入社二年目の頃、初めて地方へ出張した。
男の先輩と一緒に、お客様との大事な商談を任されていた私は、かなり緊張していた。
出発前に女子の先輩から「女を武器にする」ように言われて、仕方なく勝負下着の上に、短いタイトスカートのスーツという格好で出掛けたら、移動中も一緒に来た先輩に、ジロジロ見られた。
到着してから、ホテルに荷物を預けてお客様の会社へ行って、先輩がプレゼンしている間、私は隣で資料説明の手伝いをしていた。
胸元をアピールする為に、ブラウスのボタンを2つ外して、前屈みになったりしていた。
入社一年目から、女子の先輩から教わった通りに、やってみたら好感触で、企画も話が進んだ。
夜は、こちらが予約したお店で、私がお客様の隣で接待した。
「君は何年目?」
「彼氏とかいるの?」
とか、月並みなセクハラトークも、お仕事だから「仕方がない」と割りきって、笑顔で話を盛り上げた。
酔っ払ったお客様が、イヤらしい手つきで、私の太ももやお尻を触っても、先輩は気がつかないフリをしていたから、私も気にしてないフリをした。
(ここで私が怒ったら、せっかくの商談も破談になる)
と思って、仕方なく我慢していた。
上機嫌のお客様がタクシーで帰るのをお見送りして、私達は歩いてホテルに戻った。
部屋でシャワーを浴びて、バスローブ姿で、報告書を作成していると、酔っ払った先輩が部屋に来た。
相手は既婚者だし、バスローブの下は、何も着けていなかったので、中に入れるのを断ったら、廊下で騒ぎだしたので、私は仕方なく扉を開けた。
酒臭い息を吐きながら、いきなり抱きついてきた先輩は、扉が閉まる前に、私の着ていたバスローブを剥ぎ取り、床に押し倒した。
「やめて下さい、やめて、」
と抵抗してたら、酔っ払った彼のアレが暴発して、私の身体を汚した。
「ごめん、俺は、」
と、正気に戻った彼は部屋を出ていった。
未遂に終わったとは言え、レイプされそうになった私は、ドキドキしていた。
先輩に汚された身体をシャワーで浴びながら、今後の事を色々と考えていた。
ベッドに入り、
「今夜は眠れないかも?」
と考えてたら、いつの間にか寝ていた。
朝になり目覚めた私は、昨夜の事が(夢だったのかも?)と思って、身支度を整えて、先輩の部屋へ行った。
部屋の扉を開けた先輩は、ヒゲも剃らずに、髪はボサボサで、明らかに(眠れなかった)らしい。
「先輩、列車の時間があるんだから、早く支度してください」
と言ったら、突然床に手をついて、大きな声で
「ごめんなさい」
と言って、私に土下座した。
「昨夜は酔ってしまって、」
と、言い訳がましい言葉で、謝罪と反省を口にするので、プライベートでやってたSMプレイを、しているみたいだった(笑)
せっかく、大口の取引先を獲得したし、私の出世を考えたら、ここで騒いだりしても、何の得にもならないし、先輩に「お仕置き」なんてしたら、職場で気まずくなるので、二人だけの秘密にする事にした。
昨年、私が20代で初めて女性係長になれたのも、上司になった先輩のおかげ。
いや、私が露出したおかげかな?(笑)
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