16歳の時に私は彼に出会った。彼は予備校のいわゆる人気講師で噂では年収うん千万というはなしだった。奥さんと子供がいることは知っていた。ある時、彼に唐突に食事に誘われた。びっくりしたけど嬉しかった。ホテルの最上階の高級中華料理につれていってくれた。私はその頃には身長は165近くあったし大人びて見えるほうだったからか普通のカップルにみえたと思う。食事のあと、彼は当たり前のように部屋に誘った。ドキドキしながらついていった。彼のセックスはとてもやさしかった。彼は私が初めてでないことを知って少しがっかりしていた。誰が最初かは言わなかった。継父に抱かれ続けてるなんて言えば引かれるのはわかっていたから。でも彼は私の身体の反応の良さをとても喜んでくれた。私も嬉しかった。私はすでにセックスの快感は知っていたけど、それまでのセックスは義務でする行為でいわば仕事のようなものだったから。彼は私の全身を愛撫してくれた。私は最初の日から何度ものぼりつめた。彼がきちんとコンドームをしてくれたのは愛だと思っていた。幼かった。
私はすぐに彼に夢中になった。彼が忙しければ15分会ってもらうのに何時間も待ったりした。彼はだんだん私を雑に扱うようになった。シティホテルだった会う場所がラブホになり、忙しいという理由で車の中で済ませるようになったりした。それでも私は嬉しかった。3ヵ月ほどしたときに私はバックで抱かれながら彼に目隠しをされ、手を後ろ手に縛られた。はじめてのことだった。嫌悪や恐怖は一瞬のことで、見えない動けないということが増幅させる快感に私は目覚めてしまった。彼はそういう性癖の持ち主だった。すぐにバイブやアナルセックスを仕込まれた。アナルセックスは痛いのは最初のうちだけで、慣れたらその快感の虜になった。深いところに一気に落とされるような感覚。普通に入れられるよりずっとよかった。前の快感には嫌悪感が合ったことも私がアナルに夢中になった理由かもしれない。私の汚いところを気持ち良くさせてくれる彼に本当に愛されていると思い込んでいた。彼に後ろの処女を捧げられたことが嬉しかった。
彼とはそれから2年半ほど関係が続いた。
進学で上京してその関係は終わった。彼が他の子を好きになったのが直接の理由だった。飽きられただけかもしれないけど、私は彼には感謝している。