上司は了解したが、美里は了解しなかったようで、なんと会社の俺に美里は直接電話してきて、続けてほしいと懇願され、そのことを上司に話すと
『しょうがない娘だ。もし君が良ければ続けてやってくれれば。』
となってしまった。
児童館での練習中、美里に
『俺が美里に特訓してるからまとまらないんじゃないか』
と聞いた。
『他の人も誘ったよ。でも他の人は別な遊びや勉強したいからこなかった。だからバスケ上手くならなかった。それをごちゃごちゃ言う方がおかしい』
他の友達も
『うん、うん』
と頷いていたところ、一人の友達が
『美里、良二さん好きだから特訓したいんだもんね』
『ちょっと!そうゆうこと言うなって』
すると別な友達
『確か美里誘ったけど、私達のときより熱心に誘ってなかったから、多分美里、良二さんが好きだから、ちょっとしか誘わなかったと思った』
見る見る顔を赤くして、アタフタしてる美里。
でも俺は美里の変化に気づいていた、だから終わりにしようと考えたのだ。
少しあとの個人練習、友達は誰もこなく、久々の二人だけの練習になった。
俺は美里に
『俺が好きなのか?』
と聞いた。
いきなり何聞くの?みたいな顔してた。
『どうなのよ!ハッキリしろよキャプテン』
とハッパをかけた。
え~?う~みたいな態度。
『ハッキリしろって!言いたいこと言えないでキャプテンなんか出きるか!』
チッチャイ声で
『…スキデス…』
『何?キャプテンらしくハッキリと』
ギロっと俺を見て
『好きです!!』
体育館に響く美里の声。
他に遊んでる子も少しびっくり。
『わかった。よし!』
練習終わって児童館の外、飲み物飲みながら美里は
『本気ですから。良二さん好きになったから、あまり友達誘えなくなった』
『そうか』
『なんか取られちゃいそうで。私だけの人にしたかった』
『…』
『バスケだけじゃなく、いろんな話ししたかった』
『してるじゃん』
『会うとこ、児童館ばかりじゃそんな話せないですよ』
『他でも会いたいってか?』
『もう六年生だから、いろんなこと知ってますよ。女の子だもん』
『どうゆう意味?』
『好きだから、一人じめしたいから、なんでもしたい、女の子としてのことも教えてほしいって、思うようになった』
『まだ早いよ』
『そうかな』
『そのかわり、俺の携帯教えてやるから、特別に』
今中一、一年で総体のベンチに入った美里、いずれベッドで特訓をする予定だ。