続きです。
ついにわたしの部屋のドアがノックされました。コンコン!
次の瞬間「おはようございまーす」の言葉と同時にガチャ!っとドアが開き
ました。一応おはようございますと言ってはいますが、中にまだ人がいると
は考えていなかったようです。その直後にわたしが寝ているのに気付いたよ
うですぐ「失礼しまーす」との言葉が。当然わたしは目を閉じたままで寝た
ふりを続行してるので、彼女の態度はまったくわかりませんでした。そして
数秒間沈黙の時間が・・・。その後さらに「おはようございまーす」を二回
言われたところで、寝ぼけたかんじでようやく眼を開けました。20代前半
の一番若いと思われる子でした。わたしが眼を開けたのを確認すると彼女は
ドアから顔だけを中に入れてわたしに話しかけました。
彼女「あのーただいま○○港に着岸したのですが、船内待機ご希望とかでは
なかったですよね?」
わたし(なんとなく寝ぼけた感じで)「あ、はい・・・」
彼女「もし御希望なら二時間ほど船内待機することも可能ですが・・・」
わたし(まだ横になったまま)「あ・・降ります・・・」
彼女「お車と一緒に乗られていますか?」
わたし「いえ。歩きです」
彼女「でしたら下船後連絡バスが待ってるのですが、ご利用されますか?」
わたし「いえ。港の近くに車があるので・・・」
こんなふうに親切にいろいろ話しかけてくれます。わたしはその間ずっと寝
ぼけたようなふりをしていて、体も起こさずに彼女と淡々と話をしていまし
た。彼女のほうもわたしの下半身のほうには目もくれず、ひたすらわたしの
顔だけをじっと見ながら話しかけてきます。気付いてないことはないはずな
ので、あえて気付いてないふりをしてくれてたのでしょう。彼女の顔とわた
しの下半身は1mくらいしか離れてないのですから・・・。
彼女は最後に「それではなるべく早く下船の準備をお願いしまーす」と言
い、ドアを閉めて何事もなかったように隣の部屋に行ってコンコン「おはよ
うございまーす」と確認を再開しました。
わたしは数分間で着替えを済ませ下船口に向かいました。もう一度顔を見て
「遅くなってすいませんでした」と話しかけたらどういう対応をするか見て
みたかったからです。船内の螺旋階段を降りて下船口に向かうのですが、そ
こで彼女が下の階から上がってきてちょうどすれちがう感じになりました。
わたしが「すいませんでしたあ」と言うと彼女は「いいえこちらこそ」とに
っこりしながら答えてくれました。本当のつわものならここで「お粗末なも
のを見せて・・・」とか言ってそちらのほうに話をふるのかもしれませんが
わたしにはできませんでした。
ちなみにすれちがうとき階下を見ると小学校高学年くらいの男の子が螺旋階
段の手すりの隙間から階段を上がる彼女のスカートの中を覗こうとしてまし
た(笑)。
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