今から6年前、当時、大学2回生だった俺は、今まで部活動等には一切興味を持たず、大学入学後、最初の1年間は帰宅部ということで、これといった部活やサークル活動は一切やっていなかった。
しかし2回生になって選択授業で一緒になった男友達が軽登山サークルなるものに参加しているという事をしり、その友達のすすめで俺は「とりあえず仮入部的な感じで」ということで、そのサークルに空いた時間を見つけて参加する事になったのだ。
だが、今時軽登山サークルといっても、これだけ女が多い大学であるにも関わらず、失礼ではあるがこれといって魅力的な女の子も見出すこともできず、(ま・・登山サークルなんて、こんなものか・・w)と、そのサークルでの出会いはあきらめていた。
そんな背景があったもので、俺はこれといって積極的に参加する事もなく、せいぜい1か月に1回あるかないかの回数で、それこそ「軽登山」というイベントに参加するくらいで、「とりあえず仮入部」という言葉のままの活動スタイルだった。
そこで話はうって変わり、この大学で俺は入学当初から気になっていた女子がいた。今時の大学生ともなると、もう勉強なんかよりは半分遊びの女の子が多いこのご時世で、どの子もファッション雑誌から出てきたような流行の恰好をしている中、その子だけはけしてファショナブルではないが、素材の美しさが尋常じゃない子がいたのだった。
素材の美しさというのは、例えば天然の黒髪の艶やかな美しさ、肌のキレイさ、バランスの取れた顔、そして細い体躯の割には、前に出た豊満な胸、書いてもどうせ俺の脳内の図を文章だけで伝えきれるものではないが、ここではあくまで「素晴らしい素材をもった、大人なしそうな女性」と表現しておきたいと思う。
その女性がこの話の主体となるのだけど、その子の名前を野村有希(同級生)さん。としておきます。
この野村さんは俺が軽登山サークルに参加した4か月後くらいに友達と一緒に軽登山サークルに入部する経緯となっていくのだが、野村さんが入部後、俺は初めて野村さんと近場のハイキング場でのイベントに合同で参加し、それから自然と仲良くなっていった。
野村さんは今時珍しい、「大学に来ている目的は、もちろん勉強のため」としっかりとした明確な意思を持っている子であり、いろいろ話す中、別に流行を追いかけたくもなければ、大学時代、バイトやオトコに翻弄されて忙しくもしたくない。という、古風な考えの持ち主だった。
そんな外見の素材の良さと、中身の考え方の落ち着き方をもつ彼女を俺は自然と好きになっていき、そして登山サークルでしか接触のない状態だった俺は、当然の如く、毎週登山サークルの部室に出入りするようになり、また活動にも参加する回数が増え、そしてなにより俺自身が「登山の持つ楽しさ」というものを理解し始めていったのだった。
あの時の俺は、いわゆるマジ惚れっていうやつだったかもしれない。と同時に、彼女が持つ、「素材の美しさ」というものにも同時に夢中になっていた。
それは登山サークルというだけあって、俺たちは車や公共機関を利用してハイキングコースやキャンプ場を攻略していくのだが、俺はその活動の中で、「あたらしい性的観点」が開発されていくのだった。
余談ではあるが、俺の今までの性的観点、つまり言い換えればフェチとでもいうのか、それは、それこそアダルト動画であるような3P、大人のおもちゃプレイ、フェラ、顔射という、中学時代の趣味趣向を、そのまんま成長する事もなくもて来たような、そんな当然ではあるが、レベルの低い性的趣向しかもってなかった。
しかし、野村さんと出会ってからは、別に彼女の裸体を見ているわけではないのだが、(服の上からでも)野村さんがもつ形状、質量ともに申し分ない胸や、登山する中での背後から、吸い付く黒いスパッツにキュっと包み込まれた引き締まった尻、そして食い込むパンティラインといった、今までの俺ではまったくエロ要素でもなんでもない、むしろ日常的にどこでも見ようと思えば見れる光景に、俺は野村さんを通じて関心を持つようになっていったのだった。
俺の周囲の環境では、すでに述べた通りファッション雑誌から出てきたような、茶髪の女が、胸元が見えるファッションをしていたり、やたらミニのスカートをはいてはいるが、(実際にはそんな恰好をしている事により)かりにチラっと見えてもなんのありがたみも感じたことはなかったが、
そんな中での野村さんのように、普段は露出の高い恰好をしているわけではないが、やむを得ず(登山中の動作等で)チラ見した時の、ジーンズの背中からのハミパン、インナーに浮き出るブラのワイヤー、それに付随しての胸の形、スパッツに食い込む尻の形、それに付随してのパンティライン等などの、ソフトエロの方が、茶髪女が出すハードエロよりも、はるかにエロく感じたものだった。
そういった「新しい性的趣向」を野村さんの姿によって開発されてしまた俺は、当然の如く野村さんの存在を、「恋している」という純粋な目線と、そして「卑猥な視姦」という二つの目線で追いかけていた。
つづく