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少女との体験

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掲示板概要
カテゴリ: スクールガール白書
掲示板名: 少女との体験
ルール: フィクションです真似をしないように
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1:過去からの手紙
投稿者: 冬坊 ◆Qi1PmGGMwM
滑るように山頂に向かってゆくゴンドラリフトの外は、粉雪が舞っていた。息で曇ったガラスを擦って外を見ると
カクテル光線の元でナイタースキーを楽しむスキーヤーが雪面に糸のようなシュプールを描いている。

僕はこの車山高原が好きだった。麓には白樺湖もあるのだが、夏にはパラグライダー、冬はスキー、ボードができる
このリゾートに学生時代から通っていた。その時はいつも真美がそばにいた。でも今は・・僕一人でここを訪れている。
山頂の駅を降り立つとすぐそばに、小さなフランス料理店がある。僕はコートの襟を立てて小走りに店に向かった。
カランと小さな鈴の音とともに扉を開けて僕は店に入った。薄暗い店の一番奥のガラスの壁のそばのテーブルに着いた。
店内は静かにジャズが流れていて、ふた組のカップルが顔を寄せ合って、ひそひそ話をしているようだった。
テーブルの上に灯った小さなキャンドルの明かりに浮かんだ顔は、まるで二人だけの世界を楽しんでいるかのように
うれしそうだ。そんなこの店に、男一人で入ってくる僕は、なんと不似合いだろう。

「もうすぐオーダーストップですが。よろしいでしょうか?」
軽い鈴の鳴るような声でウエイトレスが訊ねた。僕はどうせ食べもしないのに、チーズの盛り合わせとワインを注文した。
真美がいない2回目の冬だった。血液の癌は僕から真美を、あっと言う間に奪い去った。結婚も決めて二人で暮らし始めた
矢先の事だった。この車山高原の麓にある教会で結婚式の日取りも決めていた。彼女の母親と同じ26歳の誕生日に結婚式を
挙げる事を決めたのも彼女だった。2年以上も前から場所と日取りを決めるなんて彼女らしいと笑ったものだ。
でもその晴れやかな日は来なかった。僕はそれから抜け殻のように、ただ息をすって、生きているようだった。彼女の面影を追って
冬になるとここに来ていたのだった。

「すみません。閉店になりますが・・・・」声に向かって顔を向けずに僕は言った。
「あ・・もう出ます。お会計を。」

店の扉を開けて外に出ると、雪はまだ降り続いていた。僕はゴンドラリフトの駅に小走りで急いだ。次のリフトが来るまでに10分も
待たねばならなかった。僕は白く登って行く自分の吐息をぼんやり眺めていた。

「もうすぐリフト来ますよ・・」 その時ふいに後ろから、聞き覚えのある声がした。すぐさっきのウエイトレスの声だと気が付いた。

「そうみたいだね。それにしても寒いな・・・今夜は特に」
「あのう・・・聞いてもいいですか? もし嫌ならしゃべりかけませんけど・・」彼女は少しいたずらっぽい顔で訊ねてきた。
「え?いいよ。別にそんな気にしなくて・・どうせ二人っきりだしね^^・・・」
「良かったぁ。あの・・お客さんって4日目ですよね? お一人で来られるのって。いつも同じ席で・・
   どうしてだろう、思い出を辿ってのかなぁなんて。気になって。気にさわったらごめんなさい・・・」
彼女はペコっと頭を下げた。その仕草がとても可愛くて、僕は思わず吹き出した。
「いやぁ。当たりだよ。その通り。別れた彼女が恋しくてさ。女々しいよな、まったくさ^^」
本気とも嘘とも言えない返事だった。
「そうなんだぁ・・・嫌な事聞いちゃったみたい・・・ごめんなさい・・・」また可愛い仕草でペコっと頭を下げた。

ショートカットで目の大きな彼女は、美紀と名乗った。地元の高校生で18歳、あのフランス料理店の店主は
伯父なのだと言った。休みの間はいつもバイトで入っているらしい。赤いショートのコートと黒いブーツが良く似合っている。
僕たちはリフトが麓に到着するまで、ずっと話していた。なぜだか、一生懸命自分の事を話す自分に、僕は少しおかしいと思った。

駅から歩いて僕の泊まっているホテルに着く間も、僕らは話していた。

「送っていこうか? もし遠いなら」
「ううん。大丈夫。私の家ここのそばの教会の裏なの。5分もかからないから」
「そうか・・・気を付けて・・」

「またあしたも来る?お店。ビーフシチューとかおいしいんだよ。私も仕込み手伝ってるの^^」
「そっか。じゃぁ 明日はちゃんと食べようかな・・美紀ちゃんのシチュー」
「ほんと?^^ じゃお待ちしております^^。お休みなさい」
何度も振り返って手を振る美紀はとても可愛かった。僕は、赤いコートが角を曲がって消えるまで見送った。

