昔住んでいた団地の集合ポストに、良くAVなどの小さなチラシが多数入っていたことがありました。
当時はそういう規制が今よりもかなり緩い時代でしたから、
朝集合ポストを開けると、「よくもまあ、毎日ご苦労さんですね…」と内心思うくらい毎日のように入っていました。
さらに当時はまだ集合ポストのところにゴミ箱なんてない時代でしたから、
自宅に持って帰って捨てるしかありませんでした。
子供も学校に送り出した後なので、たまに一人でチラシに目を通す事もありました。
ある時、ふと目に留まったのが、『女性限定アルバイト・パート 15分単位でお小遣い稼ぎ!!』というチラシでした。
生活していく分には団地暮らしだし、そんなに困ってはいなかったのですが、
それでも貯えは欲しいものでした。
なぜかそのチラシだけ捨てないでおいて、すぐには連絡はしなかったのですが、
しばらくしてから連絡していました。
その前の日の夜に主人とお金の事で少し揉めた事もありました。
連絡してみると、すごく丁寧で爽やかな応対があり、アルバイト希望と言っても、対応が変わらなかったので、
すごく印象が良くなりました。
それに合否に関わらず、交通費を支給していただけるとの事だったので、さっそく面接に応募してみることにしました。
面接場所は自宅からはさほど遠くない、とある繁華街から少し離れた雑居ビルでした。
入口のインターホンを鳴らすと、始めに電話応対してくれたであろう男性が出迎えてくれて、
入口近くの面接の部屋へと通してくれました。
こちらの希望としては、仕事の内容説明と場合によっては面接が希望でした。
始めに手渡されたアンケートに名前、住所、連絡先、職業等を記入しました。
そこから説明を聞いていると、
「くすこさんの1日のうちで空いている15分で3,000円稼げます。」というもので、
件数が増えれば、3,000円×件数となります。
ドタキャンがあっても事前に振込払いされていますし、私の都合で急にキャンセルした場合は、次回以降で調整していく形になっていました。
その代わり、主に男性のお客さんにその15分間は、私の体を委ねると言うものでした。
もちろんこちらがNGを出したものは、きっちりと守っていただけると言うこと。
場所は自宅でも良いし、事務所の方が用意した駐車場に止められた車(バン)でも良いとの事。
同じ団地の中ですでに何人かの奥さんが稼働していると言われました。
連絡方法としては、当時は携帯のメールでした。
面接というのは、説明と同時に行われていて、その時に私の事情もある程度話せたので、
「もしご希望ならば、15分はどんな感覚なのか体験してみますか?」
私が躊躇していると、「もちろん報酬は出しますので。」と言われて、
本当にとりあえず…という軽い気持ちで体験してみることにしました。
面接した男性が私の隣に座り、ポケットからタイマーを取り出して、
机に置きました。
「始めは恥ずかしいかもしれませんが堪えてくださいね。」と声が掛けられると、
タイマーのスイッチが押されました。
キスをされながら、慣れた手つきで服を脱がされて、愛撫され、上半身に男性の舌が這う間に、
下着を脱がされていました。
時間としては、2分も掛かっていなかったと思います。
恥ずかしさを感じる前に全裸にされていて、さらに男性の愛撫ですっかり体は反応していました。
当時主人との夜のペースは3か月に1度くらいのペースだったので、特別レスだったわけではありませんでしたが、
ツボを押さえられている感じがしました。
そこまで感じてしまうと、男性に促されるままに男性のを咥えるのも苦ではありませんでした。
挿入まで結局してしまい、少し時間がオーバーしてしまったものの、ゴム付きの男性が私の中で果てるまでしてしまいました。
終わった後はウェットティッシュやティッシュで体を拭きます。
ここまでが一連の流れなので、実際は賞味20分程度の拘束時間になります。
その場で延長することは基本的には出来ませんが、事前に延長する場合もある旨をお客様が伝えて振込があれば可能だそうです。
もちろん私にも事前にお金が振り込まれます。
