妻の美亜とは、二人とも小学5年の時に出合った。
私の家の隣にあった広い空き家に引っ越してきたのだが、家庭事情が複雑で、両親ではなくはいなく従姉の20代後半のお姉さんと二人暮らしだった。
学校で男の子が美亜をいじめかけた時に、「僕の隣に住んでるんだから」と庇ってあげたのが嬉しかったそうだ。
美亜が引っ越してきて2ヶ月して、家の2階の自分の部屋から、美亜の家の方を見ていると、美亜がお姉さんから小さな離れに連れていかれているのが見えた。
お姉さんは怒っていて、美亜はさかんに謝ってるようだった。
お姉さんだけ離れから出て来て、車で外出していった。
私は気になって、初めての事だが、庭の境のブロック塀を越えて美亜の家の敷地に入った。
離れの戸を開けたら、暗い中から「お姉さんなの?」と美亜の声がした。
声のした方に行くと、美亜は真っ裸で床の間の柱に縛られていた。
私を見ると、恥ずかしそうに顔を斜め下を向けていた。
痩せてて、胸は膨らみ始めたくらいだったが、乳首だけがやたらに目立って見えた。
発毛はしてなくて、真っ白な下腹部にくっきりと割れ目が一本見えた。
私がどうすれば良いのか分からず、「大人の人を呼んで来る。」と言って出て行こうとしたら、かなり強い口調で「待って、こっちに来て!」と引き留められた。
それから、自分の身の上を話してくれたが、何軒かの親戚をたらい回しにされて、やっと離婚したばかりの従姉と暮らすようになったこと、従姉は癇癪持ちで時々今みたいな折檻をされるが、普段はとても優しくしてくれてて、自分はこの人とこれからも暮らしたいと思ってること、等をたどたどしくではあったが、話してくれた。
「これは、秘密にして。」
と言ったが、そのあとちょっと間を開けて、「キスしても、いいよ。」と言われた。
本当に唇を当てただけだったが、女の子の唇の柔らかさに感動した。
「縛ってるのほどいてあげようか?」と聞いても、「あとでばれたらいけないから、このまま放っておいて。」と言われた。
私が「おっぱい、触っていい?」と聞いたら、「少しならいい。でも、強くされると痛いから、そっとして。」と言ってくれた。
手のひらを押し付けてみたが、まだ乳房の膨らみや柔らかさはあまり感じなかった。
乳首だけ尖って硬いんだな、と感じた。
そっとすると約束しながら、つい乳首を摘まんでしまい、美亜が「うっ」と痛そうにしたのを見て初めて、いけないことをしてる!と思った。
「ごめん」と言って出ていこうとしたら、美亜の方から「もう一度キスして」と言われた。
キスしたら、「これって、二人だけの秘密。絶対に誰にも言わないで!」と念押しされた。
美亜は中学2年まで隣に住んでたが、引っ越して行った。
恋愛感情まであったのかは自分でもはっきりしないが、秘密を共有する仲間と言った気持ちはあった。
再会したのはお互いが25歳の時。
仕事関係の会議で出合ったが、第一印象は「ぜんぜん変わってない!」だった。
交際を始めて、一年で結婚。
結婚して1ヶ月くらいの時に、美亜の方から「私のこと、縛ってみたかったら縛って良いよ。」と言ってくれた。
おのろけで申し訳ない。