携帯の最悪Hサイトなどは、女性のメールのフリして「10万であなたの1日を私にください」などと馬鹿にしたメールが百万回と来ますが、本当に逆援助で幸せになれました。
朝早くから営業で都下の住宅街へ足を伸ばしたある日、商談が思ったよりスムーズに運び時間ができました。
僕は会社へ戻らず直帰の予定だったので、行きの道すがら見かけたテレクラに入ってみました。
時間は午前中だったので、もしかしたら淫乱な人妻のコールがないかな?なんて期待していました。
最初のコールは確かに人妻だったけど、俗にいうヤンママ風であまりの頭の悪さに会話にもならずにゴメンなさい。
次に鳴った電話は30代の人妻で会話はできたのだが、妙に慣れている喋り方で、危うく向こうのペースに嵌り無駄な時間を過ごすところだった。
あ~ぁ、テレクラもサクラのみで極悪出会い系サイトと一緒か・・と意気消沈していた矢先、再び電話が鳴った。
僕はちょっとムっとしながら話し始めた。
すると耳障りの良い優しい女性の声で、会話も女性がどうしたら良いのか迷っている様子だった。
僕は紳士な態度で応対し、彼女が安心した頃待ち合わせの約束をした。
しかし、内心はスッポカシだったら、妻に怪しまれるがこのまま帰ろう。などと考えていました。
待ち合わせは彼女が説明してくれたファミレスの駐車場でした。
僕の車は看板こそ付いていないが、小型の営業車で、色と車種を彼女に伝えておいた。
すると場所に不釣合いな車が一台駐車場へ入って来た。サングラスを掛けた女性が運転する黒のベンツだ。
そのベンツは僕の車の横に入って来て、エンジンを切った。
僕はもしかして?と思い窓ガラスを開けると、ベンツのスモークが入ったウインドウも下がった。
そして、「あの~、T(僕)さんですか?」とサングラスの女性が尋ねて来た。
僕は引きつった声で「はい!」と答えると「良かった。本当に来てくれたんですね」と女性は微笑みながら言った。
「それはこっちの台詞ですよ!ありがとうございます」と浮かれてしまった。
女性はウインドウ越しに「差し支えなかったらこちらの車に移っていただけますか?」と言うので、僕は急いでベンツの右側助手席へ乗り込んだ。
「こんな格好でスミマセン。近所なので人目が気になって。すぐにここを出ても良いですか?」と女性は聞くので、「わかりました。すぐ出ましょう!」と答えると彼女はエンジンを掛け、徐に発進した。
僕が「これからどうしましょう?」とビビリながら聞くと、「私の別宅があるので、そこでお話でもしません?」と彼女は言った。
別宅?!僕はこの人はどんな人なんだろう?とビビリに拍車がかかった。
移動の車内で自己紹介をした。
彼女の名前は博美。年齢は36歳僕と同い年で、やはり社長夫人。子供は無く、旦那は10歳年上。
テレクラは今回で2回目で、前回は大学生の坊やだったので、食事をしただけで、連絡先も教えなかったそうだ。
不倫経験は独身時代に2人、それと、結婚してからは中学の同級生の男と1度だけあったそうだ。
話しをしてみると金持ちを鼻に掛けない優しい女性だった。
別宅に到着すると、地下駐車場へ車を滑り込ませ、暗証番号の重い扉から中へ入った。
エレベーター内ではお互い何故か無言だった。
彼女の別宅は高級マンションの最上階のペントハウスだった。
家の中は眩しいくらいの真っ白な総大理石で、BABY DOLLの甘い香水の香りが充満していた。
案内されたのは高級な品々で飾られたリビングの、真っ白なムートンが掛かった革張りソファだった。
「ごめんなさいね、最近使ってなかったから掃除が行き届いていなくて。あまり隅々まで見ないでね。」何て言われた。(まったく!ここまでいくと嫌味に聞こえる)
彼女が入れてくれた紅茶を飲みながら、話しの続きを始めた。
彼女は当然金銭的な不満は無い。しかし、旦那は車のレースに凝ってしまって、仕事かレースにしか興味を持たず、話す事はいつもレースの話しで、彼女は全く興味が無いので、ストレスが溜まってしまったそうだ。
それに、決定的だったのは旦那の浮気だったと、急に声を荒げた。
旦那は自分のレースでついてくれたRQ(レースクイーン)と、何人も関係を持っていたそうで、関係者の忠告で知ってしまったそうです。
このマンションも旦那の償いで買ってもらったものだと言う。
僕は「浮気をしている旦那さんは、博美さんを求めてくるの?」と聞くと、彼女は首を横に振り、「いいえ、レースに参戦するようになって、土日はサーキットへ出かけて、平日も帰宅しない日が増えて、私に触ろうともしなくなりました。もう、かれこれ2年になります。」
「えっ?2年も?」僕はビックリしました。
ビックリしたのは、彼女がブスだったらまだ(?)わかります。でも、すごく品が良くて、都内でも間違い無く男が寄って来るタイプ、と断言できる程美人だからです。
彼女は結婚前モデルをやっていて、女優に転進しようとした矢先に事務所に関係のあった人から紹介を受け、半ば強引に引退させられ、結婚まで進められてしまったそうです。
僕は憮然として「それは許せませんね!離婚は考えないのですか?」と聞くと、旦那が彼女のご両親を面倒看てくれているそうで、ご両親の事を思うと決心がつかないそうです。
僕は同情しました。
「微力ですが、僕で役に立てる事はないですか?」と聞くと、「私と付き合ってください!Tさんがこんなに優しい方でなければお願いはしません」と泣きそうな顔で言われてしまいました。
でも、これって結構危ないよねぇ~と内心思いましたが、これほどの美人とこの先出会える訳が無いと思いました。
そこで、僕は「条件を出しても良いですか?」と立場を無視して聞いてみた。
「条件?」「そう、僕も既婚者なので、こういう関係のリスクはわかっているつもりです。でも、環境が違い過ぎるので、ウチの妻へ旦那さんから迷惑が一切掛からないようにしてください!話しを聞いていると、かなりヤバい環境だと推測します。僕は博美さんが好きになりました。だから博美さんに迷惑の掛からないように注意します!交換に妻に被害が及ばないようにしてください。」「わかりました。私を好きになってくれるの?」「はい!」
僕達は細心の注意を払いながら関係を持っています。
それに、彼女から多い時は100万、少ない時で”車代”として10万もらっています。
なるべく、そのお金は貯金をして、もしも僕が消された時は妻のお金になるように遺言書も書きました。