中学3年間、ずっと同じクラスだった裕子とは、同じ高校に進んだらまた同じクラスになった。
知った顔が裕子だけなので、俺達はいつも二人でいた。
裕子は聡明で知的な美少女だったが、ずっと同じクラスだったからあまりに身近すぎて、恋心よりも友情の方が大きかった。
クラスのみんなも、始めは俺と裕子が恋人だと思っていたようだったが、異性の親友だと認め始めた。
結局、キスもすることなく友達のまま、俺は進学で地元を離れた。
裕子が駅まで見送りに来てくれた。
「広志君、元気でね。」
「裕子もな。」
この時、俺は裕子が好きだったのに、それを抑え付けていたことに気付いた。
恋心を打ち明ければ、友情を失うようで怖かったのだ。
4年後、大学を卒業して地元に戻った。
大学で恋を知り、女体を知り、失恋を知り、裕子の事など忘れていた。
就職して、恋愛して、性愛に溺れ、そして大切な愛を失い、打ちひしがれたまま、気付けば三十路を迎えていた。
仕事終わり、駅で切符を買いながら、俺の人生って何だろうとぼんやり考えていた。
切符を買い終わり、振り向くと女性が並んでいてぶつかってしまった。
「あっ!すみません。」
「広志君?ですか?」
「ゆ、裕子か・・・」
その日、週末に会う約束をし、早速、週末にドライブに出かけた。
お互い、かけがえのない愛を失い、心が彷徨っていた時の再会で、旧交を温めることで慰め合った。
高校生だった頃のまま、友情だけで触れ合うことなく過ごした。
失くした愛の痛手と、壊れた愛の暮らしを語り合った。
海辺で二人、見つめ合ったら、隠していた裕子への懐かしい恋心が、切なく思い出させた。
「裕子、俺な、実は裕子の事好きだったんだ・・・」
「知ってたよ。私も、広志君のこと好きだったの知ってた?」
胸が軋んだ。
裕子が、俺の手に触れてきた。
俺は、そっと抱き寄せた。
寄り添って、遠くを見つめた。
海辺のラブホテルに入った頃は、もう、薄暗かった。
相変わらず美形の裕子は、
「おどこの人とこういうことするの、1年ぶり・・・それが広志君だなんて・・・」
やや細身の身体だが、胸はCかDの間くらいありそうだった。
裸を隠そうともせず、バスタオルで雫を拭きとる裕子は、俺の待つベッドにやってきて抱き付いてきた。
唇が重なり、舌が絡み合った。
すでに淫臭のする女陰は、青紫色に変色した三十路なりの女唇が割れていた。
あの聡明で知的な美少女は、いつ、だれの男根で純潔を散らし、何本の男根を捻じ込まれたのだろう・・・そう思いながらクンニした。
「お返し・・・」
と言いながらフェラしてきたが、その舌使いたるやまるで人妻並だった。
コンドームを手にしたら、
「ヒロシ君なら、そのままでもいいわ・・・でも・・・」
「中には出さないよ。」
ゆっくりと、憧れの裕子の女陰に入れた
「アア・・・いいわ・・・いい・・・」
愛液の音が響き、時折圧縮された空気が女穴から下品な音を立てた。
あの清純な美少女が、乳房を揺らして、
「もっと・・・広志君もっと・・・」
とヨガりまくった。
一度男根を抜いて、裕子のお腹に出した。
美形だし、身体も女陰も熟した味わいでとても良かった。
この日は、このままラブホにお泊りすることにして、もう一度風呂に入った。
食事のサービスを頼み、冷蔵庫にあったビールを飲んで、暫し休んだ。
裕子は、トロンとした目つきになって、股を開いて青紫の女唇を拡げて誘惑、
「もう一度・・・入れて・・・」
とおねだりした。
あの清純な美少女が・・・信じられなかったがよく考えれば30歳の非処女、裕子の貪るようなフェラで即座に勃起、2回戦に突入した。
今度も生ハメ、騎乗位でロデオのように腰をクネらす裕子には、聡明な知的美少女の面影はなかった。
正常位にして、エロくウネる腰に激しく腰を打ち付け、舌を絡ませながらキスして、脚を絡ませて交わった。
もう、本気で愛し合う濃厚なセックスをした。
翌朝、まだ静かな寝息立てる裕子の優しい表情を見ていたら、このままずっとそばにいたいと思った。
裕子が目覚め、目が合ったら朝起ちを握られ、3回目のセックスに興じ、10時ごろホテルを出た。
町まで戻り、駅前で裕子を降ろす時、
「裕子、また、会えるかな?連絡先・・・」
「広志君・・・抱かれて分かったけど、私達はもう会わない方が良い・・・もし、今度広志君を失ったら私・・・だから、本気の恋はしない方が良い。さようなら・・・素敵な思い出、ありがとう。」
「そう・・・なんだ・・・さよなら・・・裕子、元気でな・・・」
ドライブの約束をしていながら、連絡先を交換しなかった時、何となく、そうなる予感はしていた。
裕子と思い出を作った2か月後、毎日職場に弁当を運んでくる田舎臭いが可愛らしいお姉さんに告られた。
5歳年下の25歳だったが、その垢抜けない可愛さが幼くて、もっと若く見えた。
性体験も浅く、女陰は生娘並みに綺麗だった。
クンニに恥じらい、フェラはオドオドして可愛かった。
1年後、結婚した。
生まれた子供も中学生の今、俺は45歳を迎えていた。
いつものように駅で電車を待っていたら、反対側のホームに見覚えのある女が・・・じっと見つめていたら目が合った。
裕子だった。その瞬間、裕子の立つホームに電車が入ってきて裕子の姿が消えた。
暫くして、裕子がこちら側のドアの前に立ち、二人の距離が縮まった。
裕子は、左手の薬指に光る指輪を見せてきた。
とっさに俺も、左手の指輪を見せた。
幸せそうに微笑んだ裕子が、電車と共に走り去っていった。
15年前、思い出の夜を過ごした、昔は親友だった裕子・・・あの時の事を思い出しながら、裕子が走り去ったのと反対方向に進む電車に揺られた。
駅に着いて、スイカでピッと改札を抜けて、
「ああ・・・15年前、スイカだったら裕子とあの夜は迎えられなかったんだな・・・」
と呟き、切符が裕子と再会させてくれた奇跡に感謝した。