あの自販機のある道は、何年も汚らわしい自分を蔑みながら、ただ横目に通り過ぎていた
いったい、あの老夫婦はどこへ行ってしまったのか
この長い年月の中、一度でも立ち寄っていたら、もしかしたら、老夫婦がどうなったのかも把握できたかも知れないと、若干の後悔もあった
昨年のある日のこと
その日はものすごい強風で、普通ならスカートを履いて出かけることを躊躇するだろう
私は、その日は何かやらかしそうな自分に朝起きた時に既に気が付いていた
起きてすぐに、スカートに着替えた
変態の勘で、その日その日のテンションがあるんです
今日は、何かできそうという…
思い立ったが吉日です
でも、普通じゃおもしろくないから、あえて長めのスカートにした
自宅からしばらく車で走ると、あのカーブに差しかかった
いつものように、蔑んだ視線を送ると、前月まであったラーメン屋さんがなくなっていた
やっぱり気になる
いつか、あの時の汚らわしい自分に上書きするように、いやらしいことをここでしたかったんだと思う
ラーメン屋さんがないということは、あの自販機目当てに来る人もそんなにはいないだろう
そうだ、今日はここで何かしよう
そんなことを思いながら、朝は通り過ぎた
用事を済ませるために着いた施設でも、あの自販機のある場所が気になって仕方ない
今日は、風がやたら強い
自販機前のスペースで、何ができるかニヤニヤと考えながら用事を済ませた
帰り、駐車場で強風の中、捲れそうでなかなか捲れないスカートに、余計ドキドキした
こんな駐車場で、スカートが捲れる女を誰かに見られたら笑われるに違いない
だけどそれを期待する私
それでも捲れないスカートに、自分でも笑ってしまった
変態的なことをしたくても現実できない情けない自分にも興奮する
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