今から20年近く前の高2の2学期の始業式。始業式と言っても、すぐに始まる学園祭
の準備や部活等で、半分以上は学校に行っていたので、「始業式」という実感はなかっ
た。そんな私のクラスに転入生が来た。
始業式が終わって教室に戻りガヤガヤしていると、担任が入ってきて「今日から、この
クラスに加わる転入生を紹介します。○○さん、どうぞ」と言った。クラスの目が入口の
一点に注がれる。そこへ現れた転入生を見て、私は一瞬私が目を疑い、自然と「あー
っ!」と声を上げて立ち上がった。今度は、私にクラスの目が注がれる。担任が「なん
だ××、知っているのか?」と驚いた顔をした。そりゃあそうだ、まだ「彼女」のことを
紹介していないんだもの。私は「知ってるも何も…」と言ったきり絶句してしまった。
「何で『由紀』がここに…」という思いと涙がこみ上げて来た。
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由紀との出会いは、これよりも8年前の小3の新学期にまで遡る。初めてのクラス替え
で、周りは殆ど知らない顔ばかりだった私のクラスに由紀は転入して来た。由紀は、女子
の中でも一番背が低い方だが、活発で勉強も良く出来る子だった。いつしか、私は教室で
由紀の顔を見るのが楽しみになっていた…、そう、私にとっての「初恋の人」なのであ
る。4年の時には、合唱大会でグランドピアノを演奏したりもした。この頃には、クラス
メートは勿論、担任にも私の思いは知られる事となる。
5年の時にもクラス替えがあったのだが、由紀とは同じクラスになった。もしかした
ら、3,4年の時の担任(持ちあがり)が「配慮」したのかも知れない。そして「第一の
転機」がやってきた。「その時」、由紀は私のすぐ後ろの席に座っていた。授業中、私は
消しゴムを落としたので、椅子から離れしゃがんで拾おうとした。その時に、由紀が穿い
ていたデニムのミニスカートの奥に、細かい花柄のパンツが見えたのである。勿論、由紀
も含めた周りの席の人は、誰も私の行動に気付いていない。これが、私の中に眠っていた
「性」を目覚めさせ、「女」を意識させるきっかけとなった。
そして由紀は、6年の1学期を最後に、何の「前触れ」もなく転校してしまったのだ。
これが「第二の転機」になるだろう。終業式の日、担任(5年の時とは違う)が「由紀さ
んは、今学期限りで転校します」と言った瞬間、私は今迄に体験したことのないショック
を受け、その後どうやって家に帰ったか覚えていない。途中、友人に「なんだ、知らなか
ったのか?」と言われた事だけは覚えているのだが…。聞けば、担任が「小学校卒業後
に、別の中学へ行く予定の人」と言った時に、由紀は手を挙げたらしい。私は全く気付か
なかった。
私は、そのショックから立ち直るのに、1年近くを要した。でも、仮にこの時、クラス
で「お別れ会」とかをしていたら、(由紀の転校を)事前に知るわけだから、終業式当日
の「私」がどうなっていたか見当もつかない。
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さて、5年ぶりに再会した由紀は、そばかすのある顔があの頃よりも少し面長になっ
ていたが、切れ長の目と肩迄の髪は変わっていなかった。担任は、私の隣に由紀を座らせ
ることにし、私が空き教室から机と椅子を運んで来た。
私は、由紀に言いたかったこと(言いたいこと)がありすぎて、なんて話し掛けたらいい
のか分からない。何か気まずいなあと思っていると、由紀の方から「お久し振りね。元気だ
った?」と切り出して来た。私が「うん…」と生返事をすると、「ねえねえ、私と同じクラ
スだった子、この高校にいる?」と、ここにいた時に同じクラスだった子の近況を知りたが
っていた。因みに私のクラスにも、同じ小学校を卒業した子はいたが、クラスが違ったので
、由紀とは面識がなかった。私は、この高校の中では3,4,5,6年とずっと一緒だった
のは私だけ、3,4年或いは5,6年と一緒だった子も数える程で、残りは地元にはいるけ
れども散り散りの高校になった事を教えた。その中には、何時も由紀と一緒に遊んでいた子
もいたのだが、由紀は「会いたいなあ」と言っていた。私は「住所だって調べれば分かるし
、(その子が通っている高校の)学園祭もすぐだから、連れてってやるよ」と言った。
そして、約束の日曜日。私は由紀が会いたがっている子が通っている高校の学園祭に連れ
て行った(と言っても、校門の前で待ち合わせだったが)。その頃には、由紀の新しい制服
も出来上がり、名実共にY高生らしくなった。
由紀が会いたがっていた子達は「えーっ、由紀ちゃんこっちに戻ってきたの!?」と、一
