次の日は、金曜日でその週最後の登校日、僕は、約束通り、まゆほちゃんを迎えに行った。まゆほちゃんは、昨日とは違う洋服で、ピンク色のワンピースだった。まゆほちゃんは、お母さんと一緒に、玄関先に立って、僕が来るのを待っていてくれたのだ。「おはよう、まゆほちゃん」「おはよう、お兄ちゃん」僕たちは、そっと抱き合った。昨日も、僕たち2人のお父さんやお母さんの前で抱き合っているし、もう堂々とできた。「キスもしていいのよ」って、まゆほちゃんのお母さんが言った。僕は、カーッと顔が熱くなったけど、まゆほちゃんとお口でキスをした。昨日、僕とキスをしたことをまゆほちゃんは話したらしく、全部知られていた。でも、今と違って昔は大らかな時代だったから、微笑ましいくらいで済んでいたのかもしれない。僕たちは、その場で3回くらいキスをした。学校に行く時は、手を繋いだ。同級生だったら恥ずかしいけど、年下の子だったし、妹みたいな存在だと思っていたので、別に平気だった。歩きながら、いろいろな話をした。「今日は、体育がないから、お気に入り のワンピースにしたの」「ワンピース、かわいいね」「ありがとう」まゆほちゃんの声はすごくかわいい。僕が子供の頃は、女の子たちのスカートは、長めが主流で、短めのをはいている子は殆どいなかった。まゆほちゃんが昨日今日とはいていたスカートも、膝が隠れるくらいの長めのだった。僕は今でも、小学生の穿くスカートは、そのくらいの丈のが好みだし、そういうスカートの方がかわいいと、今でも思っている。学校に行くと、僕とまゆほちゃんは、すぐに先生に呼ばれた。「あ、昨日のことだな」と直感した。僕たちは、ランドセルの用意を済ませると、2人揃って、すぐに校長室に行った。校長室に入るのはすごく緊張した。そこには、担任の先生、まゆほちゃんの先生、校長先生、教頭先生がいた。そして、昨日のことをいろいろ聞かれた。まゆほちゃんも昨日のことを話した。そのあと、僕は先生たちから、「すごく6年生らしい、勇気のある行動ができた」と褒められた。まゆほちゃんの先生(女の先生)からも、泣きながら感謝をされた。僕たちが話をしたことをもとにしながら、これからいろいろと調べるらしかった。僕はというと、授業以外は、まゆほちゃんが不安になったりしないように、1学期くらいの間、いつも一緒にいるように頼まれた。その時は、僕が昨日言った通りになった、と思って、まゆほちゃんと一緒に遊べるのが、すごく嬉しかった僕だった。お話が終わると、2人で校庭の隅のアスレチックに行こうと誘った。昇降口で、すのこ板に座って、足を大きく広げながら靴を履くまゆほちゃん。白いパンツが、丸出しになっている。それをじーっと見てしまう僕だった。アスレチックでは、まゆほちゃんを先に登らせて、僕はまゆほちゃんのスカートの中を下から覗き込んだ。まゆほちゃんのワンピースのスカートの中に、純白の下着が広がっていた。あと、ワンピースなので、裸の上半身も広がっていた。今考えると、僕のしていたこともいけないことなのかもしれないが、その頃は、僕にも、他の誰にも、それが悪いことだという感覚は微塵もなかった。何度も繰り返すが、そういう時代だったのだ。まゆほちゃんは、アスレチックは初めてで、最初は高いところや、ゆらゆらしたネットの上を歩くのは、怖いと言っていたが、段々に慣れてきた。朝の遊びの最後に、ターザンロープをした。ロープから降りる時に、まゆほちゃんのワンピースが胸まで捲れて、パンツはもちろんのこと、裸の上半身まで見えてしまった。始業の音楽が鳴ったので、僕は、まゆほちゃんを教室まで連れて行ってあげた。教室へ戻る時、昨日のいじめっ子の奴らが廊下をぞろぞろと歩いて行った。何だか元気がない様子だった。そして、僕の顔を見ると、急に向きを変えて走り去って行った。たぶん、早速昨日のことで怒られたのでは、と僕はとっさに考えた。あとから分かったことだが、そのいじめっ子たちだが、全員5年生だということがわかり、先生たちからかなり強く注意され、その日のうちに、親も呼ばれ、まゆほちゃん本人の前で泣きながら謝ったらしい。昔だったから、新聞、訴訟沙汰にもならずこの程度で済んだが、その頃
...省略されました。