お金をもらったせいか、罪悪感が多分一般的な不倫とか浮気よりも少ないような気がしました。
全くないわけではありませんが。
それに24時間対応いただける事もあり、条件が良かったので、試しにやってみることにしました。
NG項目のアンケートを記入し、下着姿の全身と顔写真をその場で撮影しました。
近々の予定を15分単位なので細かく記入しました。
本当に興味本位で、嫌になったら辞めれば良いやという軽い気持ちでした。
違法という認識は知識もなかったので、薄々はありましたが、あえて調べなかったので認識はないとさせてください。
自宅ではなく、止められた車での希望をしていたこともあり、私の団地の近くに止めてあると言うバンのカギをもらいました。
帰りにその日の分、3,000円に少しプラスしてくれた報酬とマニュアル、ウェットティッシュ3本とティッシュ3箱とタイマーが入った紙袋を渡されて、
帰宅しました。
自宅に帰れば、子供の帰ってくる時間もあり、一気に現実に戻されました。
早速仕事が入ったのが、登録して2日後の午前中でした。
家事をしていたら連絡が入り、私は支度をして、書かれていた時間に書かれていた駐車場に向かいました。
歩いて行ける距離だったのですが、その駐車場の存在すらあまり記憶になく、それにそこに表からはほとんど死角になる位置にバンが止められている事なんか知りませんでした。
多分、そういう場所をあえて選んで契約していたのだと思います。
キーホルダーに書かれたNo.のバンの後部座席に乗り、カギをまずバッグにしまいました。
これは必ずしてほしいと言われたことでした。万が一、車と一緒に誘拐されることを防止する為だと言いました。
それに私が乗り込んだ方のドアのカギは開けておき、いつでも逃げられるようにして欲しいとも言われました。
後部座席と運転席の間には仕切りも作ってあり、中から簡単には移動できないようになっていました。
私が乗り込んでから、すぐに中年の恰幅の良い男性が隣に乗ってきました。
「かおりさん、よろしくお願いします。」とその時に私の源氏名が『かおり』であることを知りました。
こちらも挨拶し、セットしたタイマーを見える位置に置きました。
「では、ここから始めても良いでしょうか。」
予めマニュアルも読んできたので、その通りにスイッチを押しました。
男性は私に自分で脱ぐように言いました。
面接の時とは違って、仕事と割り切っているせいか、恥ずかしいとも思わず、
私はすべてを脱ぐことが出来ました。
男性のズボンとパンツも言われるがままに私が脱がせて、そのまま咥えさせられました。
男性の手が私の体を触っていました。
言われるがままに後ろへと移動すると、マットが敷き詰めてあり、そこでお互いのを舐めあうプレイをしました。
足の指先まで丁寧に舐められてしまい、少しくすぐったいのを耐えていました。
最後は私だけが咥えて、口の中に出されて、それを飲み込んで終わりでした。
飲むのには抵抗はありましたが、仕事と割り切りました。
ウェットティッシュでお互いの体をある程度拭いて、中年男性はまたリピしてくれると言って、
車から降りていきました。
服を整えてから、終了報告のメールを送りつつ、メールを確認すると、もう一件来ていました。
時間が少し空いたので、飲み物を買いがてら、銀行の出張所に行ってみることにしました。
確認すると、しっかりと振り込まれていました。
車に戻ると、私が車のカギを開けている時に、声を掛けてきた男性が2人目のお客さんでした。
その方は私の体を舐めまわすだけ、舐めまわして終わりました。
そんな初日でしたが、私は多い時で生理の時以外週2,3回くらいのペースでアルバイトをしていました。
15分間、ひたすらアダルトグッズで弄ばれたり、それをお土産にくれたりする人もいたり、
服も脱がずにひたすら口でさせられたり、ひたすらキスだけでの人もいたりと、
本番をする人ももちろんいましたが、色んな性癖の方に出会いました。
時には、一度に2人の方を相手にすることもあり、体力と気配りがしんどいときもありました。
リピさんもそれなりに出てきて、事務所には内緒で直接連絡を取るようになった方も2人いました。
