娘が中学に進学し懐かしい制服を着る姿に、中学の時の奇怪な出来事を思い出しました。
放課後、倉庫にしてた廃校舎が撤去されるので、本の移動を手伝っていた時、急に体が重くなった気がしたのです。
すぐに調子も戻ったので気のせいだろうと気にしませんでした。
その夜、変な夢。Hな夢を見たのです。廃校舎の床の上に制服姿で寝ている私の前に学生服を着た男の子が立っていました。
女の子のような綺麗な顔でしたが顔色は青白く、死人の顔ってこんな色なのかな?と思っていました。
男の子は私の服を一枚一枚脱がせていきますが、私は寝たままで抵抗出来ません。
全裸にされた私の足元に立った男の子も全裸になっています。その股間には顔には似合わない大きなものがそそり立っています。
今思えば、普通の大きさだと思うのですが、勃起状態の男の人の性器なんて見た事も無いのに、あんなにリアルに夢に出て来たのはなぜ?
脚を広げられ、男の子の部分が、私の少女の部分に当たり、入ってくるのが分かります。「やだ、初めてだから!」と叫ぼうにも叫べず、私の中に男の子が入り切ったのです。
痛くない?それどころか、空いた穴を塞いでくれるような心地よさを感じて、幸福感に浸っていました
男の子の顔を見ると、無表情で事務的に腰を動かしてるようでした。。彼が動くと内臓が押されたり引かれたりする、お腹の中をかき混ぜられる気分。
「うっ」初めて聞く彼の声と共に、冷たいものが体内に出されたことを感じ、深い幸福感に包まれて寝てしまいました。
朝起きると、いつものベッドに、パジャマ。あそこを手で触ってみますがイタズラされた形跡も無し。きっと夢だったのだろう。ただ、とても疲れていました。
それから毎晩、連続して彼に抱かれる夢を見ました。ある時は私が上になり、腰を振り彼へ奉仕し、口で彼を気持ち良くさせ、精液を飲んだりと、当時の私の知識では考えられない夢でした。
彼に恋心を抱く半面、周りが心配するくらい顔色が悪くなっていきました。
幽霊?夢魔?取りつかれたのです。
修学旅行が近づくと不安になりました。寝言で夢の中の喘ぎ声を言ってしまうのではないか?
自由時間、京都のお寺の前を通り過ぎようとすると、お年を召されたご住職さんが私をじっと見つめ「最近変な事が続いていない?」「うん」と返事すると、「担任の先生を呼んできて、本堂に入りなさい」
言われた通り、友達と一緒に担任の先生を呼び、本堂に入りました。
既に護摩壇が用意されて、「お金の心配は要らない。京都見物だと思って下され」と言いながら、火を焚き、真言やお経を唱えだしました。
後ろに座ってた先生が悲鳴を上げたのです。友達も私を見て「白い何かが体から出てきて、なんとか抵抗しているが引きずり出されてる感じ」そんな光景を先生と友人が目撃しました。
燃え尽きた護摩壇。和尚さんは仏様の様な笑顔で振り向くと「もう大丈夫」。
多くを語らず「京の都を楽しんでね」とだけ言って、本堂に戻ってゆきました。
身体は軽くなりました。帰り際振り返ると、ボロボロの小さなお寺がとても立派に感じられたのです。
それ以降、夢の中で男の子は現れません。快楽を与えてくれた男の子に恋心を抱いていたと思います。
しばらくは恋しくて泣いていました。
昔、自殺した生徒がいた事を聞いたのは廃校が取り壊された後でした。
彼は、その生徒だったのでしょうか?