(続きです)
そのオブジェの姿はあまりに卑猥・・
赤、オレンジなど暖色系の花々に囲まれた全裸の女
歴史を感じる黒光りがする木製の背もたれの高い椅子に、縄で縛りつけられた白い肌が全身どこを見ても性具にしか見えない、
もう、自らは整えることのできない長い黒い髪が乳房を被うように乱れている。
目隠しをされ、ややうつむいた顔は、表情すらわからないが、諦めと悲しみを醸し出している、
何よりも私を辱しめたのは、真っ白な太股の真ん中に咲いた二輪の真っ赤な薔薇だ。
その薔薇は一輪は私が挿したもの、私もオブジェの参加者なのだ・・
この女・・
先生はわざわざ、この女を選び、私に今日見せたのだ。
この女は目隠しをしていることにより、身体的特徴しかわからない・・
この女は私だ!
さっきは何故気づかなかったのだろうか!?
「さあ、みなさん…」
前回と同じ先生のアナウンスが響いていたけれど、前回とは違う、聞こえてるだけ…
視覚的刺激があまりに強すぎる…
女性たちがぞろぞろ動き出した。
オブジェに向かって…
(続きます)
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