長く感じだけど恐らく5.6分程度過ぎた頃、
入り口付近から若い女の子達のキャッキャッキャとはしゃぎ声が聞こえ、マフラーをした3人の私服とジャージ姿の女子達。背格好は高校生と変わらないがおそらくジャージから推測するに地元のJCらしき集団が‥店内へ。
辺りを見回し席を決めかねてる様子。その時、山本とJC集団の中の1人、ジャージ姿に二つ結びの女の子が同時に"あっ"とハモる。
「瑠璃せんぱ~い」と駆け寄り、山本も「あれっ、紗奈?めっちゃ偶然じゃん」と驚きながらも声を弾ませる。後の2人も後ろから笑顔で続く。会話から皆、山本の中学の後輩らしく中学3年生。加えて内2人はソフトボール部の後輩らしい。
山本が中3の時の新入部員達で卒業後も懇意にしてる仲らしい。
紗奈と呼ばれた二つ結びの目の細いジャージ娘。(ソフトボール部)
大人しそうな前髪パッツンのメガネ娘七海ちゃん。
少し恰幅と肌艶血色の良い、髪い髪にキャップを被りジャージ姿のダンサースタイルのノリの良い瑞稀と呼ばれる娘。(ソフトボール部)
咄嗟にスウェットパンツと下着を履かなきゃ!瞬時に腰を少し浮かし上半身を折り曲げ不自然にしゃがまない様に左手でスウェットパンツを引き上げようとするといきなり強烈なGがかかりスウェットパンツごと床の方へ引き寄せられ"ゴツン"と顎がテーブルに衝突。
山本が上からスウェットパンツを下着ごと左脚で踏みつけ膝小僧どころか床まで完全に脱がされた状態に‥山本がボソッと「約束でしょ」とルールに厳しいスポ根な性格が暴走。
顎をさする僕にJC達が「えっ?大丈夫ですか??」
僕「うん、大丈夫。ごめんね、心配させちゃって。音の割には痛くないよ、てへへ」
松村「ユウタ、ジュースで、酔ってんの?瑠璃の後輩達なんだー。ドーナツめっちゃ買い過ぎたから一つずつ食べていきなよ。」
書きながら、瑞稀ちゃんはドーナツ3.4個食べてたなぁとふと思い出す。
お小遣いの少ないであろう中学生達は目を輝かせ「えっ良いんですか~、先輩!有り難う御座います」と礼儀正しく素直で可愛らしい。
松村が端に寄り瑞稀、七海の2人が座れるスペースを作って着席。もう1人のジャージ姿の後輩紗奈は僕と山本が少しずつずれて山本の隣に。
席をずらす時、僕と山本の席の延長線に立ってスペースが空くのを待っていた紗奈からは山本が壁になってるとはいえ確実に僕の状態(ワイシャツで隠れてはいるが下半身はトイレの便座に座った様な格好)が99えたはず。
後輩ちゃんの表情は怖くて見れない。
暖房の効いた店内で変な冷や汗が‥
そんな事は知らずに松村は気配り上手で話もうまい。JC達は目をキラキラさせて松村や山本の話に耳を傾ける。
僕も頑張って良い先輩を演じようと、会話に参加するも、後輩達と目が合うと確実にバレてると勝手に思い込み(普通に考えて山本の隣の娘には絶対バレてる)萎縮してしまう。
偶然、松村が携帯を取り出そうと、2人に席を空けるため床に置いた鞄をゴソゴソしゃがんで漁る、ピタッと動きが止まり確実に気づいた!
顔を上げ目を丸くし僕と山本を見る。少しニヤける。
自分は俯き、山本はどんな顔をしてたんだろう?とても見れなかった。
しかし、それを見た山本の隣の紗奈は口に手を当て塞いだ口から笑いが漏れた様な音を出したのを見聞きし、ほぼほぼ確証を得る。
山本がトイレへと席を立ち、立ち上がったついでにそれなら私もと紗奈、2人が離席。瞬時にスウェットを履き直しホッと息を吐く。松村が両手を、胸の中心から左右に広げ"セーフ"とニンマリ。
思いっきりOUTだよ‥松村に行っても仕方なく気持ちをフラットに戻そうと顔を水で洗いたくなり自分もトイレに行くと立ち上がる、松村も行くと立ち上がり歩きながら肘をツンツンと小突き「ドンマイ、可愛い娘に見られて興奮してんじゃないの」
女子トイレの入り口付近から楽しそうな笑い声が聞こえ、女子トイレから山本達2人が出てくる。
後輩紗奈の目線は確実に自分の下半身へ。あからさまにジロジロ見られ少し口角が上がった気がするが、気のせいかも‥
結構、無遠慮な娘なんだなぁと思ったのを思い出す。
他の2人もそうだけど皆、発育が良く背も山本より少し低いぐらいで、パッと見はJKと言われてもわからない。
松村は山本に何か言うでもなく、後輩紗奈を含め互いに表情だけで笑い合ったり体を寄せ合いシンパシーみたいに無邪気にキャッキャッと通じ合い、僕を一瞥しトイレへの方へ消えていき、山本達はフロアへ。
僕は冷たい水で顔を洗って落ち着きを取り戻し長い一日が終わる。
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