(続編)
後には私の手扱きで射精してしまった男が座り混んでいた。不思議なことに男はブルブルと震えていた。歯がガチガチ音を立てそうな程、唇が震えていた。
それは、寒気を訴えているように見えた。
先生は男におしぼりを何本か渡し、女の股間を拭いてやるように命じていた。
男はおしぼりを受け取るとワナワナと未だに身体を震わせながら女の前に立った。
男は暫く女のことを見ていたが、おしぼりを放り投げ、女の尻に顔を埋めた。そしてピチャピチャと音を立て、丁寧に舐め始めた。
排泄で汚れた上に、3人の男たちの射精によって汚れた股間を…
私はその醜い光景に嘔吐しそうになった。
暫くして、先生が男の傍らに来た。パンツとズボンと靴を渡したのだった。
男は先生の指示に従うように身支度をした。
一方で、先生は放心状態の女を起こした。
そして、抱えていたバスローブを女に着せ、抱き抱えた。
「大丈夫か?」
先生は意外にも身支度を終えた男に声をかけた。
「はい…」
男は弱々しい声で応えた。
「奥さんを抱いてあげなさい」
先生はお姫様抱きで抱きかかえていた女を男に渡した。
(奥さん………!!!)
この女と男は夫婦だったのか…!!
「妻を…ありがとうございました」
男は先生に会釈をした。
「上の客室をとってあるから使うといい。」
先生は男の胸ポケットにカードのようなものを入れた。おそらく、部屋の鍵だろう。
「奥さんの身体を冷やさないように、大切にしてあげなさい」
先生は、男の肩をやさしく支えながら会場のドアを開けてやった。
あの二人が夫婦だったとは……
私は先程の醜い光景を思い出した。
男は丁寧に愛撫するように舐めていたではないか…
私は醜いと感じた自らの感性を恥じた。
あの光景はなんと美しい姿であったのか…
ああいう夫婦もいるのだ。人は何て愛を捧げられる生き物なのだろう…
それは、あの男のM性故の愛情表現を超えていたのだ。
私は涙が止まらなかった…
これだけ壮大な計画をし、完全なるサポーター、あの夫婦に対しては唯一無二のサポーター、これに終始徹した先生を心から尊敬した。
涙はいつまでも溢れていた。
人間の愛情、性愛とは深い官能の世界の中で、こうも美しく、強くなれるのだ……!!
人間は素晴らしい生き物だ!
泣いている私にバスローブを羽織ってくれた。
先生の微笑みがやさしかった。
完
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