とても長くなると思いますので、区切りのいいところまで書いたらその都度このレス内に続きを入れていくかたちを取ります。
ただ、昔とは違って・・・そういう長文の体験談を投稿しても、まともに読んでくれる人がはたしてどれぐらいいるものなのか、今の私には正直まったく見当がついていません。
割に合わないなあと感じたら、途中でも黙って筆を折るつもりです。
そのときはごめんなさい。
それから、私は自分で自分を美人だと思っています。
そういうことを書けば自画自賛だと批判されるのはわかっていますし、もちろん普段の生活の中でもそんなことを自ら口にすることは決してありません。
でもこれは体験談ですから、そういう正直な自分の心のうちもありのままに書いていくつもりです。
ではでは。
某地方へと、ひとりで温泉めぐりの旅行をしてきました。
もともと私は大のお風呂好きなので、もはやこれも趣味のひとつのようなものです。
こういうサイトに投稿しているぐらいですから信じてもらえないかもしれませんが・・・
決してやましい目的で旅行してくるわけではありません。
純粋に温泉でのんびりするのが私は好きなのです。
2泊3日の行程でした。
場所がわかるようなことは、あえて書きません。
飛行機を降りてからは、自分でレンタカーを運転しての温泉地めぐりでした。
1日目から順調に2か所の温泉地に立ち寄って・・・
旅を満喫していた私です。
ビジネスホテルに宿泊しました。
翌朝、早起きして2日目の始まりです。
日の出より前にチェックアウトした私は、2時間ほどかけて最初の目的地に向かっていました。
景色は完全に山の中です。
(明るくなってきた・・・)
爽やかな秋晴れの一日を予感させる夜明けになっていました。
目指していた地点に到着します。
野原のような駐車スペースに車をとめました。
そこからはさらに数十分、徒歩で進んでいかなければなりません。
(空気が澄んでる)
誰もいませんでした。
トレッキング気分で、とぼとぼ歩いていきます。
どきどきしました。
だって、向かっているそこは・・・
この旅で唯一の、野湯だったからです。
整備された温泉施設とは違いますから男女の別など望めませんでした。
事実上の混浴です。
(どきどきどき)
正直、混浴は望んでいませんでした。
冒頭にも書いたとおり、よこしまな気持ちなどまったくない旅だったからです。
でも、そこの野湯には入ってみたい・・・
そのジレンマの結果が、こんなに早朝の訪問になった理由でした。
それでも、
(もし人がいたらどうしよう)
せっかく苦労してここまで訪ねてきたのに・・・
人がいたら、回れ右して帰る?
(はるばる来たのに)
(それはあまりにも悔しすぎる)
でも、
(やっぱり)
混浴になるのはちょっときつい・・・
不安な気持ちを抱えたまま、
(どきどきどき)
反面それが非日常感と相まって、どこかわくわくしてしまうのも事実です。
なだらかな山道を歩き続けました。
やがて、目的地にしていた野湯へとつながるひらけた川の場所が近づいてきます。
(あれだ)
到着しました。
小さな川のすぐ間際です。
積石のような輪囲いで、川の流れが堰き止められているところがありました。
うっすらと湯気が出ています。
(よしっ、大丈夫)
(誰もいない)
こんなにもあけすけな感じの場所で、本当にいいんだろうかって気分でした。
あまりの心もとなさに、
(うわあ、まる見えだ)
誰もいないとわかっていても、ちょっとひざが震えます。
でも、間違いなく無人でした。
(ついてる)
(早く来た甲斐があった)
湯面を覆うように大量の落ち葉が浮いています。
そばに置いてあった網を使って、お湯の表面からすくい取りました。
2度3度と繰り返してあらかたきれいにします。
(どきどきどき)
今のうちでした。
脱衣場なんてありません。
完全に野湯でした。
周りを気にしつつも、素早くはだかになります。
脱いだ服はナップザックとともに、ひとまとめにして地面に置きました。
(どきどきどき)
女の私が、こんなところで正真正銘素っ裸です。
朝方のひんやりした空気に触れたまま、乳首が痛いほど突起していました。
おそるおそるお湯の中に入ります。
「じゃぼっ」
(ふうーーー)
意外にも、お湯は思っていたより熱めでした。
ここまでけっこう歩いてきたこともあって、格別の気持ちよさです。
ただし、あまり深さがありませんでした。
せいぜい胸までお湯がくるかどうかといったところです。
かなりからだを傾けないと肩まで沈めることはできません。
(気持ちいいー、最高ー)
どんな景色なのかを具体的に書くのはあえて控えますが、なかなかのワイルドな見晴らしでした。
お湯につかったまま、
(温泉、最高。。。)
強張った関節を伸ばします。
しばらくそんな感じでくつろいでいました。
(そうだ)
せっかくだから、
「ざばっ」
お湯から上がってナップザックを開けます。
コンパクトデジカメを取り出しました。
人がいるときだったら完全にマナー違反だとは思いますが・・・
どうせ誰もいませんから、お風呂の全景を写真に撮ります。
自分だけの旅の記念でした。
「ぴぴっ・・・ぴぴっ」
「ざぼん」
またお湯につかります。
そうこうしているうちに、少しのぼせてきました。
この後ももうひとつ別の温泉地を訪ねる予定なので、あまり疲れるわけにはいきません。
そろそろ行こうかなと思った矢先、
(あっ)
こっちに来る、ひとりの人の姿が目に入ってきました。
