少女との体験
1:桜の下で
投稿者:
ライラプス
◆AdKeSZp7eg
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2012/04/23 16:05:07(3Yv7Ff07)
翌日から毎日の様に、由香から電話がくる様になった。私の帰宅時間が不規則な事もあって、一方的に由香が一日の出来事を報告してくるだけの内容だった。教習所での話が多く、技術的な質問もあったので、在宅時には丁寧に教え答えてやった。お盆休みは、私が帰省(と言っても、県内だが)したり、由香も家族での行動が多く、一日だけ会う事ができた。ごく普通に映画を見て、食事をして別れた。八月も残り少なくなった頃、由香から免許が取れたと連絡があった。兄のバイクを動くようにしたいが、どうしたら良いか分からないと言う。私の行きつけのバイク屋で修理してもらう事になり、私が休みに引き取りに行く事になった。当日バイクで先導して、由香と初めて会った公園に向かった。約束は10時、夏の太陽が容赦なく照り付け、蝉しぐれで全ての音が掻き消される中、すでに由香は公園で待っていた。白いキャミソールにホットパンツ、頭にはつば広麦藁帽子が載っていた。由香にバイク屋の輕トラの助手席に乗ってもらい、家まで案内してもらう。小さな総二階に不釣り合いな大きなガレージに、バイクはあった。Y社の2スト250CC、今は絶版車だ。初心者の女の子が乗るには、ちょっと危ないかと思うが仕方が無い。数年乗っていないので、フルレストアが必要だとバイク屋が説明した。費用は7~8万掛かると説明すると、予算は3万しか無いと言うので、残りは私が出す事にした。由香は大喜びでありがとうを連発する。輕トラにバイクを積み込み、二人で見送った。由香は盛んに部屋に上がる様に勧めるが、親が居ない時に上がり込む(居たら居たで、それも困るが)のはまずいと思い、断った。何度断っても納得しない。またまた由香に押し切れ、部屋へ上がる事になった。程よくエアコンが効いた部屋は、綺麗に片付けられ、ベッドには縫いぐるみが三体転がっていた。シャンプーなのかコロンのなのか分からないが、甘い良い匂いがする。「何か冷たい物持ってくるね、コーヒーとコーラどっちが良い?」コーヒーと答えると、階段を降りていった。ベッドに腰かけるのもどうかと思い、小さなテーブルの横に床に直接腰を降ろした。ふと見上げると、セーラー服がハンガーに掛けられ吊されている。あの日の事を思いだした。もうすぐ学校が始まる、由香にとって辛い毎日がやって来るのではないか。しかしそれを口に出して問うのは、憚られた。お盆にアイスコーヒーとコーラを載せ、由香が戻ってきた。テーブルを挟んで由香も床に直接座る。何かの拍子に由香が下を向いた時、キャミの隙間からわずかな胸の谷間が見えた。ブラはしてないのか?、してなければもっと早く気付いたと思うが……良く見るとキャミにはっきりと、二つの突起が見てとれる。これだけ分かればもっと早く気付いたはずだ。と言う事は、飲み物を取りに行った時に、ブラを外した事になる。由香の気持ちを図りかねたが、気付かぬ振りをして由香の話に耳を傾けた。バイクが直ったら一緒にツーリングに行きたいらしい。秋分の日が良いと言う。まぁ休みが合うのは、祭日しかないので、悩み様もないのだが…。私の横に来てツーリングマップを広げる由香。あれこれと言いながら、私の腕に胸を意識的に押し付けてくる。「由香、いい加減にしろよ。何考えてるんた」「ヘッヘ、分かった」、ちょこっと舌をだす。「ターくんが、由香の事大事に思ってくれてるのはわかってるよ。だからターくんが良いと思うまでは、Cはしてくれなくても良いよ」「何を言ってるんだ」そんなかっこ良い理由じゃ無い、私自身の都合だけだ。「ターくん彼女居ないって言ってたじゃん、由香が口でしてあげる」「冗談はよせよ」由香の手がジーンズの上から、すでに大きくなった男根を摩る。理性ではまずい事だと分かっていても、本能である性欲を全て押さえる事は出来ない。「ウァ大きい!」「よせよ」由香は、私の言葉を無視して、ジーンズのチャクを下ろす。それだけでは無理と分かると、ベルトも外しにかかった。か弱い少女のする事だ、本気で止めさせ様と思えば、出来たはずだ。私は挿入は無しと言う、理由にもならない事を言い訳に、由香の提案を受け入れてしまった。前を開けたくらいでは、固く勃起した男根は、取り出せそうになかった。困惑する由香の手を取り、ベッドに座らせた。
