その娘の顔と、晒されている性器を交互に見つめる。
顔は、あどけない笑顔。だけど次第に首廻りまで紅潮してきている。
ああ、少女でも成人の様な色香のする変貌を見せるのか
そんな事をぼんやり考えて居ると、何度目かの後ろ確認をして、今度は片足をベンチの上に挙げた。
これは。
その昔、こっち方面(笑)の雑誌のグラビアを飾った様な絵面じゃないか!
気のせいか、艶やさをました綺麗な性器がよりハッキリと見える。
娘の顔に視線をやると、もう笑顔は無く、変わりに、しかめた目元と、半開きになった口、そして肩で息する姿があった。
煙草はもう無い
後方の木造遊具から、小さく笑い声
噴水の散水音
目の前に下半身を晒す少女
頭がクラクラしてきたその時
その娘が
クッ、と小さく声を洩らし、2、3度カタカタ、と肩を震わせて、ベンチから脚をおろした。
この歳に成るまで何人か経験した(させた、か)視姦での絶頂
確かに在る。
だけど、こんな若い、いや、幼い娘が?
勃起するでは無く、鼻血がでそうだ…
脚をおろした娘は、上目使いにこっちの様子を確認したかと思うと、息を吸い、後ろ向きにベンチに膝立ちに座り、家族に手を振り始めた。
気付いたらしき家族が、何やら叫び、手招きを返す。
「今行く~!」と言いながら、手を振る一方、空いた片手は…
後ろ手に、スカートを捲っている。
薄く桃色掛ったカワイイ尻が、フルフルと揺れている。
何が何やら。
本当に、人間はこんな時もんどり打つ。
天を仰ぎ、まだ暫く目福を授けて貰えるだろうか、視線を戻す。
その娘は、ベンチに座り直しスカートを捲りあげたまま、しかし脚は揃えて、携帯を触っていた。
そして携帯を突き出す仕草。
???
胸元を叩く。
???
あああっ!
私に携帯を出せ、と?
バタバタと携帯を取りだす。
で?
携帯を開け、と仕草で示す。
やっと合点がいった。
赤外線!
覚えてて良かった、使い方!
データ送受信が終わると、その娘はスクッ、と立上がり、スカートの裾を払って整え、
「ジャネ。」
と小さく言って家族の居る所へ歩いて行った。
まともに声聞いたの、家族に叫んだ時と今の挨拶(?)だけ。
ぼんやりとのぼせた頭をさすりながら、溜息を付くと、メールの着信音。
曰く、
オッサンありがとう(大きなお世話だ笑)
真面目なふりに疲れて、たまに頭の中がエロエロ(おいおい、現代っ子ってみんなこんな言葉遣いかぁ?笑)に成る。
そんな気無かったけど、オッサンが優しい感じだったのと、パパに似た感じだったから、と。
ハァ…
言葉にも溜息にも成らない。
まぁ、良いか。
ささやかな、楽しい白日夢。
どれ、日常に戻りますか。
帰りしな車へ戻る時、娘達家族連れの方を見やる。
なるほどな、父親と思しき男性は、
確かに
ハゲて眼鏡で高い身長。
似てるか。
車に乗り込んだその時またメールの着信音。
市街地(県庁所在地)にすんでる、
今度マンガ喫茶連れて行ってねぇ?
おいおいおい!
買い置きしておいた煙草を開け、火を着け深く吸い込み…
思いっきりむせた。
ヒィルター、もとい、
フィルターに火を着けていた。
メールの返信?
オッサンなんで、当然。
「エロエロな気分の時、ヨロシク」(笑)