と言うのは、少しずつ雲行きが怪しくなってきたこともありました。
事務所からの入金が遅れたり、連絡が取りづらくなっていたのもあったのです。
またお客さんからもそろそろやばいよ…という話も聞いていたので、
それをネタに連絡先の交換を求めてくる人もいたのですが、信用できると思った2人だけにしました。
結局1年近く、事務所に登録していましたが、最後の方は私の方もシフトをあまり入れないようにして、
自然と足抜けしていました。
車のカギを返しに行ったときに、すでに事務所が移転なのか閉鎖されている事を初めて知りました。
連絡を取り、返送先の住所を教えてもらいましたが、あて先不明で戻ってきてしまいましたので、
一応拭いてから、バンの中に入れておきました。
バンはいつの間にかなくなっていたので、問題はなかったと思います。
2人のリピさんからの報酬だけで十分にお小遣いは稼げたのです。
それに事務所を通さずに会ったときの金額も知ってしまいましたし。
連絡先を交換した2人とは基本的にホテルかその方々の車でしていました。
1人は年代は50代後半のすでに奥さんを亡くされた会社経営者の方でした。
お子さんもすでに結婚されていました。
性癖は普通だと思っていましたが、ホテルに行くようになると、甘えたがりでした。
赤ちゃんプレイとまではいきませんが、まるで子供が母親を求めるような感じになりました。
もう一人の人は、先ほどのアダルトグッズの人です。
2人とも大体月1回くらいのペースでお会いしていたのですが、この方はホテルで会うようになると、
私にも覚悟が必要になりました。
始めのうちはヘトヘトになるくらいいかされ続け、それでも許してくれずに、
ようやく始まった本番行為の時には痙攣している時すらありました。
回数を重ねると、私も慣れてきたのか、目覚めてしまったのか、メスになれました。
『仕事』とはいえ、あまりにも曝け出し過ぎていると自分でも思う時もありましたが、
そうでないと男性が満足してくれませんでしたから、それに乗っていました。
時々頂けたアダルトグッズを家で一人で使って、研究したりもしていました。
こんな事をしていたからって、別に生活自体に変化はありませんでした。
とある目標の為に貯金していましたから。
ネットで新しい人を探してみようかなと思いましたが、少し怖い所もあったので、
止めておきました。
そんな時に、1人目の方から紹介された男性が現れました。
当時まだ20代の会社経営者の方で、ものすごくバイタリティ溢れていました。
行為自体もすごく上手でしたが、あくまでも仕事と割り切ろうと頑張らないと、
ハマりそうな感じが自分でもしていました。
また彼の日頃からの私への言葉も私に染み入ってくる部分もあったりして、回数を経るうちに、
私はお金をもらうことを拒否してしまいました。
その代わりに食事や飲み物を奢ってもらっていました。
一番陥ってはいけないところに足を踏み入れてしまっていました。
他の方との関係も続けていましたが、彼は特別でした。
そんな関係が長く続くわけもなく、目標だった貯金額も貯まりそうになった頃に、
彼との関係が終わりました。
ちょうどその頃、平日の午前中にも関わらず、団地周辺に車が多く止まるようになっていました。
車の周辺には男性たちがいました。
付き合いのあった奥さん達に話を聞くと、どうやらネットの掲示板で
その団地で人妻売春が行われていると噂があると書き込みがあり、
それを聞きつけた人たちが来ていると言うのです。
うちの団地でも事務所に登録していた人たちがいたと言う話はしませんでしたが、
何らかの目印があるそうで、それをベランダに掲げてある部屋はそういう部屋なのだというのです。
その目印が何なのか分からないので、洗濯物を干すときは、少し気を使いました。
しばらくしてから目標を達成し、私たち家族は団地住まいから卒業しました。
そして、男性たちとの関係もそれを機に清算しました。
2人ともちゃんとお礼を言うために最後に会ったときには、気づいていくれて、
カンパまで頂いてしまいました。
こんな事、絶対に人に言えない過去です。