こんばんは。恭子と申します。
IDを使うのをやめました。
トリップも複雑なものに変更しました。
なかなか取得できずにいた有給休暇を使って、温泉旅行(場所は内緒)に行ってきました。
時系列のままに淡々と書き連ねていきます。
初めにお断りしておきますけど、大した内容ではありません。
過激な体験談をお好みの方は、読むのを控えていただいたほうがいいと思います。
一気に書くのは大変なので、書いたら続きを入れていくスタイルを取ります。
記憶が消えてしまわないうちになるべく頑張ります。
最後まで全部書くと、とても長くなる気がしています。
だから読んでいる人が少ないなあと思えば、途中でもやめるかもしれません。
そのときはごめんなさい。
カーナビの音声案内が、目的地に近づいていることを告げています。
駐車場が見えてきました。
思っていたよりも車があって、ちょっと驚かされます。
私は、けっこう名の知れた某温泉郷に来ていました。
(着いた)
天気は快晴でした。
車を駐めて、ここからはウォーキングです。
どの順番で温泉を巡るか悩みました。
ハイキングのような感覚で、山道をとぼとぼ歩いていきます。
(こんなに山の中なのに)
(そこそこ人がいるんだな)
私は、根っからの温泉好きです。
もともと、お風呂にのんびりつかることが大好きなのです。
その私からすれば・・・
昔から一度は行ってみたいと憧れていた有名温泉が、実はさっき運転中の道すがらにありました。
でも、あえてそこをパスしてこの地まで車で乗りつけてきたところです。
(久々の温泉旅行なのに)
(人が多いのはイヤだ)
あの有名温泉はきっと混雑しているに違いないと見越してのスルー判断でした。
それなのに・・・
(こっちも)
(わりと人がいる)
はるばるやって来た観光客として、純粋に温泉を楽しみたいという気持ちがあります。
そして、それとは別に・・・
心の中では、もうひとつの『やましい』願望がありました。
今日訪ねて来たこの温泉郷のいくつかには、混浴のお風呂もあるのです。
(素知らぬ顔のまま)
(心の中でどきどきしたい)
1つ目の温泉に着きました。
日帰り入浴の料金を払って、お風呂場に行きます。
余談ですが、ここは本当に素晴らしい温泉宿でした。
いろいろと気遣いが行き届いているのが伝わってきて、清潔感もあり・・・
いつの日かまた来ることがあったら、そのときはぜひ泊ってみたいと思うほどです。
赤いのれんをくぐって、女湯の脱衣場に入りました。
全裸になって、バスタオルを持ちます。
とりあえず女湯の露天風呂でお湯につかりました。
お湯の熱さに身を沈めて、ここまでの長旅の疲れを癒します。
(気持ちいい。。。)
それなりに人はいました。
でも、さっきの駐車場での車の数を考えれば思っていたほどではありません。
(ああ、いい気持ち)
(最高・・・)
やがて、額にじんわり汗がにじんできます。
いいお湯でした。
(やっぱり温泉って)
(最高に気持ちいい)
・・・・どうする?
・・行ってみる?
