私達が学校帰りとか休みの日に、たまり場にしてるショッピングセンターで、ある叔父さんと出会いました。
四十いくつと言ってたけど、もっと若く見えました。
フードコートで、スイーツを買ってたら、お金が足りなくて、友達二人と財布を覗き込んでいたら、後ろで待ってた叔父さんが、
「足りない分は払っとくから、いいよ。」
と声掛けてきたんです。
調子の良い友達が
「えー、良いんですかあ、ありがとう。」
と、さっさっと言ってしまったので、私も礼を言ってカウンターを離れました。
叔父さんは、コーヒーとサンドイッチを頼み、近くの席に座り、新聞を読みながら食べ始めました。
すると、友達が、
「お金、本当にないね。どうする?ゲームも出来ないじゃん。あの叔父さん、一緒にゲームに誘えば出してくれないかな?」
と言い出しました。
私は、変な事になるのは嫌だから、辞めなよと言いましたが、ゲームくらいなら良いじゃんと良言い、声をかけてしまいました。
「さっきはすみません。ご馳走様でした。時間あるなら一緒にゲームとかしませんか?」
簡単に書くと、こんな感じで声をかけると、叔父さんは、その娘の意図を見透かしたように苦笑いして、
「今、仕事の相手と待ち合わせしてるから。これ上げるから、二人で遊んできなよ。」
と、まだ財布に入れてなかった、さっきのお釣りをくれました。
一万円札からのお釣りですから、八千円以上ありました。
友達は大喜びして、キャーありがとうと言って私を引っ張ってゲームに向かいました。
「超ラッキー。何もしないのに、こんなにくれたよ。気前良いね、あの叔父さん。着てる物もセンス良いし、セレブなんじゃないかな。」
と言ってました。
それが最初の出会いでした。
それから見かける度に声かけるようになりました。
ベンチャー的な会社をやってるようで、フードコートや本屋等を良く使うので、たまに来るのだそうです。
友達は見かける度に声をかけ、御馳走して貰ったり、ゲーム代を貰ったりしてました。
何する訳でもないんです。
一緒のテーブルに座って、食べながら、私達の話を聞いてたり、友達に強引に引っ張られて一緒にプリクラを撮ったりするだけで。
それなのに、私達にいくらくれたか計算すると、一度や二度の援交じゃ割に合わない位です。
休みの日のお昼に、フードコートではなく、ステーキの専門店で御馳走してくれた事もありました。
一人何千円もかかったはずです。
それでも叔父さんは私達に何を要求するでもなく、私達の我が儘な一方的な馴れ馴れしさを笑って受け入れてくれてました。
友達が、
「私、あの叔父さんとなら、Hしても良いな。」
と言った時、私は返事はしませんでしたが、
(私も…)
と思いました。
Hな話にならなくて、ごめんなさい。
そのうちに、関係がす進んだら報告します。