「触れ」なんて、言わなかった。
無論、「しゃぶれ」だなんて、絶対に言ったりしなかった。
ただ「ふたりだけの秘密だよ。」と教え続けた。
好奇心に満ちあふれた顔だった。
「秘密」という言葉に、怪しく瞳を輝かせていた。
『いけないこと』それは、ぼんやりとわかっているようだった。
だから「だめだよ」と言うと、返って触りたがった。
「ママに怒られるよ」と教えたら、母親から隠れるようになった。
「悪い子だね」と頭を撫でたら、ちゃんと自覚した。
「良い子」でつまらないよりも、「悪い子」でいる方が面白い。
どんどん悪い子になりたがった。
パパ公認の「悪い子」だから、不安もなかった。
お風呂の中で、好きなだけ触らせていた。
勃起したペニスをビクビクと跳ねらせると、面白がって、もっととせがんだ。
チョン、と指で触ると大きく跳ねるから、それが楽しくてしかたなかった。
無邪気に笑い転げていた。
他のおもちゃには、見向きもしなくなった。
小さな手のひらに握りしめて、大きくなったペニスを不思議そうに眺めていた。
身体を洗っているときも、湯船に一緒に入っているときも、自然と手はペニスに伸びてい
た。
これは、自分だけのおもちゃだと思い込んでいた。
「これはママので、お前のじゃないんだよ。」
教えてあげたら、とても不満そうな顔をしていた。
自分のだと言って聞かなかった。
「違うよ。」
毎晩言い続けた。
泣きそうな顔になったり、唇を尖らせたり。
それでも、好きなだけ触らせ続けた。
「だめだよ。」
ちょっと叱ると、握りしめて離さなくなった。
ひどく執着するようになり、お風呂に入るとすぐに握るようにもなった。
身体を洗ってやっているときも、頭を洗ってやっているときも、ずっと握って離さなく
なった。
「そんなに、欲しいの?」
訊ねたら、「うん」と大きく頷いた。
「でも、すぐにママに取られちゃうよ。」
「やだ!」
「だったら、隠せばいいじゃん。」
「どこに?」
「そこに。」
まだまだ未熟な、無毛の性器を指さした。
「ここって?」
言ったところで、わかるはずもない。
膝の裏に入れた手で、小さな身体を持ち上げ、鏡の前で足を開かせた。
「ちっちゃな穴があるでしょ?。これを拡げたら、ここに入って隠せるようになるよ。」
内壁が剥き出しになるほど、指で拡げて教えてあげた。
「ほんと!?」
あどけない顔に浮かんでいた無邪気な笑み。
「でも、最初は少し痛いよ。我慢できるの?」
首を横に振るはずなんてなかった。
「じゃあ、今夜から始めようか?」
期待にきらきらと瞳が輝いていた。
すっかり思惑通りになっていた。
やっと願いが叶うと、小躍りしたくなるほどの嬉しさを必死に堪えた。
妻と結婚するずっと以前から、女の子が出来たら、自分のものにしようと決めていた。
神様は皮肉屋なのか、こんな俺に素晴らしい娘を与えてくれた。
誰もが、素直に可愛いと褒めたたえ、目を細めたくなるほどの愛らしい娘だった。
きっと、俺の娘でさえなければ、未来は明るかったに違いない。
「いくよ。」
後ろから、抱えたままだった。
叫び声が漏れぬように、手で口を塞いだ。
躊躇いなどなかった。
早く、こいつの体温を楽しみたい。
それだけしか、頭にはなかった。
ウウッ!と大きな呻き声を上げ、俺の身体を押し返すほど、ものすごい力で背中を仰け反
らせたときには、俺の指は血まみれになっていた。
まだ、小学校に上がる、前のことだった。
2年生にもなれば、自分の過ちにも気付き出す。
風呂にも一緒に入らなくなった。
俺を避けることも多くなった。
だが、呼ばれれば素直に付いてはくる。
あきらめの気持ちが強いのかもしれなかった。
どんな事をしたって、逃げることなんて、出来はしない。
週末は、よくホテルに連れて行く。
ビデオ持参で撮影会。
陰門を盛り上げて、ずっぽりとめり込んでいく様は、さすがに迫力がある。
まだ、ローションは必要だが、少しは濡れるようにもなった。
マグロを決め込もうとするが、深く押し込まれれば、すぐに呻き出す。
何回も手ひどく突かれて、懲りれば、自分からケツを振るようにもなる。
マシュマロのようにふわふわの尻で、赤ん坊の身体となんら変わりはしない。
ほんの少し手足が長いだけで、強く抱きしめたら、すぐにでも折れてしまいそうな細さし
かない。
そんな身体で、でかいものを飲み込んでいくのだから、脳を灼かないわけがない。
狂ったように身体中を舐めまくり、ケツの穴に舌まで入れて奥の方まで舐めまくった。
すっかり後ろも使えるようになって、二穴責めでこいつを泣かせるのが、今一番の楽しみ
だ。
痛みとも快楽ともわからない、得体の知れない感覚に、こいつは戸惑い「ぁあ・・ぁあ
あ・・」と、首を振りながら身をよじって泣く。
それは、こいつの年齢からは、想像もできないほど見応えのある眺めだ。
もうすぐこいつはアイドルになる。
そして俺は、「神」と呼ばれる存在になる。
浣腸ビデオは、すでに撮った。
二穴責めにいたってはテープが何本あるか数えたこともない。
次期に定点アングルではなく、被写体を写すカメラは移動するようにもなるだろう。
孕むはずもないので、どんなに汚されたところで、惜しいとも思わない。
むしろ、今しかない旬の身体を記録に残さないことに罪悪感さえ覚える。
複数に同時に犯されるこいつを想像しただけで、痛いほどに狂い勃つ。
こいつに群がる男どもは、きっと引く手数多に違いない。
それだけの容貌をしているし、芸もできるようになった。
俺のライブラリーに新しいレパートリーが増えていくのも、それほど時間は掛からないだ
ろう。
だが、まだ足りない。
「神」とは欲張りなのだ。
そして、想像もできないほどに皮肉屋なのだ。
「うっ!」と呻いて、呆れるほどに注ぎ込む。
あっと言う間に溢れ出すほど、膣は小さい。
「終わった?・・・」
ぐったりと覆い被さっていると、小さな声で訊いてくる。
「ああ。」と答えて、なぜか背中に回される細い腕。
眠るように静かに目を閉じたまま、ずっと俺の背中を掴んで離さない。
「甘いものが食べたい・・・。」
目は閉じたままだった。
「甘いもの?・・どんな?」
「おいしければ、何でもいい・・。」
とても穏やかな表情だった。
「じゃあ、帰りに食べていくか?」
「うれしい・・・。」
目を閉じたままに、わずかに背中を掴む腕に力を込める。
しばらく、しがみついたままだった。
ずっと、眠るように目を閉じていた。
「気持ち良かった?・・・」
身体を離そうとしたところで、不意に訊いてきた。
「あ、ああ・・・。」
「よかった・・。」
軽く、小さな唇が重ねられ、すぐに腕の中から逃げるように抜け出していく。
バスルームへと消えていくのを目で追っていた。
笑った?
確かに笑った。
唇を重ねる前に、確かにあいつは、笑っていた。
天使のような笑みだった。
一切の汚れなど見あたらない、純粋無比な笑顔だった。
なぜ、笑える?・・・。
これが、俺の娘なのだ。
神が与えてくれた・・俺の娘なのだ。