俺は24才のサラリーマンです。
今付き合ってる彼女、由真ちゃんはJK3の17才です。
出会いは突然やってきました。
俺は会社までバス通勤しています。
K岡団地前から駅前まで、駅前から別なバスに乗り換え会社の近くのS町までです。
S町の二つ手前に、S病院前という停留所があり、その近くにはS高校があり、朝はほとんどスクールバス&病院通いのお年寄りバスに近い状態です。
いつもぎゅうぎゅうだから、誰が乗ってるとか、どんな人が乗ってるかなど見てもいません。
だから由真ちゃんが俺を見ていたなど当然わかるわけもありません。
時々、一本早いバスに乗るときもあるし、一本遅いバスのときもあるしだから余計です。
昨年九月に入ってすぐ、その日は残業もなく、定時で退社でした。
バスに乗り、S病院前から数人の高校生が乗ってきました。
そして駅前で降り、まだ時間も六時前だし、暇つぶしして帰ろうと駅前をぶらぶらしていたら、突然声をかけられました。
『あの~、突然ですがちょっといいですか?』
えっ?っと振り返ると小柄で丸顔、ちょっとポチャ気味の可愛い女の子がいました。
『はい?なんですか?』
『ちょっと~お話しがしたいのですが』
こちらは別に話すことないし、でも暇だからまぁいいかってなとこでした。
『あ、別にいいですが、何か?』
『ここでは人通りがたくさんですから、どこかに~』
『どこって、立ち話しじゃダメですか?なんの用ですか?』
『あ、いえ、その~』
歯切れが悪い、白っぽい夏の制服姿の女の子と駅前の居酒屋でもあるまい、なんの用件かわからないまま、近いの茶店に入りました。
『どうしました?僕に何か用あります?って君は誰?』
『S高校二年の☆☆由真と言います』
『それで?用は?』
『あの~お名前とか聞かせてもらえたら』
『あぁ、僕は株式会社☆☆の社員で☆☆隆一と言います』
『隆一さんと言うんですね?突然声かけてすいません』
話しではこうでした。
バスでよく俺を見かけていた、スーツ姿がよく似合うお兄さん、ずっと見ていたと言われました。
青山やコナカやアオキで買った安物スーツなんですが。
『今付き合ってる方とか、まさか奥さんいたりしますか?』
実はその四ヶ月程前、二年付き合った彼女にふられていた俺でした。
『いえ、ふられたんで今は彼女とかはいません』
固かった由真ちゃんの顔が少しほころびました。