤジども。私はそんな奴らが堪らなく嫌いだったので、痴漢が背後に立った時は、後ろ肘打ち、踵での脛蹴り、足の甲踏みなどの技を遠慮なく繰り出し、撃退するのが常だった。
その日帰りの電車の中。私は、部活の朝練で早起きしたこともあり、つり革につかまってうとうとしていた。
すると不意に、何者かの手が、スカートの中に入って来ているのに気づいた。
反射的にその手を太股で挟み込み、振り替えると…
触っていたのはオヤジではなく、同じ高校の制服を着た、男の子だった。
知らない子だったが、襟章から1年生だと分かった。
私に睨み付けられると、その子は顔を赤くして目を伏せたが、手を引っ込めようとはしない。
『ああ、私が挟み付けてるから引っ込められないのか』
そう思って少しだけ膝を緩めてやると、何を勘違いしたんだか、その手はするすると私の左股の内側を這い上がり、親指がショーツの股布の部分に触れた。
男の子の指がそこに触れたとたん、電気のような鋭い感覚が私の背筋を襲った。
異性との交際についてはオクテな私だったが、オナくらいはしたことがあった。
その時は当然、自分の指でそこを触る。だが、いつの場合もこれほど強い快感に襲われたことはなかった。
私が衝撃のあまり動けずにいると、男の子は手首を回転させて掌を上にし、中指の腹で、本当におそるおそる、という感じで、スリットをなぞり始めた。
『ダメだ… こんなこと、やめさせなきゃ… こんなので、気持ちよくなってていい訳がない』
けど、どうやってやめさせるか?
こんな華奢な、年下の子に対し、肘打ちや脛蹴りを繰り出す気にはとてもなれない。
声を上げれば、周りの大人どもに注目されるし、余計なことをするやつがいたら、この子は取り押さえられるかも知れない。
結局私ができたのは、スカートの上からそこを手で押さえ、彼の指の邪魔をする事くらいだった。
そして、言うまでもなくその抵抗は、あまり役に立たなかった。
男の子のタッチのせいか、このシチュエーションのせいか。
私はそれまで経験したことがないほど、あっけなく登り詰め、エクスタシーを迎えそうになった。
『イカされる…のか? こんな子供みたいな子の指で…』
そう思った時、車内アナウンスが、間もなく私が降りる駅に着くことを告げた。
すると、男の子はあわてたようにスカートから手を抜き、身体の側面を私の背中に向けた。
『こいつ…』
人の大事な所を勝手にいじり回しておいて、なにもなかったことにしようとしている…
私は腹が立ってきて、電車のドアが開くと同時に、その子の手首を捕まえた。
そのまま、ホームの自販機の陰のベンチまで引っ張って行き、そこに座らせた。男の子は全く抵抗しなかった。
「あんた、どういうつもり?自分が何したか分かってんの?」
「ごめんなさい…」
「謝ってすむことじゃないでしょ?」
「ごめんなさい…ゆるして…」
男の子はべそをかきながら、何度も頭を下げた。
「……責任、取ってもらうからね」
「あの… 警察とかは、勘弁してください。それ以外だったらなんでも…」
何を勝手なことを… とも思ったが、私も元々彼を警察に突き出す気はなかった。
そんなことをしたら、この子の人生は悲惨なことになるだろうし、被害者の私はそれほどショックを受けてないのだから、そこまでして償わせることはない。
けど、ここはやはり、年長者として、ちゃんと言い聞かせてやらなければ…
「あんたの家、ここから近いの?」
「はい… あ、でも、両親は仕事で夜まで…」
「あんたの親には用はないよ。…連れてって」
「…分かりました」
私たちは、駅を出て彼の家に向かった。
私はそこで、この子に説教をして、二度とこんなことはしない、と誓わせるつもりだった。
だが…
彼の家まで歩く内に、さっきさわられて、イキかけた余韻が、ジリジリと私を責め立てた。
こんな状態のまま、男の子のテリトリーである部屋に行くこと自体、まちがいだったのかも知れない。
彼の家は、駅近のマンションの高層階。結構裕福な家の子らしい。
なのに、なぜあんなことをするのか。
玄関の横のネームプレートに、家族の名前が書いてあったので、私は初めて彼の『真人』という名前を知った。
真人の部屋に通されたが、椅子もソファーもないので、仕方なくベッドの縁に座った。
