「こんにちは」
私達が近づくと、目を逸らしたから、わざと正面に回って、前屈みになってみた。
「お兄さん達は地元?」
「いや、ボクたちは、ゼミで、」
「大学生なんだ」
「どこ大?」
3人がかりで質問責めしながら、私達は距離を詰めて行った。
「部活とかやってるの?」
「いや、ボクたちはサークルの仲間で、今日は、」
「オンナをウォッチしてるんでしょ?」
「バレバレだよ」(笑)
「マジで?」
「多分ね」(笑)
「この子なら何点つける?」
「…」
「黙っちゃった」(笑)
何も言わなくなったけど、彼らは私達を見ていた。
「ねぇ、この子なんだけど、アナタの事を気に入ったみたいなんだけど、遊んでくれない?」
って言ったら、3人は顔を見合わせた、
「なに?男同士で見つめあって」
「もしかしてホモ?」(笑)
って言ったら、
「違いますよ」
とキレ気味に怒鳴った。
「どうせドーテーなんでしょ?」
って畳み掛けたら、不機嫌そうな顔でイジケた(笑)
「じゃあ、巧く口説けたら、お姉さん達が、卒業させてあげようか?」(笑)
と冗談で言ったら、
「マジッすか?」
と3人は声を揃えて目を輝かせた。
(図星かよ)
と思ったけど、見た目はソコソコだったから、ドーテー卒業試験を受験させてあげる事にした。
陽射しが焼けるように熱いビーチで、レースは始まった。
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