高校中退したころの思い出です。
当時の僕は今で言うアニオタロリの典型的なキモオタで、しかも引きこもりという人間でした。
学校も辞めていたので、もちろん彼女どころか友達もあまりおらず、当然童貞でした。
そこそこ家が裕福なこともあり、小遣いに苦労した事はなかったので、アニメのビデオや漫画を大量に買い込んでいました。
当時はパソコンのある家庭も少ないころでしたが、僕は専用のパソコンを持っていて、それでエロゲーやったり、アニメや漫画を見てはロリ少女で妄想し、ロリ漫画や同人誌を見ながら毎日5、6回オナニーする生活を送っていました。
昼間は外に出ることもあり、近所の小学校に通学する女の子を見ながら、欲望の目を向けていました。
ある日、家に溜まったエロ漫画を捨てようと、家から20分ほどのところにある河原に出かけました。
毎月30冊近く購入するんで、定期的に捨てないと部屋が一杯になっちゃうんで、時々捨て行ってたんです。
捨ててから3日もすれば、近くの子供が持って帰ってくれるんで、この河原周辺にはよく捨ててました。
その日は夏の暑い日でした。
世間では子供が夏休みに入って間もない頃だったんで、お昼ごろに行くと子供がいるかもしれません。
さすがに子供が見ている前で捨てるのは気が引けるんで、朝6時過ぎという早い時間に捨てに行きました。
この時間はまだ涼しいし、僕は寝る時間が朝7時という生活を送っていたので、寝る前の散歩といったところです。
今日はどこで捨てようかと周辺を物色し、良さそうな場所を見つけて河原に下りました。おもむろに紙袋からエロ漫画20冊を取り出すと、僕は河原の地面に積みました。
突然、僕の視界に人影が写りました。
見ると、そこには40歳くらいの、いかにも浮浪者という汚い男が立っていました。
僕は一瞬、ドキッとしましたが、そのまま無視して手早く本を捨てると、その場を立ち去ろうとしました。
すると、男が話しかけてきたんです。いつも本を捨てて行ってるのはお前か、と。
男が縄張りに勝手に本を捨てていることを怒っているのかと思い、僕はあいまいに返事すると、その場を急いで立ち去ろうとしました。
しかし、男は笑顔で近づいてくると、僕に例を言いました。
驚いて話を聞いてみると、どうやら男は僕の捨てているエロ本を拾って売っていたようなんです。
男は山田と名乗りました。
続く