すると彼は、私から少し離れて、絨毯の上に正座をして、自らお説教を聞く体制になった。
「…何であんなことしたの?」
彼はうつ向いたまま黙っている。
「今日はあたしだったからいいけど、中には痴漢されて怖くて、電車に乗れなくなっちゃう子もいるんだよ?そんなことになったらどうするの?」
「…すみません」
「二度としないって、約束できる?」
「はい… 誓います…」
「顔上げて!」
戒めのために、ビンタの一つもしてから帰ろうかと思ったのだが、眼に涙をためて、おずおずと私を見上げる顔を見たら… そんな気もなくなってしまった。
もう許してやって、帰ろうか…と思った時、
「あの… それで僕は、何をすれば?」
「?」
私は一瞬意味がわからなかったが、すぐに私が『責任を取らせる』と言ったことのことだと分かった。
「なんでもします。言ってください…」
真摯に訴える表情に、私は不覚にも、キュン と来てしまった。
すると途端に、さっき彼に与えられた、甘く痺れるような感覚が甦ってきて、クラクラした。
「…つづき…」
「えっ?」
私は憮然とした顔で
「男には分からないだろうけど、女は一度火をつけられると、元に納めるのが大変なんだよ。けっこうしんどい… だから、ちゃんと最後までしてもらわないと…」
「…… えっ? あ、でも…」
いつまでも真人がモジモジしているので、私は不安になって来た。
もしかして彼には、もうそんな気はなくなってしまったのでは?
後ろからスカートに手を侵入させた時は、こんなにおっかない女とは知らなかったのだろう。
しかしやがて彼は、のろのろと立ち上がり、ベッドの私の横に座った。
でも、まだモジモジしている。
キリがないので私は、かなり恥ずかしかったが、自分からベッドの上に寝そべり、仰向けになって眼をつむった。
しばらくしてようやく、真人の手がスカートの中に入ってきた。
見ると彼は、ベッドの上には上がらず、絨毯に膝立ちして、上半身だけ乗り出している。
私が指示した訳でもないのに、なるべく私より一段低い所に居ようとする。そんな彼の態度に私は
『犬みたいだな』
と苦笑した。
真人は恐る恐る、股布越しにワレメをなぞり始めた。
さっきの余韻もあって、私はすぐに感じ始めた。それも、一人でしている時とは段違いに気持ちいい。
だが、さっき偉そうに説教した相手の指で責められ、アンアン喘ぐのは、プライドが許さなかった。
彼から顔を背け、歯を食いしばって声が出るのを堪えるが、細い指先が微妙な所に触れるたび、全身で感じてビクンビクンと跳ねてしまうので、感じていることは隠しようがなかった。
彼の手はだんだん大胆になってきて、ショーツの腰ゴムから中に入り、人差し指と薬指で襞を広げ、中指で中をなぞり始めた。
膣穴あたりに湧き出す液を指の腹ですくい取り、それを、小さく円を描くようにクリに塗り付ける
私は呆気なく登りつめ、
『今度は…イカされてもいいんだよね。これは私が命じてやらせてることなんだから』
と、頭の中でも自分に言い訳していた。
すると、真人の左手が遠慮勝ちに、私のブラウスの下のささやかな膨らみに伸びてきた。
顔を私の方に向けて、許可を得るような表情をする。
『あたしのちっちゃい胸なんか、さわったって大したことないだろうに…』
私は内心苦笑しながらも
「いいよ」
と言ってやった。
真人は右手でクリ責めを続けながら、左手でブラウスのボタンを外そうとするが、なかなかうまく行かない。
じれったくなって私は、自分でブラウスの前を開け、スポーツブラを捲り上げてやった。
現れた乳房を、真人は真剣な眼で凝視していたが、やがてゆっくり唇を開き、そのまま右の乳首に吸い付いて来た。
「んっ!んあっ!」
不意を突かれて、私はとうとう彼に、あえぎ声を聞かせてしまった。
『こんなとこ、自分でさわってもなんともないのに、なんで?』
男の子に乳首を口に含まれただけで、何故こんなに感じるのか?
私は戸惑っていた。
私が声をあげたのが嬉しかったのか、彼は夢中になって、二つの乳首に交互にしゃぶり付いた。
その姿が、母乳をねだる赤ん坊のようで、無性に可愛く思えて、私も彼の頭の後ろに手を添え、母親のようなポーズをとってしまっていた。
クリと両乳首を同時に責められ、私はほどなく、初めてのエクスタシーに達した。