私、元教師です。
今36才で妻は24才、結婚したのは二年前です。
妻は私の教え子で、妻が中学二年と三年のとき、日本史や世界史など社会科を教えていた教え子です。
目立たない大人しい子でしたが、そのまだあどけなさが残る美しさに魅了されてしまったのが私です。
私は妻のクラスの担任ではなかったのですが、校内で人気が高かった妻は、私が受け持つクラスでも話題になるくらいの人気でした。
成績は中の上くらいだった妻ですが、社会科だけはトップクラスでした。
妻二年の二学期の期末テスト後、廊下ですれ違った妻が言ったんです。
『先生、私、社会とか歴史とか、あまり好きじゃなかったけど、先生のおかげで好きになりました』
そう言われたことがない私は、うれしくなり、さらに妻に思いを強くしてました。
三年の夏休み、受験対策の講習を受け持つ私、妻は社会科の講習が必要ないはずなのに、受けてました。
なぜか聞いてみました。
『先生の社会科が好きだから』
私は冗談のつもりで言ってしまったんです。
『なんだ~?俺じゃなく社会に惚れたんか~?』
すると、モジモジとしながら
『いえ…先生が教えるから…あの、好き…あの、え…はい…好きなんです』
蚊の鳴くような声とはまさにこれでした。
私の理性はもう限界でした。
両想いだったんです。
教え子である子とデートをし、そして私のアパートに教え子を連れ込み、関係を持ちました。
当然初めてだった妻は、必死に痛みと戦ってる姿に感動を覚えました。
痛みから解放されて
『先生、彼女とかいないですか?』
『いないよ~、モテないんだ』
『そんなことないですよ。先生、女子から影で人気ありますよ』
『そうなのかな?』
そして
『先生、付き合ってくれますよね?私と。だからこうしたんですよね?』
即答が出来ず、多少考えこみました。
教え子とこうなった俺は、もう教師としてダメかな、と。
でも答えました。
『付き合ってほしい』
そしてまた抱きました。
かなり出血していて、まだ痛いだろうけど、私を受け入れてくれました。
私はその年度末で教師を辞めました。
校長は、若いのだからと引き止めましたが、その関係を打ち明けると、親身になり聞いてくれて
『教師と教え子の恋、ケジメをつけるための退職か、わかった』
妻は高校に進学、私は転職して、本格交際が開始になりました。
今、教師を辞めた決断に間違いはなかったと思います。
親身に聞いてくれた校長にも感謝です