(よし、行っちゃうか)
お湯から出ました。
女湯の奥からさらにずっと通路を進むと、別の露天風呂に出ることができます。
その露天風呂が混浴でした。
バスタオルをからだに巻きます。
最初から調べてあったことでした。
ここの混浴は、バスタオルを巻いたままでの入浴が可能なのです。
(ふうう)
(緊張してきた)
私は、以前にも地方の混浴温泉(そこも場所は内緒)を訪れた経験があります。
あのときのプレッシャーは、尋常ではありませんでした。
女ひとりで混浴風呂に入るのは・・・
内気な性格の私にとっては、とてつもなくハードルが高いことなのです。
(でも、ここなら)
そのときのことを思えば、だいぶん気が楽でした。
あくまでも、からだにタオルを巻いたままでの男女混浴だからです。
いくつかの戸を抜けていました。
通路をずっと歩いていきます。
(ここだ)
混浴露天に出る直前で、もういちどバスタオルをきちんと巻き直しました。
異様に胸がどきどきしてきます。
きっと男性もいるはずでした。
あたりまえですが、タオルの中は身ひとつです。
(だいじょうぶ)
(ルールを守ってお風呂に入るだけ)
わかっていました。
30代の私ですが、これでも外見の容姿にだけはそれなりに自信を持っています。
しかも、連れの友達など誰もいないひとりぼっちでした。
きっと居合わせた男性の目を引くだろうことは、想像に難くありません。
(だいじょうぶ)
(気持ちを強く持って)
そして、私は露天に出ました。
タオルOKですから女性でも比較的ハードルの低い混浴のはずなのに・・・
見事なまでに、
(ひっ)
そこにいたのは全員が『男』・・・4・・5・・6・・
10人近くいます。
現れた私のことを、一斉に男性たちが見ていました。
年齢層は幅広いですが、みな私より年上のおじさまたちなのは間違いありません。
思わず足がすくみそうになります。
(混浴って言っても)
(女なんて、ぜんぜんいない)
木製の湯船が2つ。
大サイズと小サイズという感じで並んでいます。
すぐ目の前が少し谷のようになっているのですが、段々のような箇所にブナ(?)の大樹があって目を引きました。
天気にも恵まれて、素晴らしい開放感です。
(どきどきどき)
手前の『小サイズ』の湯船に足を向けました。
こちらの湯船は、ひさしのような屋根が張り出したその下にあります。
高齢の男性が2人入っていました。
「こんにちは」
からだにバスタオルを巻いたまま・・・
私も、
「こんにちは」
いっしょにお湯につかります。
いやでも注目されているのを感じました。
バスタオルを巻いているとはいえ、今いる女は私ひとりだけです。
でも、平和そのものでした。
みんな常識的というか・・・
露骨にじろじろ視線を向けてくるような人はいません。
「おひとり?」
「はい」
「温泉巡りをしてるんです」
ふたりが話しかけてきました。
特に深い意味などない、気さくな感じの会話です。
「へえー」
「どちらから?」
「○○から・・・」
「あちこち、車でまわってるんです」
ふたりは、宿泊客とのことでした。
到着したときからここの宿のことに興味がわいていたので、私のほうからもいろいろ尋ねてみます。
「お部屋はどんな感じですか?」
「まあ普通かな」
「悪くないよ」
初対面なのに、ごく自然に会話が繋がっていきました。
「お食事は、どんな感じですか?」
「山のものがメインとか?」
会話をしているのは私たちだけです。
向こうの大きな湯船では、誰ひとりおしゃべりしている人がいません。
風景的に、だいたい『大樹のある谷のほう』を向いている人が多いのですが・・・
誰もが、ときおりこっちをチラチラ見ていました。
聞き耳を立てるまでもなく、私たちの会話はそこにいるみんなに筒抜けです。
「えー、やだあ」
「ちがいますよー」
このシチュエーションにどきどきしていました。
目の前のふたりの関心が、私自身の個人的なことへと移ってきています。
「いやいや、そんなことないです」
「いないから一人旅をしてるんですよー」
「でもよかった」
「こうして温泉に来るの、久しぶりなんです」
そして、
「ざば」
お湯からあがりました。
(どきどきどき)
(どきどきどき)
もうひとつの大きいほうの湯船に歩み寄りました。
長方形の木の湯船に、男性が6~7人もいます。
そのほとんどが谷のほうを向く感じで、湯船の同じ側のふちに並んで腰かけていました。
誰も言葉を発しませんが、明らかに全員が私の存在を意識しています。
(どきどきどき)
(どきどきどき)
白いバスタオルを巻いたまま、無言でお湯に入りました。
・・・が、
(うわ、熱っちちち)
意外と高めの湯温にびっくりです。
こちらの湯船は、濃い黄土色のにごり湯でした。
(ふうう、熱ちぃ)
どきどきと、恥じらいの気持ちでいっぱいです。
露天のお風呂を満喫しているかのように、お澄まし顔をしてみせていますが・・・
周りは男だらけでした。
(そんなに注目しないで)
(緊張しちゃうよ)
決して、自意識過剰なんかではありません。
全員が全員、バスタオル姿の私を目で追い続けているのがはっきりわかる状況です。
(いやあん)
(恥ずかしすぎる)
内心で被虐的な興奮を覚えていました。
まぎれもなく、この場の今の『主役』は私です。
この高揚感は、
(ああ・・・馬鹿・・・)
何物にも代えがたい非日常の興奮そのものでした。
(ねえ、おじさまたち)
(私のことが気になっちゃう?)
