小学生のころかな・・・。
秘密基地を作って良く遊んだ。
風呂焚き用の木材にと、たっぷり溜め込んである場所で棒を支柱に、平たい板は屋根に。何する訳でもなく、一日中その中で過ごしておしゃべりしたりゲームしたり。
秋の稲刈り後に干してある稲の束も、勝手に積み上げて雪国のカマクラを作る要領で、秘密基地を作った。
山に入った時は、枯れ枝や草や枝に茂った葉を使って秘密基地を作って良く遊んだ。
秘密基地作りが友達の間でもはやり始め、要領良く作る自分はいつも先輩づらしていい気になってた。
ある日、ちょっと気になってた女の子がいるグループから、「ねぇ、基地作ってよ!」と半ば強制的に作らされた。
夕方になると一人二人と帰り始め、互いに自営業の家の子供だった自分と気になってた美子と二人だけになった。
「ねぇ美子ちゃん、みんな帰ったよ。そろそろ帰らないの???」と聞くと、「うちは親の帰りも遅いから、そんなに急がなくていいの。」と。その日はおしゃべりだけして、真っ暗になってから帰った。
次の日もその次の日も、女の子たちと秘密基地で遊んだ。
三日も男友達をほっておくと、男友達に冷かされるようになった。恥ずかしくて数日は、女の子と遊ぶのを止めていた。
雨の土曜日、学校が半日で一斉下校で帰宅する。昼食を済ませ一人でゴロゴロしてたら美子ちゃんが呼びに来た。「友達はみんな塾に行くから一人でつまらない。基地で一緒に遊ぼう!」と誘ってくれた。
嬉しくなって傘さして基地に向かう。
さすがに塾の日だったこともあり、誰も来ていない。二人で基地に入って、雨が漏っていない事を確認すると、美子ちゃんは「さすがね、ぜんぜん濡れてないね!」と二人して隣同士で腰掛けた。
美子ちゃんは家からえびせんべいとクッピーラムネを持ってきていた。水筒も持参していて、薄いお茶が入っていた。
お菓子を食べながら、色んな話しをしていると喉が渇いてくる。お茶をもらって飲むと、同じコップで美子ちゃんもお茶を飲んだ。内心ドキッとしていると美子ちゃんは、「さとしくんと間接キスしちゃった!」とにっこり笑った。
もう心臓バクバクで会話にならないのに、美子ちゃんはずっとしゃべりっ放し。
僕が喋ってないのを指摘して、「間接キスが衝撃的だった???」と笑った。
真っ赤な顔してコクリとうなづくと、美子ちゃんはいきなり唇に唇を重ねて、本当のキスをしてきた。
ややパニックになる僕に、「お茶飲んで落ち着いて・・・」とまた自分の飲み口を僕の口に当てさせ、お茶を飲ましてくれた。
しばらく経って「何でこんな事したの?」の質問から、また会話が始まった。
「前からさとしくんが好きだったの。さとしくんは美子のことをどう思ってるの?」と聞かれ、「気になるって言うか、好きだった。」と答えると、「なら私たち両思いね!」と腕を組んできた。
しばらくそのままでいると美子ちゃんは「両思いの男と女は、こうやってするのよ!」と僕を押し倒してまたキスをして、下を入れてきた。
びっくりしてると「両思いは舌を舐め合うのよ」と、また舌を絡めてきた。
長い時間、舌を絡めあった。
そして二人で起き上がると、「美子の裸、見る???」と聞いてきた。「見たい」と答えると、「ならさとしくんも裸になって。一緒に脱ご!」と積極的だった。
一枚づつ同時に脱いで行くと、さすがに下着だけになるとお互いに手が止まった。「やっぱり恥ずかしい」と戸惑う美子ちゃん。「ならせぇーのぉーで!で一緒に脱ごうか?」と言うと、それに応じてくれた。
ちょっぴりとがり始めてたおっぱい。縦筋だけのあそこ。硬くなって槍の穂先の様な自分。
お互いにまじまじと見た。
指先で触ったりしてると、美子ちゃんも僕のをニギニギしてくれた。さすがに上下にシコシコまではしなかった。当時の自分もまたオナニーはしてなかったし。
そんな事をしていると、基地内に蚊がいたのか刺されて痒くなり始めた。外も暗くなり始め、基地内も暗くなってた。
二人して服を着て、今日の事は二人の秘密ね・・・と言う事にして帰宅。夜はずっと寝れなかった。
しばらくしてまた美子ちゃんと基地で二人になりたいと思ってた頃、久しぶりに基地に行くと、見事に基地は跡形もなくなくなっていた。林道脇だった事もあり、大人たちに片付けられたみたいだった。
その後、美子ちゃんも初潮を向かえ、それ以来秘密基地も秘密の遊びもなくなってしまった。
高校を卒業してお互いに他県の就職が決まって、あと少しで自分も隣県に行かなきゃ・・・と言う時、思い切って美子ちゃんに電話してみた。
びっくりしてたみたいだったが、快くうちに来てくれた。その時話した事は、あの秘密基地での話し。美子ちゃんは「またしたい???」と意地悪く聞いてきた。「したい」と答えると「今、あれをやったらそれだけでは済まなくなるから、絶対にダメ。でも結婚したらいいよ。」って言ってた。
あれからずいぶん経って、今は自分も外孫ながら初孫がいる身。初孫を見に行く為に、車を飛ばして向かっている先には祖母さんになった妻が一足先に行っている。
運転中に妻からの着信が入った。走行中だから出ないけど、iPhoneの画面名は「美子」と表示が出ていた。
孫に会いたいから、急がなきゃ・・・・・。