...省略されました。
12/04/26 15:30
(JQH5.Eui)
その後も毎日の様に、連絡が配信た。
相変わらず上手く電話に出れるのは、3~4回に一回くらいだったが、由香は何か打ち合わせが無い限り、私に電話する事で満足してる様だった。
九月も半ば過ぎ、「また後で電話します」と珍しく用件の無い伝言が残されていた。
11時過ぎにベルがなり、受話器を上げるとやはり由香からだった。
学校でのイジメの件に、けりが着きそうだと言った。
二学期になっても変化が無く、すぐに思い切って母親に相談したところ、先生に掛け合ってくれたらしい。
何人かが事情を聞かれ、その話の中で、先輩が他にも実質的に性的悪戯をしている事が明るみに出たらしい。
今は、停学処分中だと教えてくれた。
先生方も目を光らせてくれるので、今後は大丈夫だと思うと言った。
とりあえず良かったねと労いの言葉をかけ、後は次回のツーリングの話になった。
一足早く秋を感じ様と、私達の住む地方では、最高峰のスカイラインを走りに行く事にした。
秋分の日は朝から晴れ渡り、絶好のツーリング日和になった。
この季節になると、一段空が高くなった様な気がする。
待ち合わせは、インターチェンジ近くのコンビニだ。
由香の姿はまだ見えない。
缶コーヒーを飲みながら一服していると、パランパランと2スト独特の、排気音が聞こえてきた。
それにしても、やけに大きな音だ。
由香の兄のバイクは、かなり改造されており、キャブレターやチャンバーも付け替えられていた。
後でバイク屋に聞いたのだが、排気量も350にアップしていた。
かなりの走り屋仕様なので、初心者には絶対向かないと、バイク屋に変な太鼓判を押されていた。
それを知ってか知らずか、ギャンギャンとエンジンを回しながら、由香がコンビニに滑り込んで来た。
どうもまだ上手くエンジンの回転数が、合わせられない様だ。
バイクを降りヘルメットを脱ぐと、得意そうに笑い、Vサインをして見せる。
すでに三回こけたと、バイクの傷を説明してくれた。
出発前簡単にルートを説明し、私の走りを良く見ながらついてくる様指示をした。
高速を時速90㌔で巡航し、常にバックミラーで由香を確認する。
今のところ走りに問題は無いようだ。
休憩をはさみ1時間半走って、高速を降りた。
下道も同じ様に走り、気がつけばその場で止まってアドバイスした。
スカイラインのワインディングに入ると、ラインどりやブレーキ・アクセルワークが無茶苦茶で、その度アドバイスした。
やはり由香は感が良い、スカイラインを登りきる頃には、見違える様になっていた。
スカイラインを登りきった所に、ビュッフェがあり昼食をとる事に。
正直こういう所は、高いばかりでそう美味いものでは無いが、腹の虫には勝てない。
私はカレーライスと山菜蕎麦を頼んだ。
由香は、きつね蕎麦かうどんかで暫く悩んで、結局蕎麦にした。
私達は余程でないと、県外でうどんを食べる事は無い。
由香の走りについてあれこれ話しした後、学校の話題になった。
先輩はまだ停学中だが、学校を辞めるらしい。
喧嘩した友達とは、仲直りするのは無理だと言った。
一度辞めたテニス部に、戻ってこないかと誘われたが、今はバイクに夢中なので戻る気は無いとの事だったた。
先生になるのが夢なので、勉強もしたいし、テニスとバイクの三つの掛け持ちは無理だと言った。
ビュッフェをでると、寒さが身に滲みる。
標高は1000㍍を越えている。
途中でトレーナーを一枚着込んだのだが、ジャケットは夏用だ。
寒ければ、レインウエアを上に着る様に、由香に伝え帰路についた。
無事に帰り着き、由香の自宅近くのファミレスで、晩飯を食べる事にした。
お母さんには、途中で連絡は入れている。
今日は、バイク屋さんの集まりで、ツーリングに行くと説明しているらしい。
余程楽しかったらしく、また行こうねと早くも次の段取りをせがむ。
私の都合で11月の祭日に決まっが、先が長いとご機嫌斜め。
そろそろ帰ろうと席を立とうすると、由香が私の耳元に唇を寄せ囁いた。
「いつまで待ったら抱いてくれる?」
顔は笑っいる。
私は暫く考えて、「高校卒業したらな」と、またまた軽いノリで答えてしまった。
「ターくん愛してる」と言うと、素早く私の頬にキスして席を立った。
12/04/26 20:50
(JQH5.Eui)
清涼感溢れるお話しに引き込まれてます
続きがとても楽しみです!