皆、マナー(?)をわきまえています。
あからさまにじろじろ凝視してくるような人はいません。
でも、感じ取っていました。
(私のこと)
(キレイな子だなあって思ってるでしょ?)
お上品な表情をつくったまま、
「ざばっ」
お湯から立ち上がって・・・
私が巻いているのは、生地の薄いバスタオルでした。
隠れているのは、胸の上から股下10cmぐらいまでです。
お湯を吸って重くなっていました。
からだにぴったり張り付いて、細身のボディラインがまるわかりです。
(ひいん)
(恥ずかしい)
湯船の中を歩いていきました。
谷にいちばん近い、まさにみんなが目を向けている側のほうへとです。
歩きながら、
「ざぶっ、ざぶっ」
タオルがずり落ちないよう両手で引っ張り上げました。
無自覚を装って・・・
お尻の下がぎりぎりになるぐらい『わざと』位置を高くします。
(あああ、きわどい・・・)
(お尻が出ちゃいそう)
棒立ちのまま、向こうの大樹を眺めるふりをしました。
自分のわずか数メートル後ろには、男性たちが並ぶように腰かけています。
どきどきしていました。
だって・・・
いまにもお尻が見えそうなこんな格好です。
(ああん、私)
(恥ずかしいよ)
心の中で、
(馬鹿・・だめ・・・)
理性がどこかに追いやられていきました。
かなりの躊躇いがありますが、わきあがるよこしまな気持ちを抑えきれません。
(だめえ、だめえ)
目の前の谷を見下ろそうと・・・
立ったまま、自然な感じで目の前の湯船のふちに両手をつく私・・・
(あああん)
偶然を装っていました。
前かがみになったことで、わずかに寸足らずになったバスタオル・・・
この子のお尻が、
(ひいいん)
微妙にタオルの下からはみ出してしまっています。
(恥ずかしいいぃ)
私は痩せていて、もともとお尻にボリュームがありません。
まして、両手を前についています。
見えているはずでした。
はみ出した下尻の真ん中に、慎ましくも『こんにちは』している股間の割れ目が。
そして、そのことに自分でまったく気づいていない彼女・・・
(ひいん、ひいいん。。。)
後ろの皆さんに見物させてあげました。
ずらりと居並ぶおじさまたちの前で、タオルからはみ出した下尻が左右に開きっぱなしの彼女です。
あろうことか・・・
こんなにも見目麗しい女が、絵にかいたような『赤っ恥』でした。
かわいそうに、まだ本人はわかっていません。
(見えちゃってて)
(かわいそう)
「ざぼっ」
再びお湯につかりました。
くるっと反転する感じで、おじさまたちに向き合います。
(どきどきどき)
楚々とした表情で、自然体を装っていました。
そこにいるおじさんたちの誰もが、素知らぬ顔をしてくれています。
(見たくせに)
もうだめ・・・
みんなの視線が痛い・・・
(どきどきどき)
恥ずかしすぎて、とてもその場にいられませんでした。
それでも、
「ふうーーー」
お上品そうにくつろぎの表情を浮かべてみせている『私』です。
(ばくばくばく)
(ばくばくばく)
・・・見たんでしょ?
(私のあそこ)
あなたも・・・あなたも・・・
(もうだめ)
(恥ずかしすぎる)
立ち上がって、
「ざぶっ、ざぶっ・・・」
お湯の中を、出口に向かって歩いていきます。
(ううう、恥ずかしいよ)
「ざぱ」
湯船から出ました。
最後にもういちど、何食わぬ顔をみんなのほうに向けて景色を一望します。
そして・・・
そのまま『すっ』と通路へと姿を消してみせました。
(ばくばくばく)
(ばくばくばく)
ほっと安堵して、その場で腰が砕けそうになります。
(みんな、のんびり温泉を満喫してたのに)
ああ、私・・・
(あんなことして)
皆さんに迷惑をかけたのかもしれない・・・
ごめんなさい・・・
(本当にごめんなさい)
そんな後ろめたい気持ちでいっぱいでした。
続く・・・
※元投稿はこちら >>