それから何度か店に通い、そのたびに美紀と二人でゴンドラで帰った。他に乗っている人もいてもぜんぜん構いもせず、
まるで恋人同士のように僕らは話をした。そしてとうとう美紀は、僕のホテルの部屋に来て一つになった。
美紀は隣で恥ずかしそうにシーツにくるまって僕に笑いかけていた。

「わたし・・初めてじゃないのに・・なんか初めてした気分・・でも遊んでるわけじゃないよ。勘違いしないでね」
「ええー?そうなの?なんかベテランって感じがするなぁ^^」
「うわぁ意地悪だぁ^^」 僕は不思議な気持ちだった。8つも離れている美紀と普通にセックスできるなんて・・・
癒されるというのはこういう気持ちなのだろうか・・腕枕をしている美紀の髪はとてもいい匂いで、セクシーだった。僕は美紀の小ぶりだが
ツンと尖った乳房に唇を這わせた。固い小さな乳首を口に含み、滑るような肌の腰を撫でた。それからさっきまで僕を包み込んでいた美紀の
性器に指を差し込んだ。潤んだ美紀の性器の肉は、少しきつく僕の指にからみついていた。濡れた指で美紀の小さな蕾も撫でた。
美紀は小さく子猫の様な声を上げて、少しのけぞった。僕は構わず顔を近づけて蕾を口に含んだ。
美紀の柔らかい性器の匂いが鼻に心地よかった。僕はなにかおいしいお菓子を食べるように、夢中で
美紀の性器を舐めていた。

「ああ・・・いや・・・気持ちいい・・・ああ・・」美紀の性器は一段と潤んできて、はやく入れてくれとせがんでいるようだ。
僕はゆっくりと美紀に沈んでいった。ゆっくりと僕の全部を美紀に沈め終わると、美紀は少し震えながら
僕をしっかりと抱きしめた。

「痛い?もう一回動いていいか?」
「うん。。いっぱいして。わたしなんか幸せ・・男の人に抱かれるって
   こんな感じなんだね・・・」

僕は夢中で美紀を責め立てた。美紀の性器はそのたびに僕にからみついて、僕を潤してくれた。
突き立てながら美紀の両腕を抑え込んで、乳房を舐め、乳首を軽く噛んだ。その瞬間、美紀の身体は電流が
走ったようにビクンと震えた。僕を締めつけていた性器が、小刻みにリズムを刻むように震えた。

「あ・・・あ・・・気持ちいい・・・なんか変な感じ・・・」
シーツは美紀の愛液で濡れそぼっていた。美紀は僕を抱きしめながら、僕の首筋を舐めてくれた。
僕は美紀の少しだけ緊張の溶けて柔らかくなった性器の中で果てた。根元までしっかり刺し込んだままで・・・

僕と美紀は腕枕をして天井の幾何学模様を眺めていた。真美以外の女とセックスをする自分がとても不思議に思えた。
「あ。もうこんな時間・・・怒られちゃう・・帰らなきゃ」
「ああ、そうだね・・・ごめん。気がつかなくて・・」 美紀と裸のまま4時間も経っていた。

「あのね・・・聞いてもいい?」 身づくろいをしながら美紀はつぶやいた。
「うん?なに?・・」

「うん・・・わたし・・別れた彼女さんと比べてどうかなぁって思って・・・
    忘れなれないかな・・・その人のこと・・・」少し怯えたような声だった。
僕はその言葉で・・・我に返ってしまった。真美が亡くなってまだそんなに月日が経ってもないのに
僕は他の女とセックスをしている・・しかも真美との思い出のここで・・・
そんな雰囲気を察したのか、美紀は少し動揺したように声を掛けた。

「ごめんなさい・・そんなつもりじゃないの。ごめんな・・・」
僕はその声を遮るように美紀に言った。

「もう来ない方がいいと思う・・・どうかしてた・・美紀は高校生なのに。。本当に
      俺はどうかしてる。。まだ頭の中にいるのに・・・」
美紀は何も言わずに部屋を出て行った。少し鼻をすすっているように思えたのは泣いていたのだろうか・・
赤い小さな手袋がソファの上に残されていた。