様に驚いていた。それ以上に、私と一緒のクラスになった事を驚いていた。彼女達は、小学
校時代の私が由紀を好きだったことも当然知っている。実際、この高校の方が、由紀の「幼
なじみ」が多く通っていた。私も、久しぶりに会うかつてのクラスメートと共に楽しい一時
を過ごした。
その帰り道。由紀は「××って、由紀のこと好きだったんだよね」と、まるで人事の様に
言った。私は「う…ん…」と、否定しなかった。由紀は「私も、皆の前では『迷惑』がって
いたけれど、本当は好きだったの」と、私が思いもしないことを言った。続けて「だって×
×って優しいんだもん。だけど『私も好きよ』なんて、恥ずかしくて言えなかったし…。転
校する時も、本当は『お別れ会』とかやって欲しかったけど、辛いから、先生に『終業式ま
で言わないで』ってお願いしたの。××には悪い事したなあって、今でも後悔してる。でも
、あの時は謝る事も出来なかったの。由紀も、もう会って『ごめんなさい』が出来ないまま
だと思ったの。でも、急にここへ転校になったから、『一目会って、あの時の事を謝りたい
』って思っていたら、まさか同じクラスになるなんて…」と、俯き加減で言った。
いつしか私は、交通量の多い幹線道路を避け、高速道路の盛土の下にある殆ど人が通らな
い「抜け道」へ由紀を連れて行った。由紀は不安そうに「ねえ、何でこんな所通るの?」と
言った。私は「向こうは車が多い上に歩道が無くて危ないし、こっちの方が近道なんだよ」
と言って、初めて由紀の手を引いた。由紀の手も私の手も汗びっしょりだった。そして、草
むらを書き分ける様に歩き、さらに4,5段の階段を降りて高速道路の真下へ入った。そこ
は、蛍光灯の明かりがあるだけの暗く細い通路で、頭上を走る車の音がエコーの様に響いて
いた。
私は由紀に「今、俺の事どう思う?」と訊いてみた。由紀は「今でも好きだよ」と言った
。そして、蛍光灯の下で私は由紀に抱きついた。由紀は「ちょっと待ってよー、こんな所じ
ゃイヤ」と顔を背けた。私は「ゴメン」と言って、由紀から体を離した。すると由紀は「小
学校に連れてって」と言い、私の手を握った。私は「じゃあ、行こうか」と言い、そこから
徒歩で30分離れた小学校へ連れて行った。
運動会もすでに終わった小学校の校庭には、サッカーや野球で遊んでいる子供たちがいた
。今は建て替えられてしまったが、当時はまだ、私が学んだ校舎が残されていた。2人で「
懐かしいね」と言いながら、人影のない校舎を見て廻った。6年の時の教室がある3階へ行
こうと非常階段を上ると、突然由紀は踊り場で立ち止まった。私が「どうしたの?」と訊く
と、由紀は「ここで抱いて」と言い、目を閉じた。この非常階段はコンクリートで囲まれて
いたので、外からは見えなかった。私は由紀の唇にそっと口付けた。由紀は私の舌を吸い込
む様にしながら、両手を背中に回した。私は制服の上着とブラウスのボタンをはずす。由紀
は由紀で、私のズボンのバンドを緩め、パンツの中に手を入れてチンコをさすり始めた。「
あんなに可愛かった由紀がこんなになるなんて思わなかったよ」と言うと、由紀は「私だっ
てもう17なのよ。何時までも『子供』じゃないんだから」と言った。
ブラウスをはだけ、ブラジャーをずらすと、小振りの胸があった。私が「6年の時かなあ
、廊下でプールの水着に着替えているのを覗いた時、由紀の裸が見えて凄く興奮したよ」と
言うと、由紀は「男子って、みんなそうなのね」と笑った。そして、スカートをたくし上げ
、パンティーの中に手を入れる。あの時に見た由紀のオマンコにはなかった「毛」とその感
触が、5年の歳月を物語っていた。そして、パンティーを引き下ろした。そこには「女」に
なった愛おしいオマンコがラブジュースをこぼしていた。由紀は「5年も経つと、こんなに
なっちゃうの。××のオチンコも見せて」と言い、私のズボンとパンツを下ろし、しゃぶり
始めた。狭い踊り場の中で砂埃にまみれながら、69の体制になって相手の秘部を舐めまく
った。
そして由紀が「はじめてのSEXは『初恋の人』がいいから、××のオチンコを入れて」
と言った。私は「俺もそうしたかった」と言って、爆発寸前のチンコを入れた。由紀のオマ
ンコは、本当にきつかった。そして、2人一緒に思い出の詰まった校舎で果てた。由紀は「
私達って、何処かで結ばれているのかも」と呟いた。私も同じ事を考えていた。
その後も私達は付き合いを続け、24歳の時に結婚した。披露宴には小学校3~6年の担
任やクラスメートも何人か呼び、さながら「小学校のクラス会」みたいだった。
一般に【初恋は実らない】と言われているし、私も由紀も「再会」する迄はそう思ってい
た。でも実際には、こんな「初恋」もあるのだ。