12/04/27 00:12
(yfEY7yzJ)
由香との付き合いは、その後も続いた。
そんな中少なからず、変化はあった。
自由な足を得た由香は、放課後や土、日に私のアパートに、頻繁に出入りする様になった。
合い鍵を渡したので、私が不在でも、炊事洗濯をしてから、ちょっとした伝言を残して行く。
私が休みの日には、放課後やって来て、短い逢瀬だが、互いの肉体を確かめ合った。
ただ最後の一線は、越える事はなかった。
由香が二年生になった春、携帯電話が普及し始め、私も購入した。
毎日由香の声を直接聞ける様になった。
由香は益々バイクにのめり込み、二年生の頃には結構知られたライダーになっていた。
髪は肩まで伸び、胸も順調に成長。
抜群のスタイルに革ツナギ、ヘルメットから少し出た髪をなびかせて走る姿は、目立った。
夏休みには、三泊四日で九州一周のツーリングにも、二人で行った。
この頃私の周りにも変化があった。
別れた妻が再婚した。
すでに未練はなかったが、彼女を幸せにしてやれなかった事には、後悔があった。
また父親が体を悪くし、入退院を繰り返す様になったので、実家に帰る事が増えた。
その都度、母親が再婚を勧めるので困った。
由香との将来も考えないではなかったが、彼女の前途を思うと、気が引けてしまう。
まして親に16歳も違う高校生と、付き合っているとは言えなかった。
三年生になると、受験に集中しだした由香は、アパートに来る回数も半分になっていた。
二人でのツーリングも、3・4回しか行かなかった様に思う。
そして受験。
由香は、みごと地元国立大学の教育学部に合格した。
同じ頃、私には転勤の内示があった。
12/04/27 06:31
(M.q1d70n)
合格発表の後、由香はファーストフード店でバイトを始めた。
携帯電話を買うんだと張り切っている。
3月に入って早々の火曜日の朝、由香から連絡があった。
休みなら遊びに行きたいと言う。
大丈夫だと答えると、お昼過ぎには着くと言って電話を切った。
合格祝いもしていなかったので、テイクアウトの寿司とお菓子類を買いに出た。
緊急の仕事の連絡が入り、事務所に寄っていたら1時を過ぎている。
すでに部屋で待っているかもしれないと、慌ててアパートに戻ったが、由香のバイクはなかった。
まだ来てないのかと部屋に戻ると、鍵が開いている。
玄関には、見慣れないコインローファーがあった。
ダイニングキッチンを通り、間仕切り障子を開けると、セーラー服姿の由香が座っていた。
「チース、毎度!」
由香がおどけてみせる。
約三年付き合ってきて、由香の制服姿を見るのは、初めてだった。
由香も照れ臭いのだろう。
初めて会った時とは別人の様な由香が、そこに居る。
黒い髪は肩まで伸び、ふくよかな胸はセーラー服を押し上げ、ひだスカートからスマートな足が延びている。
「どうした。そんなかっこで」
「週末にはこの制服ともさよならだし、ターくんに一度も見せてないなと思ってさ」
「それでわざわざその姿?、どうやって来たの?」
由香は電車で来たと言った。
母親には学校に皆で集まって、その後友達の家でパーティーをして泊まってくると言ってきたらしい。
お泊りセットですと言って、嬉しそうにバックを見せる。
「オイ、本気で泊まるつもりか」
「当たり前じゃん」と明るく返す。
「それよりどう、これ」
由香は立ち上がり、くるっと回ってみせた。スカートがふわりと持ち上がり、均整のとれた太腿が少し上の方まで見えた。
「うん、可愛いよ」
「何~その言い方。セーラー服の清純な乙女…興奮しない?」
「馬鹿言うな。それより合格祝いの寿司喰うか?」
「食べる食べる、お昼まだなんだ」
アパートで、テーブルをはさんで、セーラー服の少女と寿司をつまむ……ちょっと考えられない光景。
由香の本心は分かっていた。
あの約束を果たす為、泊まりに来た事を。
今夜こそ二人が一つになる為に。
今更帰す訳にもいかず、私は頭の中で思いをめぐらせた。
転勤の話は由香にはしていない。
私さえいなければ、由香も年相応の相手を見つけるだろう。
