凛とした顔つきのキレイなお姉さん・・・
あたりまえですが、お湯の中は全裸です。
(ひいいん、こっち見ないで)
(恥ずかしいよ。。。)
この状況でお風呂からあがるには、かなりの覚悟が必要でした。
ひとたびお湯から出ようものなら・・
下着をつけるまでの数十秒、どんなに急いでもその間ずっと彼らの視線を免れることはできません。
手で隠すのも限界がありました。
どんどん気持ちが追い詰められていきます。
またこっち見てる、
(あああ、やばい)
胃が痛い・・・
なんだか不思議な感覚でした。
なんの前触れもなく、ぷつっと感情が切り替わります。
本当にそんなつもりで訪ねてきた野湯ではなかったのですが・・・
別にいいか、旅行の最後だし。
(この状況なんだから)
(少しどきどきさせてもらおっかな)
冷静に考えれば、どうってことありませんでした。
もともと野湯なのですから、
(私にだって非はない)
お風呂ではだかなのはあたりまえのことです。
男といっしょになってしまったこのお姉さんの運が悪かっただけ・・・
(だいじょうぶ)
(まじめくんたちなのは間違いない)
このふたりに迷惑をかけるつもりはありませんでした。
私がひとりで勝手に恥をかくだけのことです。
同時に、過去のいろいろな記憶が一気に押し寄せてきていました。
のぼせたふり作戦なら・・・
本気でやろうと思えば今ならやれます。
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