彼女の裸の美しさには、一種の感動を覚えた。抱きたいというのとは別に、
じっと見ていたい可憐さ。その後も時々「裸で俺の前に立ってみて」と何度か
頼んだ。そのたびに、えー、恥ずかしいなぁ、と言いながら応じてくれた。
夏休み明けに「入れたい、痛かったらやめるから」と由希に言った。 由希は
少し迷った感じだったが、まるで実験するかのように「やってみる」と言った。
彼女のあそこは小陰唇が左右対称のきれいな形で、寝かせるとすぐにパンツ
にシミができるほど濡れやすかった。
陰唇に自分のものをあてて上下させるが入りそうなかんじがしない。丹念に
入りやすそうな角度を探し、膣口に少しずつ押し当てていくと、くちゅくちゅ
と淫音。ゆっくり深めていく。亀頭が半分入ったところで「ちょっと入ったよ、
痛くない?」ときくと「大丈夫」。もう少し沈めて再び聞くけど「痛くない」。
「じゃあ気持ちいい?」ときくと「わからない」と。濡れそぼったところにほど
なく僕のものは全部入った。痛くもなく気持ちいいかもわからないという。
「少し動かすよ」と言って抜き差しする。今まで何も入ったことがない狭さ、
由希には過酷ではないだろうかという心配と「暴発は絶対不可」なので射精感
は近づかない。
後日「セックスってじっとしてるものと思ってたのに、動かされて、え、そんな
ことするの、変態みたい!と思ってた」と由希からきいた。
セックスについての図や写真は見たことがあっても静止画だから、「挿入→静止
→射精→終了」という、まるで注射のようなものと思っていたらしい。
由希ははぁはぁと荒い息をつくが声を出さないままだった。そのままその日
は終わったので射精しなかった僕の玉は、あとで相当痛かった。彼女を送る車
の中で玉が痛くて困った。
由衣に「痛くない?」ときくと「別に。でも何か入ってる感じがするよ」と言った。
由衣を家の近所に送り届けて、家に帰ってから、先ほどの眼前の映像を頭で再生
して自分で出して痛みを鎮めた。
その翌日、校内で出会った由希は僕を見て、ニコッとした。安心した。こんな進展
に嫌気がさしていないか僕は心配していたから。由希は練習中も普段通りニコニコ
していて、後輩への指示やアドバイスも的確だった。ほっとした。
その後、言えてなかったことをやっと言えた。「由希のことが、、、本当に好き」。
まるで高校生が告白するようにどぎまぎしながら言った。由希は「私も好き」
「うれしい」と言って少しメソッとしてから、繰り返しキスをした。しばらくして
「好きと言われないままだったらどうするつもりだった」と聞くと「別に遊ばれて
てもよかった。私が先生を好きだったから。それに、先生私のこと絶対好きなはず
と思ってた」。
2学期になると、家に彼女が来るたびに、何時間もつながった。お互い体力があった
ので、何回もできた。だんだん由希も感じるようになり、声も出るようになった。
あえぎ声と言うより「あー気持ちいい気持ちいいよ」「キスして」「好き大好き」
「ほんとに入っている」「奥に当たるよ」「いっぱい胸にキスして」という言葉の間
に「ああ」「いい」と小声で言う、という感じだった。由希は乳首を吸われたりつま
まれたりしながら入れられると声が大きくなった。あそこと胸が繋がってていっ
しょにされるとすごく感じる、と由希は言った(彼女は決して「おっぱい」とか「乳首」
とは言わず、「胸」と言った)
手渡されたり郵送してきたりする由希の手紙には、僕への思いをたくさん書いてあ
るのに「もっと気持ちを書きたいのに好きとかしか書けないので悲しい」とか「いろ
いろ思っているのに言葉に書けない」「もっと言葉を知らなきゃね」と書いているの
が、胸を打った。締めくくりには「早く寝たいね」「私の家に泊まって私のベッドで
いっしょに寝たい」とか「テストが終わったらいっぱいしてね」と書くので、自分で手
でしたくなるのを我慢できない事があった。由希と会う日曜が待ち遠しかった。
射精はほとんど外出しだった。「ゴムを付けて中でいきたい」と言っても、直接入れて
肌(粘膜)同士を合わせたいのにゴムがあったら直接くっついてない、それはいや。
だからゴムをせずお腹に出してほしい、と彼女は言った。お腹に出された精液を見る
のが好きだった。いっぱい出ると嬉しそうだった。
少しすると、射精するところを見たがった。由希自身の身体で気持ちよくなった僕が、
ちんちんの先からビュ-ッと液を出すのが不思議だけどうれしいし、それを見るとす
ごくエッチな気分になるのだと。
「くっつく」。これが彼女の求めていたこと。「くっつきたい」と由希はよく言った。
外では見られるのを警戒して他のカップルのようにくっついて歩けないのが悲しい
とも言った。くっつくことの究極がセックスだった。
僕は一心に由希に出し入れしていると、自分と由希のこすりあっている部分の境目
がはっきりしなくなる感覚がよく起こった。こういうことはそれまでの女性との関係
ではなかった。文字通り一体になる感じがした。由希も「溶け合うよ」みたいなことを
言った。由希に入っているところを鏡で見せた時「つながっているね、うれしい」と言った。
「へんなもの」だった僕のものを「かわいい」と言うようになり、部活後、教員が帰って
しまった体育教官室のシャワールームで、口でしてもらうことが増えた。
最初、由希はフェラをするのは変態みたいで気が進まなかった。しかし段々自分からし
たくなった、という。それは口でしている最中に、僕の顔をちらっと見ると「すごく気持
ちよさそう」なので嬉しくなったから。「俺どんな顔しているの」と聞くと「幸せそうな
顔」と言われてほっとしたことを思い出す。