板違い&抜けない話に成りますが、アヤの話の続きです。もし最後まで読んでいただけましたら、コメント頂けると幸いです。
アヤとの初めての夜から4ヶ月。
バイトを終えて、日付が変わる頃に家に帰宅すると、家の前に小さな人影が立っていました。
『くぅちゃん…。』
季節も変わって、冬の走りです。くぅちゃんはその寒さの中、いつ帰るとも解らない私を待って居たのでした。
「けんくん?…けんくん!」
私を確認したくぅちゃんは、私に飛び付いてきました。抱き止めた私には、くぅちゃんがとても冷たく成っているのが解りました。一体何時間待っていたのやら…。
『どうしたの?』
抱き合ったままの会話なので、また長々と会話のみ…。
「けんくん、ごめんなさい…くぅは…やっぱりけんくんじゃなきゃダメだよ…(泣)」
『…何があったの?』
「ごめんね…やっぱりダメなの…安心できないの…。」
『…。』
「ごめんね…ホントにごめんなさい…勝手にくぅがフッたのに…やっぱりけんくんなの!」
『…。』
「勝手でごめんね…でも気付いたの…けんくんが居ないとくぅは壊れちゃうよ…(泣)」
『…ありがとね…』
「お願い…くぅを許して…また…側にいて…(泣)」
『…。』
「…けんくん…なんで…黙ってるの?」
『いや…くぅちゃんが戻って来てくれて嬉しいよ…。』
「けんくん…(微笑)」
『ただ…ちょっと待って…今ここで…OK出来ないんだ…。』
「けんくん…。」
『ごめんね…俺…。』
「…うん…わかった…待ってるよ…二股かけられるような人じゃ無いもんね…だから…けんくんに側にいてほしい…。」
アヤの事を遊びだなんて思った事は一度もありませんでした。だからこそ、大好きなくぅちゃんが泣きついて来ても手放しには喜べないんです。
読んで下さってる方はどう思います?くぅ見たいな身勝手な女なんか相手してんじゃねぇよ!て思われてますかね?私も、アヤが可愛くてしょうがないんですが…私の心はくぅちゃんに盗まれたままだったんです。あと1ヶ月…くぅちゃんの申し出が遅ければ、私はアヤを選んだと思うんですが…。
その日のうちに私はアヤと連絡を取って会う約束をしました。待ち合わせ場所は、最初に〇さんに指定された、ある意味始まりの場所でした。
「け~ん!」
喫煙所でボーと煙草をふかしていると、後ろからアヤが抱き付いて来ました。
『よう…。』
「元気無いなぁ?アタシに会えたんだから、元気でるっしょ?」