何事もなく郵便局までたどり着いた私は、極度の緊張で口の中までカラカラに渇いていました。 建物の側に置かれたベンチに座ると、冷たくなったベンチが、私のお尻を直接冷やします。高ぶっていた気持ちまでが少し冷めていくような気がしました。不安と恐怖が襲ってきました。私、何してるの、こんな姿で、誰かに見つかれば、きっと犯される。そう思った途端、また全身が震え出しました。早く帰らなきゃ。私は郵便局の敷地から飛び出しました。走りたいけど、裸足じゃ痛くて走れません。 出来る限りの早足でマンションを目指しました。その時、前方に車のライトが見えました。郵便局を過ぎるまで脇道はありません。車は間違いなく、こっちへ来ます。身を隠す場所のない私は郵便局へ戻るしかありません。必死で走り郵便局の建物の影に隠れました。車が止まり、男の人が一人降りてきました。走る私の姿を見たのでしょうか。辺りをキョロキョロと見ています。 嫌、こっちへ来ないで、お願い、お願い。私は息を潜めて祈りました。全裸の私を見つければ、車に無理やり連れ込まれて犯される。怖くて怖くて震えが止まりません。諦めたのか、見間違えたと思ったのでしょうか、男の人は車に戻ると、走り去りました。もう足が痛いなどと言う余裕などありません。私はマンションを目指して懸命に走りました。マンションの階段も駆け上がり、廊下も小走りに部屋の前へ。玄関を開けて中へ入り、ドアに鍵を掛けると、その場に座り込んだ私。足の裏には血がにじみ、身体にはいくつかのひっかき傷が。きっと隠れた時に木の枝などでついた傷。だんだん落ち着きを取り戻した私は、シャワーを浴びようとお風呂場へ。お湯を掛けると、あちこちがヒリヒリと痛みました。
もうこんな怖いことは、二度としません。きっとしません。多分しません。またしてしまうかも。いえ、チャンスがあったら、きっとします。
※元投稿はこちら >>