小学生の時、男子の流行りで女子のスカートめくりをしていました。
女子はキャー、キャー、
男子はウヘウヘ、
今では無理な楽しくおおらかな時代。
たまに学級会の議題に上がりましたが、担任も
『お前ら(男子)ほどほどにせや』
みたいな感じです。ただ、女子の中には本気で嫌がる子もいると、認識し、その子は狙わない・みたいなまとまりで終りました。
いつもの様に朝の挨拶代わりに教室に入る前の女子の背後からバッフンッ!と豪快にめくる。
『・・・キャーッ!』
天井を突き破るんじゃないかって位の悲鳴が飛んだ。
私のお気に入り福田さやかだ。
私は【本気で嫌がる】ギリギリ境界線にいる子のスカートめくりを好んでいた。さやかもその一人で、たまに泣かせたりもしたが、私はやめなかった。
『さやちゃんには、やらんでや~!』
『謝りや~!』
周りの女子が束になり私に詰め寄る。
『やらんやらん、誰がするかっ、ブスッ!』
吐き捨てる私に怒る女子。
でも、翌日もさやかのスカートめくりをする。泣く、怒られる。逃げる。またやる。
記憶とは適当なモノで、エンドレスに続いていた感覚だったが、よくよく考えてみると、二回、二日くらいで、強制終了させられた、と思い出した。
しかもヤメはしないが、私の福田さやかへの執拗なスカートめくりが、問題になり、女子全体が本気でスカートめくり被害を担任に告げ口し、事実上の禁止令がでた。
私は女子はおろか、男子からの風当たりが悪くなってしまった。(全くスカートめくりが無くなった訳では無いが。)
やや、ショボくれてる私に、愛の手を差しのべたのは、なんと、さやかの方からだった。
続く