昭和末期生まれの小学校時代は、
現代と比べものにならないくらい、性意識は低く緩かった。
地方の片田舎なので、ネットも普及していなかったので、
性的な行為も知識も知らなかったので、クラスの男女の仲は近かった。
エッチという言葉も、からかう程度の軽い感じで、
普通に異性との会話に使っていた。
ブルマはまだ存在し、体育の授業以外にも掃除の時間も着用し、
放課後もブルマを履いたままの子もいて、一緒に遊んだりもした。
ブルマと云えば、なんといっても"はみパン"で、
濃紺に白はよく目立ち、見つけるとニヤニヤした。
その男子の表情で女子が察知し、「男子のエッチ~」とよく言い合った。
男子の体操着は短パンで、これまたサイズが小さい(丈が短い)ので、
体育座りをすると、簡単にブリーフが"はみパン"していた。
スクール水着もピッチリした旧来のタイプ。
高学年になると発育している女子もいて、男子の大半は高揚した。
もちろん、男子の水着もピチピチなので、一目瞭然で勃起しているのが分かる。
ある時、真面目で優等生タイプの女子を中心にして、
中途半端な性知識?――おそらく、言い出した女子は勃起は生理現象と知らずに、
意識的に勃起をしていると誤認――勃起は恥ずかしい事だと、勃起を止めるよう騒ぎだした。
大人しい・気の弱い男子が標的になり、女子がキャーキャーとはやし立てた。
事が事だけに、おばちゃん先生が「男の子は仕方がないの!」と一喝。
その後は、男子の勃起で女子がキャーキャー言うことはなく、
男子も勃起を隠そうともしなかった。
ちなみに、男子は更衣室で勃起を見せ合っていたけど、
性知識・勃起については全く知らず、単に性器が大きくなるって、共通認識的な感じだった。