閑散とした平日の午後のゲームコーナー。
私は仕事もしないで何をしてるんだ?
けたたましい電子音と共に大量のコインが吐き出される。
取り出し口にカップを充て、コインを取り出しながら、傍らを見る。
スラリとした細い長い脚
視線をゆっくりと動かすと、腿の付根まで上ったワンピースの裾。
更に覗き込む様に体を動かすと
薄く光る粘膜に包まれた優しい性器が見える。
視線を今度は顔へ移す。
一見すると、風邪で熱があるのか、と思うほど上気し、紅潮した顔がある。
肩で息をしている。
フ、と悪戯心がわいて、拾い忘れたコインを取り出すフリをして体を近付け、太ももに強く息を吹き掛けた。
と、息に反応したのか、きっかけに成ったのか、ガクガクガク、と膝を震わせた。
起き上がり、顔を見ると、焦点の合わない視線とだらしなく歪んだ笑顔で、脱力しうなだれていた。
公園での白日夢から2週間くらいの夕方。
自販機の缶コーヒーで一服中、メールが入った。
見慣れない本アド。
誰?
と思いながら開いて見ると。
オッサン、元気~?
件の娘だった。
思わず目眩が、否、頭痛がした。
一瞬、新聞沙汰に成った自分を想像し、そしてそんな考えを振り払った。
仕事中、とだけ返信すると、
ガンバレ~
とだけ返信が来た。
それ以降2~3日に一度位のペースで長文のメールが来る様になった。
内容は主に家族の事と親しい友人の事。
両親は40代前半の会社員と30代後半の兼業主婦
下に妹弟
家族は仲良く、特に両親はチャリティやエコに関係した事が大好き、仲良しらしく(まぁ今どきは当たり前だろう)リビングでみんなでDVD鑑賞してる時も肩を組み合い、感動的なシーン等では平気でキスしたりしている。
学校生活は仲の良い親友が一人。
家が近く、弟が同級生どうし。
イジメとかもあるが、自分には加害にも被害にも関係無く、ただたまに親友とイヤになるね、と話すとか。
少し引っ掛かったのは家庭で何かにつけては「お姉ちゃんは偉いね、賢いね」と常に褒められて疲れる!と在った事。
公園でのメールにも同様の主張が在ったなぁ…
だらしなかった表情から、徐々に素の顔色に戻って来た。
相変わらず閑散とした廻りをキョロ見渡し、ずり挙げていた裾を正すと、立上がりトイレに向って行った。
フードのついたライトグリーンと赤のツートンのノースリーブのナイロンワンピに白のロングT。
ソックスはカラーレース付に(成人女性ならミュールと呼べるけど…笑)サンダル。
大人びてもいなければ、幼くも無い格好。
むしろ今此所に似遣わないのは私だ!(笑)
仕事をさぼってムスメとゲーセン?!
どんなに頑張っても無理な言い訳!
まだ眼前にちらつく紅潮した綺麗な性器の残像を振り払い、冷静に成ろうと煙草を咥えた時
ここ禁煙です
と声を掛けられた。
振り向くとトイレから戻った娘が居た。
あああ、と咥えた煙草を戻しながら娘を見遣ると、
ノースリーブから素手が伸びて居る。
ンンん?
インナーのロングTは?
トイレで脱いで来たのか?
ニコッ!と笑顔を作り、察したかの様にキラキラに光る小降りのボストンをポンポン、と叩く。
思わず喉が鳴った。
それを見透した上で、私の腕を掴んで無言で引っ張る。
先に立ち私の腕を掴むその先…
ルーズな脇から、チラチラとワンピースの中が見える。
ああ、私はやっぱりエロエロオッサンだ
慌てて横に並び、視線を定める…
思った通り、ルーズな脇からは、少しだけ膨らんだ胸元と…
少し尖んがったピンクの乳首。
歩く度に揺れる衣服の隙間からは白く、だけど僅かに桃色掛った裸体が覗き見える。
顔を横目で見ると…
何を企んでるのか、頬は紅潮し、目線は既に定まらず、しかし口元は微笑んでいる。
言葉は悪いが、ニンフォマニア特有の「淫靡」な表情だ。
不意に立ち止まると、指差した先にプリクラ機があった。
えっエ゛~!
エエェ?
オッサン、せいぜいブラとかパンツ見せ位しかさせた事ないよぉ?
私の顔を見上げながら、
イッパイ撮りたいですね。
だ、そうです。(笑)
私は今、ここで、煙草が吸いたいよぉ~!