おかっぱくんだけは、私を介抱しようとしてくれていました。
「えと、あの、どうしよう」
「どうしたら・・・」
苦しそうに息をしているお姉さんに、
「だいじょうぶですか」
おどおど声をかけてきてくれています。
でも、一瞬だけ薄目を開けた私に見えていました。
両ひざ立ちになった私の胸に視線を落とした彼のお〇んちんが思いっきり反り返っています。
(ひいいん・・・)
(まじめっ子のくせに)
まさに0.1秒の一瞬でした。
頭の中で性悪なもうひとりの自分が・・・
その瞬間的な刹那に、
(オタクのくせに・・・オタク男)
勝手につくりあげた相手のイメージを一方的に膨らませています。
脳がフル回転していました。
彼からの問いかけには、
「だい、じょ・・・」
朦朧とうなずき返している『彼女』ですが、心の中は一瞬で『悪』になっています。
(オタクのくせに)
(私のおっぱい見るなんて)
つらそうに首をゆらつかせながら、
「はあ、はあ、はあ」
おぼろげにまぶたを開きました。
すぐわきにしゃがんでいるおかっぱくんと目が合います。
「きも・・ち、わる・・い・・」
立ち上がろうと片ひざ立ちになったところでぴたっと止まって、また眩暈に襲われるふりをしました。
傍らにしゃがんでいるおかっぱくんにつかまろうと両腕を伸ばします。
(キミのこと)
(利用していい?)
おかっぱくんが支えようとしてくれました。
緊張に表情をこわばらせながら、真正面で私の腕を受け止めてくれます。
キレイなお姉さんの顏が、彼の頬横をかすめていました。
そのまましなだれかかるように脱力して、
「ぅ、ぅぅ」
自分の体重を預けてしまう彼女・・・
「うわっ、あっ、だいじょ・・・」
しがみつかれたおかっぱくんのほうも地面にひざをついていました。
お互いに両ひざ立ちのまま、
『ぎゅっ』
正面から私の体重を受け止めてくれています。
偶然を装っていますから、もちろん5秒か10秒の短い出来事でした。
生身の肌の温かさが、全身にぴったり密着しています。
私も彼も、一糸まとわぬ全裸でした。
いつもひとりぼっちな私のからだを若い男が抱きしめてくれています。
(あああん、恥ずかしい。。。)
私自身、超どきどきでした。
短い時間とはいえ、素っ裸の状態で男の子に抱きしめてもらった私・・・
背徳感に心を震わせながら、
「はあ、はあ、はあ」
からだを離してもらいます。
※元投稿はこちら >>