服を整えてトイレを出たとき、私の頭には「早くこの場をやり過ごしたい」という思いしかありませんでした。
けれど、上司として最後まで視察を続けないわけにはいきません。
私は必死に平静を装い、担当スタッフや取引先と再び会話を始めます。
そのまま視察を続けていると、周囲も私の表情にも、何事もなかったかのような空気が漂います。
けれど内心では、あの光景が頭を離れず、ずっと落ち着かないのです。
先ほどまで、すべてを見られてしまったかもしれない――その事実が胸を締めつけます。
背後に人の気配を感じるたびに、お尻をぎゅっと引き締めてしまう自分がいて、
「さっきのあの姿、まだ覚えられているんじゃ…?」
そう考えるほど、心臓の鼓動が速くなるばかりでした。
私はあちこちでスタッフに声をかけ、進行状況を確認していましたが、どうしても男性陣の視線が気になります。
スカートの上からでも、さっきの“丸見え状態”を思い浮かべながら、
「この下にあるもの」を想像されているのではないか――そう思うと意識してしまうのです。
ふと後ろを振り返ったとき、何人かの男性が私のお尻を見ていた気がして、
「やっぱり見られてる…」
と恥ずかしさが込み上げました。
彼らは慌てて目をそらしましたが、どこか動揺している様子。
「さっきのあれを思い出して…興奮しているんだよね…?」
そんな考えがよぎった瞬間、恥ずかしさと妙なざわめきが同時に押し寄せ、息苦しくなるほどでした。
思えば、私は和式トイレで思いきりお尻を突き出すように座っていました。
だから、お尻の穴もあそこも――濡れたピンクのひだや、その奥の穴までも、すべて見えてしまったかもしれません。
普通なら絶対に誰にも見せたくない部分なのに…。
「男性陣は、今あの光景を頭に浮かべているんじゃ…?」
普段はバリバリ仕事をこなし、上司としての立場を意識しているはずなのに、
いまはその威厳なんて吹き飛んで、ただの恥ずかしい女にしか感じられません。
彼らが思い出しているのは…
上司のむっちりしたスカートの下にある、白いお尻がぱっくり開いている姿。
その真ん中には小さくすぼまった肛門があって、もしかすると周りの毛まで見えていたかもしれない。
その前には、私の一番恥ずかしい部分――毛むくじゃらの大きいほうのあそこが少し開いていて、
内側の小さいひだやクリトリス、おまんこの穴までもが…。
「お願いだから、忘れてほしいのに…」
最悪なのは、彼らが笑うわけでもなく、自然に振る舞っていることです。
そのほうが逆に、頭の中でこっそり楽しんでいるんだろうなと思ってしまい、想像が止まりません。
「そんなの嫌なのに…でも、どうしようもない…」
これからも毎日、上司として顔を合わせなければいけません。
そのたびに、スーツ姿の私を透かすようにあの光景を思い出されているのではないか…。
ようやくその日の仕事をすべて終えてホッとしたのも束の間、最後に挨拶に来たのはベテラン社員でした。
「今日は最高の日でしたよ」
と、まるで何かを含むような笑みを浮かべている。
「やっぱり…全部、見られちゃってたんだ…」
その一言で、胸がギュッと締めつけられます。
周りを見渡せば、他の人たちもどこかよそよそしい。
でも、彼らの視線が私の体の前や後ろ――さっきさらしてしまった部分に向いているような気がしてなりません。
「きゃっ…!」
思わず両手でお尻を覆ってしまいました。
その仕草に、自分でもドキリとします。
周囲は一瞬はっとした顔をして、すぐに何事もなかったかのように距離を取る。
――もう、この時点で悟りました。
「ああ、本当に全部見られてたし、みんなわかってるんだ…」
気づけば恥ずかしさは最高潮に達していて、言葉も出せないまま、その場を取り繕うしかありませんでした。
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