私が二番目に付き合った人は「高校教師」でした。
私が中三の終わりに近所に引っ越してきた「雅樹」は見た目は神経質そうな二枚目サラリーマンって感じでした。
身長もかなりあったのでモテるだろーなと感じていましたが接点がなかったので話をすることはしばらくありませんでした。
高校になってバス通学の私は雅樹と同じバスだと気づきました。ある日、気分がすぐれないのに満員バスに乗っちゃった私は「途中で降りて帰ろう」と思い下車ボタンを押そうとしたら雅樹がサッと先に手を出してくれました。
「すみません」ペコッとお辞儀して出口の方へ向かおうとした瞬間、彼の足に躓いて人混みにダイブしてしまったんです。
恥ずかしくて涙でそうでしたが何とか立ち上がり、出口にたどり着きました。
雅樹に触れたのはそれが初めて。
次の日は熱がでて休み、その次の日登校しました。
雅樹は先日と同じ位置に座っていました。その日はすこし空いていたので私は雅樹の前の席に座りました。
「あれから大丈夫だった?」
思わず話しかけられたのでかなりびっくりしました。
「ア、大丈夫です」
私がこけたことが印象的だったんだなとかなり恥ずかしくなりました……が、それからしばらく話をしていると隣町の進学校の数学教師だとか一人暮らしだとかわかりました。
雅樹の眼鏡の奥の瞳が薄い茶色で色素が薄いなぁと感じたくらいで別にかっこいいとかそのときは感じませんでした。
日曜日に雅樹の住んでいるマンション下のコンビニで会ったときには私服姿だったので五歳くらい若く見え気軽に声をかけてしまいました。
先生らしくないね。と言うと照れながら「いつもの方がいい?」と冗談っぽく笑いかけられた時にドキッとしました。
それから一ヶ月ほどで親密に話ができるようになり恋バナや進路など相談したりしました。
数学教えて…と言ってマンションに乗り込んだのは多少打算があったのかもしれません。
最初にいった時、一人暮らしにしてはおっきい部屋でおしゃれにゆったりと生活してるなぁと感じました。
真剣に数学の勉強をすること二時間。頭が飽和状態になり休憩を入れることに。
コーヒーと菓子パンを食べながら
「こんなに広かったら奥さんできても安心だね」
とちゃかすと、
「そう?じゃおまえ来るか?」とまじめに応えられ緊張が走りました。
真剣な雅樹の目は「クルな」と予感させ、見事的中。
kissは長くじっとりと濃厚でシャツの中にゆっくりと手を入れられた頃には頭はぼーっとしてました。
大柄な雅樹の身体に包まれてガンガンつっこまれ何度もイカされました。
私も真剣に雅樹を愛撫し騎乗位で激しく動くと雅樹の気持ち良さげな表情がたまらなくかっこよく見えました。
その日から毎日の様にマンションやドライブ先のラブホでセックスを楽しみ、いろんなことを覚えました。たまに遠出をして野外セックスや海辺でセックスもし、常に繋がっていたい気分に陥りました。
一年くらい続いた関係もあっさり終わりました。
雅樹は結婚することになったのです。相手は恩師からの紹介で同じく教師の女でした。
写真を見る限りでは淡泊そうな真面目な感じ。
私が激高して怒ると、
「ごめんな。やっぱおまえとは年離れすぎてるもんな」
と何度も謝りました。
悔しくて涙がでて仕方ありません。
でも雅樹は結婚の意志を崩しませんでした。
半年後結婚。それも妊娠婚。
マンションで仲良く暮らす様子をみて私は再度雅樹との関係を持ちかけました。
妊娠中をいいことにセックスを餌にしたのです。
雅樹は最初は断りましたが、結局私を抱きました。
一度するとあの時の快感がよみがえり奥さんの目を盗み以前より激しく抱き合いました。
雅樹も私の身体が最高だと毎回つぶやき、とうとうある夜、中だしをしてしまったのです。
それは大当たりで私は妊娠しました。
そのことを伝えると雅樹は泣きながら堕胎を進めてきました。イヤだと言っても無駄だとわかっていたのでお金をもらい病院の予約をとりました。
しかし手術の前日自然に切迫流産をしてしまったのです。
雅樹とはそれきりです。
今はマンションを出て少し郊外に戸建てを買い三人で暮らしているようですが、また遊びたいと思っている私です。