俺は現在43才の普通の会社員です。
小学四年のとき、啓子という女の子が転校してきました。
ずっと関西のほうで生活してて、お父さんが実家を継ぐために引っ越してきたそうで、関西弁丸出しが面白くて、みんなとすぐ打ち解けてました。
特に俺達のグループと仲良くなり、俺や啓子を含めた男女六人は、よく一緒に遊んだり、誰かのうちに集まったりしてました。
一見髪の毛が長くて美少女系の啓子ですが、喋りは関西のお笑い系で、そのギャップが俺のをつかみ、好きになっていました。
グループで遊んでるときも、啓子ばかり意識してました。
小学校卒業をむかえ、六人仲良しグループはA中学二人と、B中学四人に別れ、俺はA、啓子はB中学と別れてしまい、物凄く残念でした。
しかしなんと進学した高校でまた啓子と再会、しかも同じクラス、相変わらずの黒く長い髪の毛、美しさに磨きがかかっていて、俺のは再燃しました。
知らない人ばかりのクラスに小学校のときの仲間がいる、当然俺達はよく話しをしたりしたので、さらに啓子への思いが強くなりました。
関西弁の綺麗な女の子ということで、男子から絶大な人気の啓子、上級生もわざわざ見にくるくらいでした。
小学校の仲間ということで、男子が俺のところに啓子のことを聞きにきたりしました。
このままでは啓子を取られるとの焦り、親しく話しができる俺、啓子も俺に少しは好意があるんじゃないか、だから告白すれば上手くいくんじゃないか、いや、あんな美人だから俺なんか無理か、葛藤と戦う日々を過ごしてました。
そんなある日、上級生が啓子に告白したとウワサが流れた。
俺は啓子にそれとなく聞いてみた。
付き合って欲しいと言われたが、断ったと言った。
どうして?と聞いたら、他に好きな人がいるからと答えた。
好きな人?啓子と仲がいい男子は一番は俺、もしかして俺か?
俺は告白しようって気持ちに一気に傾いた。
でも勇気、根性がない俺は、なかなか告白できなかった。
そのままズルズル高校生活もあと数ヶ月まできた。
啓子は何人かから、告白されたようだが、ことごとく断っていた。
間違いない、ヤッパリ俺だ、と思い、チャンスを狙った。
受験のための冬休み講習で登校すると、啓子もきていた。
帰り、どこか寄り道しないかと誘ったら、いいよ、絶好のチャンスがきた。
俺の誘いを断らない、ヤッパリ俺だと確信した。
ミスドにいっておしゃべり、楽しそうな啓子、よし!
続