続きです。
いざ、受け取りに現像屋へ。
スタッフは、受付時メンバーそのまま。先に一人、中年の女性とおばちゃんスタッフが現像手続きしてました。
順番を待とうと後ろに立つと、奥にいたスタッフが、
「こちらどうぞ~。お写真できております」
と僕に呼び掛けながらカウンターの方へ。
受付してくれた方とは別の若い女性。最初に来た時、僕の方からはスタッフを全員確認していたが、その時はこのスタッフは店の奥で仕事していた。
なぜ、僕が現像受け取りに来た客だとわかったのだろうと思った。
引き換え券も出す前に、できておりますと言われた。もしかしたら、今初めて現像を出しに来た客かもしれないのに。
ちなみに、最初に受付したスタッフは、店の奥にいた。チラッと目があったが、受付の時の笑顔とは違い、睨みつける感じで数秒目があって、逸らされた。結構キツイ視線だったので、少し違和感があった。
声をかけてきたスタッフに引き換え券を渡す。
「お写真の確認をお願いいたします」
事務的な口調で、彼女は、写真を取り出して僕に向けた。
血の気がひいた。
重ねられた20~30枚の写真の一番上、目に写った表の1枚には、ローアングルで、股間から上を写した裸の男。
スケスケのナイロン生地のビキニパンツの上から、勃起した竿のだいたい真ん中あたりを、左手の親指と人差し指で掴んでいた上半身裸の男。
そして、顔は写らないようにアングルを気をつけていたはずが、バッチリ自分の顔が入り込んでいた。
指で挟んだ勃起した竿を、ニヤニヤと恍惚の表情で見下ろすその表情は、我ながらアブナイ奴に見えた。
「だ、大丈夫です!」
とか、慌てて言った気がする。
「大変恐れ入りますが、あまり過度な内容の現像物に関しては、こちらではご対応できかねる事もございますので、今後宜しくお願いします」
みたいな事を言われたと思う。
何しろ、恥ずかしくて動揺していたが、確かそんな感じの言い回しだった。
隣で受付していたおばさんが、そのスタッフの言葉でチラッとこちらを見た気がした。
確認の写真は目に入っていないかもだが、気まずい。そのおばさんの応対をしていたおばちゃんスタッフに、ふと目をやると、何とも蔑んだような視線でチラッと僕を見た。
逃げるように店を出た。
写していないつもりだったのに、実際には顔が写っていたから、スタッフは僕が受け取りに来た本人だとわかって、来店した僕に、出来てますと言ったんだとわかった。
あのおばちゃんスタッフも、多分写真を見たのだろう。恐らく受付の時のスタッフも。あの怒ったような、あるいは汚いものを見るような、嫌悪感に満ちた視線の意味がわかった。
帰ってから、全ての写真を見返すと、ビックリした。
何枚も顔が写った写真があったからだ。
自撮りは難しい。
数枚ピンぼけしたものもあったが、きちんと撮れたものは、本当に卑猥だった。
股間を接写した何枚かは、もはやチンコまんま。竿の浮き出た血管までわかる。
当初は、あくまで写った男は、自分だとはわからない形で(よくよく考えたら、じゃあ誰の写真だよ!って話だが)、単純に若いコに見せつけたいだけだったが、結果的に写った本人だと認識された事に、恥ずかしくてカーッとなった。でも、すぐにむしろ興奮してきた。
勿論、2度とその現像屋には行けないなと思いましたが。そんな昔の事を久々に思い出しました。
長々と稚拙な文章で失礼しました。
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