由香が就職する頃には、私は40前だ。
大学に行けば、もっと出会いだってあるだろうし。
この転勤は良い機会だと思った。
ただ今日、由香を抱いて良いのだろうか。
目の前から逃げると決めた男が、今から捨てる女を抱くのだ。
だけどこの三年間由香を愛して来た証を、私自身も求めていた。
単に性的欲望だけかもしれない。
曲がりなりにも護り通した物を、精算したかった。
今夜由香を抱く事を決めた。
由香が付き合いだしてから作り始めたアルバムを、夜まで時間をかけて見た。
一頁めくる度に、思い出を語る由香の姿に少し涙ぐむ。
食事に出ようかと言うと、私が作ると言う。
食材も買ってきてるらしい。
作ってる間に、お風呂の用意してと由香に命じられる。
セーラー服にエプロン姿で、台所に立つ由香。
いい加減着替えろと言っても、お風呂に入るまではこのままでいると言い張った。
出来上がったおかずをテーブルに並べ、得意そうな由香。
ビールを飲みながら食事を始めた。
私にもと、初めて由香もビールを飲んだ。
3月最終の火曜日に今年最初のツーリングに行こうと、由香が言いだした。
太平洋側なら、桜が見れるかも知れないと、某球団のキャンプ地で有名な町を目指す事にした。
食事の後、テレビを見て過ごしたが、お互いにタイミングが掴めずにいた。
9時も回った頃、突然由香が、「お風呂入ってくる」と立ち上がった。
初めてのビールに酔ったのか、それとも恥ずかしさのせいなのか、顔が少し赤い。
「どうぞお先に」と、由香を送り出し、テーブルの後片付けにかかった。
12/04/27 18:50
(M.q1d70n)
緊張と興奮と切なさが一気に押し寄せてきてます!ワクワク(*^_^*)
12/04/27 19:27
(yfEY7yzJ)
由香は風呂から、パジャマ姿で出て来た。
頭にはタオルが巻かれている。
お肌のお手入れとか言って、テーブルの上に大量のコスメを並べ始めた。
その間に私も風呂に入る事にした。
「ゆっくりね、女の子は時間かかるから」と、念を押される。
体を洗い終る頃、洗面所で由香がドライアーを使う音が聞こえた。
浴槽に長めに浸かり、風呂を出た。
私はパンツ一枚に、バスタオル姿だ。
パジャマ代わりのスエットは寝室にある。
居間にはすでに、由香の姿はなかった。
寝室を覗くと顔半分まで掛布団をかぶった由香が、ベッドに入っていた。
掛布団を持ち上げ、無言で横に滑り込む。
いつの間にか、パジャマから淡いイエローの透けたキャミソールとパンティに変わっている。
「買う時勇気いっちゃった」
由香が恥ずかしそうに言う。
「似合ってる、とても可愛いよ」
目を閉じて唇を重ねる。
今は私の掌から溢れんばかりの乳房を、優しく触る。
耳、首筋、胸…下へと向かいキスを繰り返す。
由香の息遣いが荒くなる。
指で秘裂をなぞると、もうかなり濡れていた。
隠核を刺激する。
その都度由香の体が、ピクッと反応する。
もう我慢できなかった、由香の両足の間に体を入れた。
由香の膝を立て、前方に少し押し出す。
腰を由香の秘部に近づけ、男根で上下になぞる。
蜜壷に狙いを定めゆっくりと、亀頭を押し込んだ。
ほんの少し抵抗がある。
由香の顔が一瞬歪んだ。
「大丈夫、平気。来て」
再びゆっくりと腰を押し付ける。
少し抵抗が弱まったと感じた瞬間、するりと男根が飲み込まれた。
「ア~ッ」、由香が呻く。
私は体を被せ、由香に唇づけした。
由香は両手を私の背に回し、強く抱きしめる。
「嬉しい、隆弘さん愛してる」
初めて由香が私の名を口にした。
「愛してるよ、由香」
由香の中は温かった。
初めて異物を受け入れた膣は、男根をグイグイと締め付ける。
暫く動かずその感覚を味わった。
「大丈夫かい、動くよ」
由香が頷く。
ゆっくりと律動する。
由香の反応を見ながら、少しづつ速さを増した。
由香の喘ぎ声も大きくなる。
絶え間無く呻き喘ぐ。
「駄目、変おかしくなっちゃう」
私もすぐに限界がきた。
「一緒に、一緒にお願い…イクイク」
由香の爪が私の背にくい込む。