それから僕は美紀のいるあの店には行かなかった。行けなかったのだ。美紀に合わせる顔は無いのだと思った。
あんなにけなげにいっしょにいる時間を大事にしてくれた美紀に・・・忘れられない女がいると告げたようなものだ。
何日か経って東京の日常に帰る日が近づいた。僕は意を決して、美紀に会って赤い手袋を返す決心をした。
美紀の家は、僕と真美が式を予約したあの教会の裏手にあると言ったはずだ。細い路地を歩くと白い屋根の教会が見えた。
真美と二人で予約をしに来て以来、この教会には来ていない。辛くなると思ったので、足早に通り過ぎようとした時、
教会の扉が開き、一人の牧師さんがこっちに向かって走ってきた。

「東京の池谷さんですよね?」
「はい。そうです。その節はご迷惑をおかけしました・・すみません。顔も見せずに」
「いえいえ。実はお渡しするものがあります。手紙なのですが・・・東京のご住所に送ったのですが、返送されて来て
しまいまして、お渡しできなくてどうしたものかと・・・」
「え・・手紙・・・ですか?」
「はい、一昨年でしたか・・・ちょうど式をキャンセルされたご予約に届きました・・
 お渡ししてもよろしいですか?・・・もしお断りになられるなら こちらで処分しますけど・・・  」
宛名は僕になっていて 差出人は 池谷真美 となっていた。

「いえとんでもない。ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。」
「そうですか・・・良かった。お渡しできました・・それでは・・」
牧師さんが立ち去るのももどかしく、僕は震える手で真美からの手紙を開封した。
何がなんだか解らなかったが、とにかく僕ら二人の結婚式の日に合わせて、真美がこの教会に
送ったものだという事だけは理解できた。

 祐二へ

祐二、今日の私綺麗でしょ?惚れなおした? やっぱりね^^。今ニセコだよ。もうすっごい雪。雪振りすぎて
なっちゃんと二人でホテルに缶詰めだよー  ホテルに「未来への手紙を書こう」ってコーナーがあってね、
暇だから書いてるの。

今日から二人、夫婦になるんだね? 付き合い長いから、長過ぎた春になるかもって少し心配だったんだよ。
でもありがとう。私幸せだよ。祐二と夫婦になるんだーって決めたのっていつか知ってる?わかんないでしょ?
ほんとはね、初めて会った次の日だったんだよ。ビビった^^?私、ビビっと来たんだよ。その時。
私絶対この人のお嫁さんになるって・・・夢が叶ったの。だから私幸せだよ、もうマジで^^。

これから二人で生きて行くんだよね。 頑張ろうねっ。私も頑張っていいお嫁さんになるから。
おじいちゃんとおばぁちゃんになるまで仲良くしていこうぜ^^

でもね、何が起こっても絶対後ろを振りかえらないで生きて行こうね。頑張って乗り越えて行くの。
祐二はできるって信じてる。そんなところが好きなんだよ^^ 私はついて行くだけだけどね^^

約束してね。絶対振りかえらないって。

「何が二人に起こっても」

じゃぁ このくらいでっ!きっと今日の私忙しいでしょうから^^
大好きだよ。 そして ありがとう。

                         真美

僕は涙が止まらなかった。舞い落ちる雪の中に立ちすくんで、真美からの、「過去からの手紙」を
抱きしめていた。真美は過去からもずっと僕を応援して、はげましてくれていた。腑抜けのようになって生きている僕は
恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。真美はずっと見ていてくれていたのだろう。
ちゃんとしよう、しなくては・・と思った。今日ちゃんと美紀に会って話そうと思った。きっと真美は
許してくれるだろうと思った。

僕はその日の夜、麓のゴンドラリフトの駅の前に立っていた。美紀の赤い手袋を握って。今日はバイトを休んでるかもしれなかったが、
僕はきっと会えると思っていた。最終のゴンドラが駅に滑りこんで来た。ほどなくして、駅の出口に見覚えのある赤いコートが見えた。
僕を見つけて、はっとした美紀の顔は、すぐはじけるような笑顔に変わった。美紀は走って僕に近づいて来た。

「よかったぁ^^ もう会えないかと思っちゃった・・・あ・・私の手袋・・・」
僕は思わず美紀を抱きしめた。人目なんかどうでもいい。美紀を離したく無かった。
美紀は僕を見上げて笑顔で言った。

「ごめんなさい。余計なこと言って・・・怒こらせちゃった。私・・」
「いや違うんだ。僕の方こそすまなかった。傷つけちゃったね・・・」
「ううん。私 絶対また逢えるって思ってたもん。信じてた・・・」
雪が積もった美紀の頭を撫でながら僕は言った。

「僕らの未来はあるかな・・美紀が良ければそこに僕はいたいんだけど」
「もちろん^^」 美紀は緩やかな、そしてしっかりとした笑顔で答えてくれた。
一つになった僕らの元へは相変わらず、優しく粉雪が舞い降りていた。 



            


 
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2012/02/12 01:04:25(CFuFcu4t)
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