中2夏、合宿での夜中、オレ小林はやとは大人の入口に入った。(大人の入口
参照)
朝起きて、明るい中夕べのメンバーと顔を会わすと、ひとりを除き平気な顔
でいつも通りに接して来た。
智恵と直子は今まで以上に絡んで来て、ちょっとマズイかな? と思った。
夕べ来なかった女の子たちも、オレの寝る教室に先輩や智恵たちが来た事は
知っている訳だから、何をキッカケにバレるか心配だった。
さらに夕べ来た女の子のひとり、和美の怒っているような態度が不安を増し
た。
しかし、同級生の女の子たちにとってオレはノーマークなので特に問題にな
らなかった。代わりに後輩の女の子たちがひそひそウワサをしているようだ
った。
夕べの余韻が残っていて、智恵や直子の制服のスカートからブルマを見たか
ったが、浩美先輩に注意を受けた手前、何かしようとは思わなかった。
浩美先輩や美和子先輩も何事もなかったようにしていて、ちょっと寂しい気
がした。
その日の練習が終わり、音楽室で簡単な打ち上げの後、合宿は終わった。
学校を中心に帰る方向がそれぞれ違い、浩美先輩や美和子先輩は違う方向
で、学校でお別れとなった。
同じ方向の部員たちと駄菓子屋でお菓子やジュースで打ち上げの2次会っぽ
い事をした。
智恵、直子、和美のほか1年生は恵子と知佳。
同級生に早苗のひとりが参加した。
和美も、この頃になると機嫌も戻った感じで楽しく出来た。その最中、
恵子(可愛くない)「はやと先輩って好きな人いるんですか?」と聞いて来
た。
智恵は意味あり気な顔でニコニコ見ているし、直子はツンと澄ましている。
和美と早苗はなぜか突っ込んで聞いて来た。
オレは答えに困ったが「いるよ」とだけ答えると、
恵子「その人はこの中にいますか?」
と更に聞いて来た。
「いない」と答えると、智恵や直子が「いる」と答えると和美や早苗が突っ
込むだろうなぁ。
オレは見え見えで、
はやと「いるよ~」
早苗「えっ? 誰~?」
はやと「知佳ちゃんで~す」
と言って逃げた。
一瞬「本当に?」と言う空気が流れたがすぐに冗談とわかり
恵子「ウソつき~」
早苗「言いなさいよ~」
智恵「はやと先輩ズルイですぅ」
など黄色い声が上がる。
和美「知佳ちゃん赤くなってるよ~」
直子「女の子の心を持て遊んで……」(なにげに直子はグサリと言うのだ)
いや、知佳だって言うのも決してウソではない。
智恵のセミショートのツインテールと同じ感じだが、物静かで、メガネを掛
けているから頭良さそうに見える。
智恵と知佳は1号・2号って感じだ。
あまり会話にならないから、オレとしてはもっと話して欲しい気持ちの表れ
だ。なんとかごまかし、女の子6人を引き連れ帰り道を行く。
通常だったら学校に内緒で乗って来ている自転車のところ(自転車通学はダメ
だった)へ行くのだが、今日は歩きだ。
始めに知佳、そして早苗と直子と別れて行き、その後智恵、恵子と別れて智
恵や直子とふたりっきりにはなれなかった。
最後に残ったのは和美だった。夕べ和美のおまんこを見たが、智恵や直子程
の絡みは無く触ってもいなかったはずだ。
その時の和美はなんかイヤそうな感じだったから、気まずくなった。
和美「はやと先輩は誰の事好きなんですか?」和美が切り出した。
はやと「え、また?」
和美「智恵ははやと先輩が好きだって言ってましたよ」
はやと「あぁ、夜そんな事言ってたよね」
和美「昨日、あれからどうなったんです?」
はやと「あれから? そうだね………」
和美「あたし、浩美先輩を恨みます、何であんな事になったのかわかんな
い」
はやと「裸になった事?」
和美「それもあるけど違います」
はやと「じゃ何?」和美は立ち止まって、周りを見ながらオレを見た。
和美「こういう事です」
和美はオレにキスしてきた。
和美「あたしもはやと先輩が好きなんです、でも昨日みたいなのはよくわか
んなくて………、」
和美は智恵がオレを好きなのを聞いて自分も好きと言えずにいたが、そうい
う状態でも満足だったのだ。だけど、昨日の事があって完全に取られた感じ
で、なお裸にされたのが悔しかったようだ。
そういう流れを作った浩美先輩が許せないらしい。
和美「はやと先輩、昨日…したんですか?」
はやと「え?」
和美「…ックスしたんですか?」
はやと「あ、いや、してないよ」
和美「なら昨日智恵にしたのを、あたしにもして下さい」