あれはもう20年以上昔のこと。
大学2年の夏休みに帰省した時、小学校卒業まで同じ公団住宅に住んでいた恭子と再会した。
地元の短大2年生の恭子は、ベージュの上着に白のミニスカを穿いた可愛らしい女の子になっていた。
「ヒロシ君じゃない。久しぶりだね。」
「いや~~恭子か~~懐かしいなぁ。」
「元気してた?」
「おう、俺、東京にいるんだ。今、帰省中。どうだ?これから飲みに行かないか?」
「いいわね。ビアガーデンがいいな。」
お互いの身の上話や恋愛事情など、赤裸々に話し込んだ。
いい加減酔っぱらって、
「そうか~~。今はお互い恋人がいるけど、もし、あのまま公団住宅にいたら、俺達付き合ってたかなぁ・・・」
「きっと、付き合ってたと思うよ。」
と言った後、沈黙・・・そして見つめ合った。
「恭子、一回だけ・・・なんて、ダメかな?」
「いいわ・・・ヒロシ君なら抱かれてみたい・・・」
ベージュの下着を脱いで素っ裸になった恭子は、
「もうちょっとオッパイがあればなあ・・・」
「可愛いよ、そのくらいが恭子の可愛さを引き立ててるよ。」
シャワールームで、
「ヒロシ君のチンチンって、太くはないけど長いよね。」
「ハハハ・・・彼女に、槍って言われてたんだよね。」
ベッドに戻り、恭子の足を開かせた。
「あ~~、やっぱハズいな~~」
既に湿った花弁は薄桃色で、その上部中央に輝く真珠のような花芯を舐めると、恭子は色っぽい声を漏らした。
トロトロになった花弁を割って、中指を挿し込んで第2関節を上側に折り、Gスポットと思しき辺りを探した。
当時の彼女はこれで仰け反ったが、恭子はさにあらず、一番奥まで挿し込んで初めて感じ始めた。
すると、恭子は身を捻ってフェラをしてくれた。
イチモツで穴周りを撫でたが嫌がる素振りがないから生で入れた。
ネットリとイチモツに絡まりながら迎え入れてくれた。
抱き合ってキス、
「恭子・・・」
「ヒロシ君・・・」
スレンダーだった当時の彼女より柔らかい抱き心地だった。
「アア・・・長いから奥に当たる・・・」
8年前まで、赤いランドセルを背負っていたあの恭子を抱いていると思うと、とても興奮した。
抱きながら、うなじにある二つのホクロを間近に見て、懐かしくなった。
生入れだったから、少し早目に抜いて恭子のヘソの辺りに射精した。
「やっちゃったな。」
「やっちゃったわね。」
「幼馴染でラブホテルって、興奮するけど、出る時、恭子の彼氏に見られないようにしないとだな。」
「大丈夫。彼、夏休みで帰省していないから。」
「大学生?」
「そう。」
だったら大丈夫だねと、結局、夏休みは恭子と20回くらいセックスして、最後、
「恭子、お前のおかげで楽しい夏休みだったよ。」
「私も。それじゃあ、元気でね。バイバイ。」
「お前もな。じゃあな。」
と言って別れた。
あれから20年以上過ぎた。
実はつい先月、電車の中で恭子を見かけたが、声はかけなかった。
ドア付近に立っていた女のうなじにホクロが二つあり、もしやと思ってさりげなく横顔を見たら、間違いなく恭子だった。
とてもみすぼらしい装いで、憂いに満ちた表情でスマホを見ていた。
スマホを持つ左手の薬指には、指輪は無かったから、独身なのか、バツイチなのか、そこからは、何とも言えない薄幸感が漂っていた。
幼馴染には会いたくないだろうと思って、そっとしておいた。
先週、古い友人にさりげなく恭子の事を訪ねたら、恭子は、20年前に亡くなっていた。
俺と過ごした夏休みの1年後、俺が大学3年の時だった。
目の前が真っ暗になっていった。
そう言えば、あの電車の女は幻だったのだろうか。
それとも恭子が俺に会いに・・・