もう50年くらい前、僕が小六の頃の話ですが、クラスの女子が休み、給食のパンとプリントを僕が届ける事になりました。
玄関で声をかけても返事はなく(当時はインターホンなどありません)、僕は何となく庭(その子の家は廃品回収業を営んでおりいろいろな物が山積みされていました)の方をまわり、縁側から家の中を覗きました。
そこには、父親と裸で抱き合う同級生の姿があり、大きく開いた同級生の足の間で父親の腰が淫らに動いていました。
彼女と目が合いそうになった僕は逃げ帰り、その子と何かがあったという事はありません。
二十歳になったばかりの頃、僕はオートバイで事故り入院し、看護婦さんとして元気に働く彼女と再会。
僕たちはつきあうようになり結婚。
二人の子にもめぐまれ、一昨年彼女が亡くなるまで幸せな人生でした。
彼女は妻としても看護婦としても、とてもとても素晴らしい人でした。