(うわ、まじか)
(男だ)
一瞬にしてからだが硬直してしまう私です。
反射的に両手で胸をおさえていました。
肩までつかるためにだらしなく寝そべり加減になっていた姿勢を戻します。
どきどきどき、
(やばい、やばい)
どきどきどき・・・
この野湯を訪ねてきたと思われる、50過ぎぐらい(?)の男性でした。
お湯の中にいた私に驚いて、目を疑わんばかりの表情をしています。
幸いにも紳士的な人でした。
目が合ってしまった瞬間、軽く会釈だけして・・・
その後は、お互いに相手の存在を無視するかのような空気感になっています。
でも、それはあくまでも表向きでした。
どきどきどき、
(恥ずかしいよ)
どうしよう・・・
意識せずになどいられるはずがありません。
私は、遠くの景色に目をやっているふりをしていました。
服を脱いでいるそのおじさん・・・
パンツを下ろすと、お〇んちんがぼろりんとまる見えになります。
そして、
「じゃばっ」
お湯に入ってきました。
(どきどきどき)
胸を手でおさえたまま、無言でうつむいている私です。
気まずいなんてものではありませんでした。
見知らぬ男性とふたりっきり・・・
お湯に入っているとはいえ、どちらも真っ裸です。
(どうしよう)
(出るに出られないよ)
お互いがお互いに平静を装ったまま・・・
おじさんも明らかに私のことを意識しているのが伝わってきていました。
それはそうでしょう。
80歳のおばあちゃんと混浴になっているのとはわけが違います。
同じお湯にいるのは、自分よりはるかに年下の女でした。
それも、一見してファッションモデルのように容姿端麗な『彼女』です。
(どきどきどき)
いつまでもこうはしていられない・・・
行くしかない・・・出るしかない・・・
早くあがるに越したことはありませんでした。
時間が経てば経つほど余計に出づらくなるのは目に見えています。
(なるべく平然とした様子で)
(そっけなく、さっさと)
なんでもないような素振りを貫き通すしかありませんでした。
だってここは、
(野湯なんだから)
恥ずかしいけど何もやましいことなどないのです。
どきどきどき・・・
(あっち向いてて)
(こっち見ないで)
えーい、あがれ・・・
「ざばっ」
お湯の中から立ち上がりました。
積石のいちばん低いところをまたいで湯だまりから出ます。
(ひいいいん)
すっぽんぽんの自分が恥ずかしすぎて、思わず両手で胸と股をおさえていました。
平然を貫くはずだったのに・・・
そのタイミングでおじさんと目が合ってしまって、
(嫌あああああ)
内心たじろいでしまいます。
だからといって、またお湯に戻るわけにもいきませんでした。
本当はひざがガクガクになっている自分の気持ちを奮い立たせて・・・
はだかのまましずしずと荷物のもとに歩み寄ります。
(ひいいいい)
さっきおじさんのお〇んちんが見えてしまったのと、今度はまったく逆の立場でした。
自分のナップザックのところで、湯だまりに背を向けて立っている『彼女』・・・
ちょうどおじさんの前、
(嫌ああ、イヤあああ)
たったの3~4メートルしか離れていないこの近さです。
そう思った瞬間、私の中でタガが外れていました。
(あああ、私は・・・)
(悪くない)
あの年齢ですから、きっと結婚している男性でしょう。
ねえ、おじさん・・・
(奥さん以外の女のはだか)
(最後に見たのはいつ?)
ザックの中からタオルを出しました。
すっぽんぽんの後ろ姿を向けたまま、ささっと簡単にからだを拭きます。
(恥ずかしいよう)
(あああ、見ないでえ)
脚を拭こうと前屈みになった瞬間・・・
細身のお尻が思いっきり左右に開いて・・・
(おじさん、ほら、ほら)
(この子のあそこが見えてる!)
滅多に見られないよ・・・
見知らぬ女性のこんな格好・・・
(ひいん、見ないで)
(見ないでえ)
ささっと脚を拭き終えると同時に、パンツをはいていました。
タオルを手に取ったまま振り返ります。
(しかもこんなに可愛い子)
(モデルみたいにキレイな女)
それまでの沈黙を破って初めて声を発したのは・・・
まだブラをつけていない私のほうでした。
「〇〇温泉って」
「ここから車でどれくらいかわかりますか?」
「あー、いちど〇〇〇に戻ってから」
「そこから1時間ぐらいかな」
私の胸はあまり大きくありません。
いわゆる『貧乳』というやつです。
紳士的に平然と振る舞っているおじさんですが、その目線は正直でした。
それこそ、
(嫌ああ、嫌ああ)
舐めるような目で私の貧乳を凝視しています。
じろじろ見ている男の前で、そのコンプレックスのおっぱいを出したまま・・・
屈辱感でいっぱいでした。
内心、あまりの羞恥に顔から火を噴きそうになっている私です。
(そんなに見ないで)
(恥ずかしいよ。。。)
平然とブラをつけながら、
「それほど遠くないですね、ありがとうございます」
なんでもない素振りで微笑みを返す彼女・・・
そんな堂々とした非日常の自分に、本当は興奮していました。
(あああん、恥ずかしすぎる)
(もう無理・・・)
服を着て身なりを整えます。
ナップザックを背負いました。
早く行かないと、演技にぼろが出てしまいそうです。
「おさきに」
最後の一瞬まで胸のどきどきがとまりませんでした。
(続く)
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