こうなると女の方が潔い。
「もう終わりにしましょう、彼女の気持ちに答えてあげて」
躊躇う彼に、
「言ったでしょ、子供が出来たの。夫の子供、だからもう続けられないの」
ウソだった、お腹の子は多分彼の子供だ。
夏以来、夫が求めてくるようになり、私も後ろめたさから夫とのセックスが再開していた。
だから、夫の子ではないとは否定できないけど、やっぱり彼とじゃ中に出した回数が違う。
彼女の出現は、私にとってはある意味好都合だった。
「彼女に恥をかかせたらダメよ、本気で抱きなさい」
そう言って、私は彼の服を脱がせ始めた。
観念したように、彼も自分から服を脱ぎベットに入る。
彼女の方から、彼の首に腕をまわしキスをする。
良かった、彼女は初めてではないらしい。
初めての娘に、彼のモノは大きすぎるから。
この数ヶ月、私が仕込んだとおりに彼女を抱き始める彼、彼女から甘い吐息が漏れ始める。
それをじっと見ている私。
嫌がらせではなかった、別れるための私なりのけじめと儀式だった。
涙が止まらなかった。
この期に及んで、彼の事が本当に好きだったんだと気付かされる私。
彼女の中に彼のモノが入る、想像していた通りの反応、彼女の獣のような喘ぎ声が響く。
私が大人にした男が、今目の前で他の女を淫らに感じさせている。
悔しくて、悲しくて、でも彼と別れるために最後まで見届けると決めていた私。
彼の上で腰を振る彼女、もう私の存在なんか気にもせず彼とのセックスを楽しんでいる。
私の妊娠が頭にあったのだろう、いつも私の中に射精していたのに、彼女にはちゃんと外に射精した。
逝きまくって動けない彼女に、私が持っていたこの部屋の合鍵を渡す。
「彼の事、よろしくね。この鍵、私にはもう必要ないから」
そして数年後に、私はこの二人の結婚式に参列していた。
式の前日、彼女からサプライズを貰った。
彼を譲ったあの日と逆、今度は私が彼女の見てる前で彼に抱かれろというのです。
驚いたが、私も数年ぶりの彼とのセックスに興味が無かったわけではなかった。
何年ぶりかの彼とのセックス、キスだけで火がついてしまった。
彼のチンポが入ってきた瞬間、それだけで私はエクスタシーを感じた。
我慢出来なくなった彼女が参加してきた。
2人から責められ、おかしくなりそうだった。
AVみたいに2人で彼のチンポをしゃぶり、互いに彼とのセックスを堪能した。
彼女とのキスも久しぶりだった。
実は、彼女とは一回だけレズセックスした事がある、もちろん彼は知らない。
彼を男にしたのは私だからと、彼の悦ぶことを教えて欲しいと頼まれ、彼の好きなところを教えるために彼女とセックスした。
一戦が終わり、彼がシャワーを浴びに行ってる間、私と彼女はベッドで当時の事を思い出しながら、キスしたりイチャイチャしていた。
「綾乃さん、あの娘本当は彼の子供でしょ?だって、目元が彼にそっくりだし、旦那さんに全然似てないんだもん」
彼女にはバレていた。
私は、彼女の唇に人差し指を当て、首を横に振った。
彼女はそれだけで察してくれた、彼にも絶対に言わないだろう。
その時の子供は女の子だった。
本当は堕ろすつもりだったけど、その前に夫に妊娠がバレてしまった。
久しぶりの子供に大喜びする夫、私の浮気なんか微塵も疑っていないから、私も産むしかなくなってしまった。
一厘の望みをかけたが、生まれてきた子はやはり夫の子ではなかった。
夫とは血液型が合わないのだ。
そういう所は無頓着な夫だから、今だにバレてはいない。
自分の娘だと疑わない夫のため、私はその時が来るまで隠し通そうと思っています。
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