強く二、三度腰を打ち付け私も果てた。
由香に体をあずけ、互いの鼓動を確かめ合う。
由香の閉じられた眦から、一筋の涙が零れた。
私は体を起こし、由香の横で仰向けになり、天井を見上げたまま手を握った。
「ねぇ隆弘さん、由香をお嫁さんにしてくれる?」
私は何も答えず、由香を引き寄せ唇を塞いだ。
その後由香は何も言わなかった。
口づけの意味をイエスと受け取ったのだろうか。
その夜三度交わり、二人共深い眠りについた。
12/04/27 23:36
(M.q1d70n)
由香ちゃんが大学入学、隆弘さんが転勤 えー 二人はどうなっちゃうの? 結婚しててほしい。
12/04/28 06:13
(FzZ4pXlJ)
続き期待してます。
12/04/28 07:38
(TTR76Lq0)
翌朝、物音で目を覚ました。
時計は9時になろうとしていた。
スェットを着て、ダイニングキッチンに行くと、パジャマ姿の由香が朝食を作っているところだった。
「おはよう、先にコーヒー飲む?」
私は寝ぼけまなこで頷いた。
ドリップされるコーヒーの香りで、頭の中の霞が晴れていく。
由香は二人分のカップを持って、私の前に腰を降ろした。
私はいつもブラックで飲む。
由香も私と付き合いだしてからはブラック派だ。
「ご飯炊けるまで、後10分くらいかかると思うよ」
髪を後ろでまとめポニーテールにした由香が、やけに可愛く見えた。
夕べの事を思い出したのか、恥ずかしそうに下を向く。
「ターくん今日さ、この後どうしようか」
呼び名がターくんに戻っていた。
「特別考えてないけど、由香は行きたいとこあるの?」
通学用の新しいデイパックとレインウエアが欲しいので、バイク用品店に行きたいと言う。
それなら合格祝いに、私からプレゼントする事になった。
由香を送るる足で行こうとしたが、服はセーラー服しか無いと言うので、流石にそれだけは勘弁してくれと言って、一度由香の家まで送る事になった。
食事を済ませ、車で出掛けたが、正直他人から見たらどう見えるか気になった。
おやじと助手席にセーラー服…ヤバイよな~。
自宅前まで行くのも憚られるので、いつもの公園で降ろし待つ事にした。
由香は1時間くらい時間が欲しいと言うので、近くの喫茶店で時間を潰す事にした。
1時間後公園に迎えに行くと、すでに由香は待っていた。
髪はポニーテールのままだが、メイクをしていた。
薄化粧は今までも見た事はあるが、本格的なメイクは初めてだ。
胸が大きく開いたV字ネックの薄手のセーター、その胸には去年誕生日にプレゼントとしたネックレス、下はミニのフレアースカートに、足元はハイヒールのショートブーツだ。
かなり大人ぽく見えた。
ちょっと恥ずかしそうに、くるっと回って見せる。
「どう?、これならターくんの横に並んでも大丈夫でしょ」
満面の笑顔で問い掛ける。
元々私は若く見えるらしいので、他人から見れば多少年齢差は縮まって見えるかもしれない。
すでに昼を回っているが、朝食が遅かったせいでまだ食欲が無いので先に買い物をする事にした。
バイク用品店で、あれこれ迷い悩んで品物を選んだ。
ついでにと、ジャケットも買わされた。
これが由香への最後のプレゼントかと思うと、惜しくはなかった。
無邪気にはしゃぐ由香を見るのは、正直辛かったが、私の思いを悟られぬ様に振る舞った。
こんな時だけ、大人で良かったと思う。
感情を殺す術は持っている。
その日は買い物の後食事に寄って、家まで送って別れた。
翌日から由香の前から姿を消す準備を始めた。
大半の書籍や着なくなった服、由香が出入りする様になって多少増えた食器や調理器具は、段ボールに詰め実家に運んだ。
元々結婚していた頃から引き継いだ、大型冷蔵庫や洗濯機など年数も経っているので処分する事に。
引越しの手配やリサイクルショップへの連絡、不動産屋との打ち合わせなどするうちに、由香との約束の日が来た。
12/04/28 14:03
(Hh3cOUk5)
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