昨日、中学の同窓会が20年振りにあって、思い出したことあったので書くね。年代的にはアラフィフなんで相当前の話。中学の同級生でかなり厳しく育てられたんだと思うんだけど、どんな時でも敬語を使い、成績優秀で挙手は肩から指先まで垂直に上げ、超が付くほど真面目なT君ってやつがいた。見た目はクラスでも1、2番競うほどの小柄で色白、いがぐり頭につり目といった感じで、少しイジメられたりからかわれたりするタイプだった。そんなT君のことで忘れかけてた一風不思議で目の当たりにした体験を思い出したので少し。
■エピソード①海パン
確か中1の時。ある授業が始まって暫くすると、突然教室の前方扉が開いて、T君が一人海パン一丁の姿で教室に入ってきた。T君は黒板前にいた女性教師に紐がほどけなくなりましたと敬語で伝え、直立不動で立った。この前の授業が水泳で、海パンの紐がほどけないまま着替えが出来ず、次の授業が始まったわけ。この時点で笑いがどっと起きた。自分は一番前の席だったのでよく覚えてるんだけど、この女の先生がT君の前に立ち、一生懸命ほどこうと暫く頑張ってると、T君は何やら股間の辺りを両手で隠そうとしていた。先生はそのことを知ってか知らずか、手が邪魔と言ってT君の手をどけさせた。するとT君は思いっきりモッコリとテントを張っている状態。結局、先生はハサミを持ち出して紐を緩めた。誰かが休憩時間にT君に勃起してただろう!とからかうと、T君は真顔で反応してしまいましたと答え、みんなで爆笑してしまった。
■エピソード②寝袋
これは中2の時だったと思う。クラスは別になってしまった林間学校での出来事。各クラス共4、5人位の単位で班を幾つか作って、飯ごう炊飯やリクレーションなんかをやって、各班毎にテントで就寝したんだけど、朝に学年全体で朝礼やラジオ体操してた時のこと。後ろのほうの女子からキャーッ!って悲鳴があがって、先生達が慌てて跳んでくとざわつき始めたので見に行くと、寝袋に顔だけ出してるT君がそこに寝袋姿で横たわっていた。しきりにチャックが開かなくなったと真顔で訴えていて、まるでジャミラみたいでみんな爆笑した。テントから尺取り虫みたいに這いつくばって集合場所まで来たらしい。20~30m程度の近さだったので、尺取り虫のように来ることが出来たんだと思う。先生達がチャックを開けようと頑張ってる間、女子達からは気持ち悪がられていて、大大大爆笑だった。尺取り虫のように近寄ってきた様子を見たやつが帰りのバスの中で、腰つきが見られたものでなかったと異様な光景を手振り身振りで語っていたのを覚えている。
■エピソード③公開オナニー
これは中2の時。部活が終わって片付けした後、校庭脇の部室へ戻ると、不良グループの声が部室裏から聞こえてきた。部員の一人が部室にある小窓を開けて外を見た後、おい見てみろよと言うんで小窓から覗くと、T君がズボンを膝まで下ろして、不良グループ前でオナニーしていた。不良グループは男女各4人程いたと思う。女子達はじろじろ見ながら気持ち悪~い、男子達からはもっとしごけよ、とイジメの真っ最中。T君はあ”ぁあ”ぁ~あぁ~~ん~と半べそかきながら逝ってしまい、自分はその射精した瞬間を見た。その日T君は何人かと一緒に帰ってるのを見たんだけど、みんなが別れ際バイバーイとT君に言うと、T君ははい、さようなら~と普段と変わらず何事もなかったかのように律儀な挨拶をしていた。少し切ないなと思った。
■エピソード④美術作品
中3の時。運良くT君とまた同じクラスになった。ある日、美術の授業で人の動きをテーマにした紙粘土の作品を造ることになった。中学生にもなると、結構な腕前のやつがいて、ノートにしょっちゅういかがわしい絵をリアルに書いてるF君が面白いことをした。課題で表現するのは例えば人が重い物を持ち上げようとしている瞬間だとか、走り幅跳びの踏み切る瞬間だとか、ピッチャーがボールを投げる瞬間とかなんだけど、F君はふざけて超リアルな男女各々の股間を紙粘土で造っていた。芸術的と言うよりも、細部を忠実に再現した驚く程の本物レベル。F君は美術の時間が終わって紙粘土をしまう時、女性の方をT君の作品とすり替えたみたいだった。何日か経って次の美術の授業が始まるとT君は先生!と言って、恥じらいもなく大きな声で自分のものが女性器に変わってます!とまたもや真顔で言った為、クラス中が爆笑の渦となった。先生は駆け寄るなり誰だ!と怒り心頭となり、渋々手を挙げたF君は先生に思いっきり殴られた。
■エピソード⑤パンティ
これも中3。水泳の授業で着替える為、更衣室で着替えていた。そんな時、T君が更衣室に置いてあった板みたいな物の物陰にコソコソと隠れるように着替えていた。S君がなんか変だぜ?と言うので二人で近寄るとT君は花柄の入ったパンティを履いていた。小声で言わないでください、言わないでください、洗濯が間に合わなくて姉のを借りましたと泣きそうな顔だった。可哀想なのでこれは3人の秘密となったが、その後S君とは何日も大笑いした。
以上、青春ならぬ性瞬の1ページ。