その前日は緊張した。その日のために医師となり、校医だった父の後を継いで母校の行為となってから初めての内科検診の前日。そのために猛勉強してきたのだ。
久しぶりの母校。建物は変わったが制服は同じ古臭い地味で、医師になる動機付けとなったあの時が蘇る。
保健室で内科検診の準備をし終え、まず男を診る。淡々と診察行為を済ます。
そして女子の診察となる。代々の行為は伝統を守ってきてくれた。それは伝統を重んじる高校だからだろう。そう、当時と同様に上半身裸となった女子を診察するのである。
地味なブレザーの上着を羽織った女子が保健室に入ってくる。
「お願いします」と頭を下げて、俺の前に座る。
あの時と同じ制服姿に、当時あこがれだった冴子さんの姿が頭で重なる。
問診が終わると「胸を出して」と指示する。
制服のボタンを外して胸を出す女子。小さめだがピンク色の乳首のおっぱいが目に映る。きれいだ。恥ずかしそうにしている女子は顔を赤らめている。しかし厳しい高校なので、医師の指示には絶対服従。
聴診器を胸にあてる。ピッっつクと反応する。反応が可愛い。
胸を触診する。小さな胸は小刻みに震えていて、手が動く度に反応する。
その日は2年生の女子50名を診た。あっという間に終わった。
しかし翌週には1年生の内科検診が待っている。楽しみにしながら、母校を後にした。