ビーチ滞在組は、私も含めて5人だけ。
白人の年配夫婦は、ふたりで島の中央部へと散策に行くようでした。
残っているのは、私と・・・
さっきの『□□人』の男の子たちのうちの2人です。
彼らも、私たちと同様に2組に分かれたようでした。
リーダー君ともう1人は、最初からスキューバ組だったようです。
現地ガイドさんが小屋に1人残って、私たちのお世話役をしてくれていました。
その人に、シュノーケリングの道具を貸してもらいます。
「thank you」
彼らも同様にしていました。
奇しくもアジア人3人だったので、なんとなく同じグループに思われたみたいです。
ガイドさんが、ビーチに立っているパラソルのあたりを指してくれました。
「that is recommended」
「thanks」
(べつにいっしょじゃないんだけど。。。)
彼ら2人より、女ひとりの私のほうがよっぽど堂々としています。
砂浜を歩いていきました。
パラソルとサンベッドが並んでいるところまで200mぐらいでしょうか。
眩しいほどの陽射しでした。
でも、それほどには暑く感じません。
心地のよい海風が、全身を包んでくれています。
パラソルの下にトートバッグを置きました。
ノッポのほうの男の子に、
「May I ?」
初めて声をかけられます。
隣のパラソルを使っていいかと聞かれていました。
パラソルは2つ、サンベッドは4つです。
断る理由はありませんでした。
「sure」
ずんぐりしたもうひとりの子といっしょに、彼らも荷物を置いています。
こんなにも綺麗なビーチなのに、人の姿は数えるほどしかありません。
いちばん近くに見える人影ですら・・・
はるか向こうにある、別のパラソルのあたりでした。
(まるで、貸し切り同然だ)
服を脱ぎます。
あらかじめ、中にはビキニの水着をつけてきていました。
ゴーグルに付いた砂を払います。
彼らも同じように水着姿になっていました。
シュノーケリングは初めてなのでしょうか。
「○○○○・・・」
「○○○、○○・・・」
私のほうをチラチラ気にしながら、すべて見よう見まねという感じです。
さすがに冷たくできなくて、
「just like this」
私から声をかけてあげました。
ジェスチャー混じりで、フィンの付け方を教えてあげます。
「thank you」
ふたりとも嬉しそうでした。
日本人のことを普段どう思っているのかは知りませんが・・・
にこにこと説明してあげると、それだけで喜んでいるのがわかります。
ゴーグルマスクとシュノーケルを付けました。
もたもたしている彼らを置いて、私は海に入ります。
浅い部分は、ほんの少しだけでした。
意外とすぐに、海底が深くなっていきます。
信じられないほどの美しさでした。
(すごい)
海面を漂いながら、水中を見下ろします。
そもそも、私のつたない文章力で伝えきれるものでもありませんが・・・
ものすごく綺麗な海でした。
何十mも先まで見通せるぐらいに透きとおっていて・・・
ありえないぐらいの数の魚が、色とりどりに群れています。
本当に感動ものでした。
ただのシュノーケリングなのに・・・
こんなにも素晴らしい光景を目の当たりにしている私がいます。
(きっと、いまごろ)
ボンベを背負って潜るA子とB子は、もっと貴重な体験をしていることでしょう。
(日本じゃ、ありえない)
(こんなに綺麗な海。。。)
まるで、夢を見ているような感覚でした。
(ああ。。。)
(本当に、キレイ。。。)
ネオンカラーの魚の群れを、ずっと目で追いながら・・・
このまま、時の経つのを忘れてしまいそうです。
頭を空っぽにして、海の中を眺めていました。
どれぐらいの時間そうしていたのか、自分でもよくわかりません。
(少し休もう)
海から上がりました。
砂浜を歩きながら、
(足が重い)
思った以上に、体力を消耗していることに驚きます。
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