私は平凡なサラリーマン。
ある日出会い系で17歳の娘と知り合った。
「ホ代別、2k 最後まで」が条件だった。
待ち合わせ場所に着くと、今風の女子高生としては少しおとなしい感じの娘が待っていた。
「希美です。メールの人ですか?」
彼女の第一声だった。
緊張しているのか、語尾が少し震えていた。
「初めまして。こんなオジサンで大丈夫?」
「…大丈夫です。私でいいですか?」
「もちろん。じゃ行こうか?」
身長は160cmぐらいでやせ形。未だ成長途中といった感じ。悪くない。
服装はデニムにパーカー、スニーカーと普段着みたいな感じだった。
コンビニで飲み物を仕入れた。
「好きなもの選んでいいよ」と彼女に告げる。
「じゃこれでいいです・・・」と500mペットの飲料を差し出す。
「お菓子とか大丈夫?」
「えっいいんですか?」とても遠慮がちの彼女。
結局チョコレートとスナック菓子とジュースを選んだ。
会計を済ませると
「ありがとうございます。」と律儀な彼女。
特に会話もなく、私が先導してラブホに入った。
部屋に入るなり、彼女は、
「こういう風になってるんだー」と部屋中をキョロキョロ。
「ラブホ初めて?」
「あっ。はい」
上目使いにはにかむ彼女。ちょっとかわいい。
「お風呂にお湯入れるから好きなところ座っていいよ。」
「あっ、はい。」
かなり緊張している様子だった。
風呂の準備を終え、部屋に戻ると、彼女は小さなソファーに座っていた。
コンビニで仕入れたものをテーブルに置いて、彼女の横に座る。
驚いたのか少し身を屈め下を向く彼女。しばし沈黙・・・
「緊張してるの?」リラックスさせるため笑顔で尋ねる。
「・・・・」彼女沈黙。
「ひょっとしてこういうの初めて?」
コックンとうなずく彼女。
「大丈夫。ひどいことはしないから。」
「・・・」
彼女は下を向き目を閉じている・・・まさか・・・やばい?
思い切ったように彼女が口を開いた。
「ごめんなさい。やっぱり無理かも・・・」
「あれれどうしたの?ここまで来て・・・」
「何か急に緊張しちゃって・・・」
あっちゃーおいおいそりゃないだろう・・・と頭の中で呟く。
でもここは百戦錬磨の営業マン。笑顔で優しく
「そっかー緊張したんだ・・・急に怖くなった?」
「・・・はい。」
「でもどうしてメールしたの?」
「・・・明日までに修学旅行の積立金が・・・」
「なるほど・・・所で修学旅行は何処行くの?」
「沖縄・・・です」
「へー羨ましいねー。沖縄かぁ~。じゃ楽しみだね~」
「・・・そうでもないけど・・・」
あいまいな返事の彼女。でも先ほどより少し緊張がほどけている様子。
「そーだよなーこんなおじさんとなんて・・・」
「いやそんなんじゃないけど急に怖くなって・・・」
「無理しなくていいよ・・・でもこのままじゃお礼は・・・」
「・・・・・」
しばし沈黙。でもお金が必要なのはホントのようだ。
長い沈黙のあと、思い切って切り出した。
「そしたら、最後までするしないは別として、一緒にお風呂に入ろうよ。せっかくお湯も入れたし・・・そしたら約束のお礼もするから。ねっ!」
思案する彼女。
「ねっ。お願い。お風呂だけでも一緒に入ろうよー。」中年オヤジのお願い攻撃。
「希美ちゃんはスタイル良さそうだしかわいいし。一緒にお風呂に入れるだけでオジサン幸せだなー。ねっ、お願い!」
「でも私胸ないですよー。かわいくもないし」
「そんなことないよー。手足がすらっとしているし、笑うと笑顔がとってもかわいいよ。」
天下の宝刀ほめ殺し&かわいい攻撃。
「・・・うーんどうしようかなぁ・・・」
「お話しするだけでいいからぁ~。こんなかわいい子とお風呂入れるだけでオジサンもう死んでもええわ!」
「ちよっと大袈裟だよ~。」少し笑顔が出てきた彼女。
「それじゃーお風呂だけなら・・・」上目使いに微笑む彼女。
「やったーありがとう!!」大袈裟に喜ぶ私。
「そんなにうれしい?」笑いながら彼女。
「本当にこんなチャンス滅多にないんで・・・嬉しいよ。」
極度の緊張を越えリラックスしたのか。笑顔が本当にかわいい。
「じゃ入ろうか。」
笑顔でうなづく彼女。